惚れた女は一人だけ。
なんなんだろう・・・ショートケーキにシロップたっぷり乗せて食ってるんだけど
決して胃にもたれない的なこの感覚。
今週観てたら分かったんですが、そもそも紗凪に対する新吾の思いっていうのは
基本的に自分のことなんてあんまり好きではないんじゃないか、
みう先輩と彼が一緒に居ると絡んでくるイメージが先行する為に、紗凪の思いに気付けなかったのも当然で。
そんな紗凪は結局猫だの先輩だからだの投影や大義名分に頼ってばかりで
チャンスを掴めなかったのも当然と言えば当然。
でも、
そんな中でも好きな人の為に尽くすのが幸せ、っていう。
ここまで献身的な想いを晒されると、流石に感情移入の量も増えてしまうな(笑)。
でも個人的にもっと好きだったのは、
そんな彼女の擬似告白を受けても揺らがなかった例のシーン。
そういう新吾だからこそ好きになった、そんなシーン。
ここまで丁寧に描かれると脱帽ですな。
やっぱり新吾は男らしいね。
その新吾がデレたのって、よくよく振り返ってみればみう先輩だけなんですよね。
愛理に対してはシラフでデレた事は一度もなかったし
紗凪に対しては前述の通り、
アンジェはそもそも論外だし、桜乃は妹って事で
優柔不断でもなく、また逃げるでもない、自分で感じてちゃんと好きな人を選べた主人公って事で
割とこの手のタイプの作品の主人公としては相当イケてる、そもそも態度の時点でそうだけど(笑)。
立派で可愛い主人公だなあ、ってつくづく思います。
ウブな反応がいちいち面白い(笑)。
いくら相手が好意を持ってたって、そこに反応しなければいけないという義務はないし
選ぶのはその当人だけが持っている資格に過ぎない。
その彼のセンサーが反応した相手を
素直に選んだ、そんな実直な純愛物語。を、好きにならない訳がない。
夢物語やハーレム逃げが基本になってきたこの業界で
敢えてリアルに、
恋の儚さからも逃げずに純愛を追求したこのましろ色は現時点でも名作の部類には入ると思う。
あとは、どう着地するか、だけですね。最後まで期待しております!
「雪だから行くのよ」ってセリフは興味深いですね。
いつも晴れの日や
自分にとって都合の良い日ばかりではない
雪や風が一切ないなんて方が逆にウソくさい。
でもそうではなくて、
雪だからこそ
都合が悪いからこそ
必死で頑張る、諦めずに進む姿勢、そこに価値があるんだと。
恋愛はちょっと良い感じになったからって安直に進むものでは決してない
人間関係に揉まれて
誰かに遠慮して
ちょっとでも躊躇った隙に何度も見失うことなんて多数だ。
それはこと人生に於いてもそう。
愛理も紗凪も友人や先輩を押しのけてまで自分の恋を優先させる事が出来なかった、
でもそれは決してマイナスになるだけではなく
そこから生まれるプラスもある、という事。
間違ったからこそ
間違えないという選択が出来るようになる。
一生独身とは言ってたけど、時が来れば彼女たちもまた大人になって
誰かを選ぶ時が来るんだろうけど、
だからこそここで失恋を学べたのは大きいですよね。
誰もが誰も幸せになる恋愛は恋愛じゃない
最初から好調が決まってる恋愛は予定調和でしかない。
そうではなく
このギャルゲ原作というフォーマットで少女漫画さながらの繊細な恋愛劇を繰り広げたましろ色、
流れに逆らったからこそ生まれるロマンが確実にあって。
切なくも、
最後は胸が温かくなる。
そんな極上の恋愛劇場ごちそうさまでした。
ん~しかしあれですね、みう先輩とのシーンでこっちを溶かしてくる確率が半端ないですね。
本当に純愛っていうのはああいうのを言うんだと思う。
今年もロストクリスマス確定だからちょっと死にたくなってくるよね(笑)。でも、良い顔してるわ。
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