龍兄ちゃんの想い。
櫻井はとにかく罪悪感に溺れて自分を責め続けてた訳ですけど
でも櫻井の指導があったからこそ、深空の才能を見つけて伸ばしてくれたからこそ
深空は全力で今までで一番楽しくラクロスをやる事が出来ていた事実がある
その「成果」を忘れて安易に自己を責め続けていたからこそ、
龍兄ちゃんは「違うんだよ」と言いたかった
お前が必死で指導して才能を見つけてくれたからこそあそこまで楽しめたんじゃねーか、と。
龍兄ちゃんの「挫折組だろ」というかつてのセリフはかなり衝撃的で
彼自身もまた・・・?と反射的に思った記憶がありますが
真相はそうではなく
彼自身がラクロスを心から愛しているからこそ、結果だけを求めて「楽しさ」を忘れて
当初の目的を忘れてしまう人々に対してうんざりしていた。うん、確かに気持ちが分かる訳はない
だけど、櫻井が「今まで自分がしてきた事は無意味」と嘆くのを止めたかった気持ちもまた本当だと思う
最初は余計な事しやがってと思っていたけれど、
彼の意固地な考えを覆すように深空に「楽しさ」を与え続けた櫻井
本心では彼の才能も心意気も認めていた
だからこそ、動転して自らの功績をも不意にしようとしている櫻井に対して複雑な想いがあった
龍兄ちゃんの複線を美しく消化したと同時に櫻井の功績も水面下で讃えてくれた価値のある良回でした
深空も本当の意味での覚悟を決めて、
櫻井も罪悪感に溺れず自分を取り戻すことが出来た。
結果的に今回の出来事で身体と心に深手を負った二人が先人によって救われた訳で
このネーム力は上手いなあ、と思いつつ
今回のお話が子供に分かるかな?とも思いつつ(笑
でも面白いものは面白いですから。色々と感じるものの多かった回でした。
何かを始める時っていうのは真っ更な状態から、
何の他意もなしに始める訳ですけど
気が付けばそこに余計なものが付随してきて
その上それを取っ払うのは想像以上に難しい事だったりする
他人と自分を比べたり
望む結果が出ないと無性に落ち込んだり
だけど、元を正せばそういう気持ちなんて元々なかったものであって
最初はただ単純に、純粋に好きだから始めた訳なんですよね
そういう気持ちをいつの間にか忘れて
気付けば対象に関してネガティブなイメージすらも浮かんできたりもする
それで殺伐とした気分に陥るよりも
元々のただ単純に好きだった気持ちを、ただ純粋にやりたかった気持ちを思い出してくれ、と
「結果が全て」というのは結果的に作中では否定されてますけど
同時に「やるならば結果「も」目指そう」という事もしっかりと謳われています
要するに凄くニュートラルな視点になっている訳で
そういう部分が好きだなあ、と
元々あった純粋さや目的を保ちながらも、その上で自分なりに考えて上を目指す姿勢。
結果だけに拘るのも違う、ぬるま湯に浸かるのもまた違う。
目指すべきはその中間地点である、という事ですね。
深空も、櫻井も、二週間前の回とは表情も内面から漂って来る意思も全然違う。
点数は既に相当ビハインドで選手陣も満身創痍。
でも、結果だけが全てじゃない。
同時に、結果を目指さない気持ちも全然ない。
最後まで純粋に楽しみながら勝とうとする姿勢を全力で拝ませてもらおうと思います。
次週、先々週とは違った意味合いで待ちきれないくらい楽しみです。
試合終了まで戦い抜け、藤丘のみんな!
今週3巻出ます
感想も書くので良かったら是非。
子どもの週刊ジャンプを借りて読んでいたら、「クロス・マネジ」の面白さにすっかりはまってしまい、こちらのブログの感想をいつも楽しく拝読していました。
龍兄ちゃんが「下手クソだけどあいつは今日誰よりも楽しそうだったじゃねえか」と言ったセリフに、ただただ涙がこぼれてしまいました。そして、勝つこと、上手くなること、楽しむこと、そのスポーツが好きということ、そういったことを深空ちゃんがちゃんと考えて、自分で答えを導き出していく姿に嬉しくなりました。
櫻井くんや藤丘のメンバー達が、確実に成長していく様子をこんなにリアルに描いてくれるKAITOさんに、やっぱりこの作品は純粋にスゴいと思いました。
余談ですが、子どもに今週号の感想を聞いたら、5-1に点差が離れてしまった事に相当ショックだったようで・・・。一番気になるとこはそこ~!?(笑)
子どもには、やっぱり難しい内容だったようです。
点差が離れてしまいましたが、ここからどう展開するのか、次週がすごく楽しみです。
長文・乱文で失礼しました。
新連載の情報も届いているので本格的に覚悟を
決めるべきなのでしょうが、せめてKAITO先生が思い描く
現時点での理想像を出し切ってくれたらと願うばかりです
今週の何がグッと来たかってロッカールームで一人になった
深空ちゃんが櫻井くんの考え事をする時に耳たぶをさわる癖を
真似て櫻井くんの気持ちを理解しようとしていた所ですよ
これはにくい演出だなと思いました
一話に一回は差し込まれていた癖ですし何かの伏線かなとは
思っていましたが、何が凄いってこの1話から39話まで徹底して
積み重ねて来たこの流れが言葉で語られているシーンが
ただの一つもないことですね
分かりやすさが命のジャンプでここまで穏やかな演出は
後にも先にも見たことがないです
先にああは書きましたがなんとかして続いてくれないかなァ…
勝ちの目がもうほぼ無いに等しい藤丘のメンバーがどういう戦いを
魅せてくれるのか非常に楽しみです
いつも読んでいてくれたのは嬉しいですね
毎週頑張って書いてたので。「クロス・マネジ」、面白いですよね。
龍兄ちゃんは龍兄ちゃんで見たくない景色を沢山見てきた人なんでしょうね
だけど、櫻井が見せてくれた景色に感謝に近い感情も抱いてるのかな・・・と
今週の内容を読んでたらそう感じられました。
良いセリフでしたよね。
深空は深空できっちりと成長していると思います
彼女が頑張ろうとするのは自分やチームの為だけではなく
櫻井の為でもあるんですよね
そういう想いも伝わって来たので余計に感動出来た回だったかな、と
成長は本当に一歩一歩着実に描けていると思います
それもメイン二人だけでなく早見先輩も龍兄ちゃんも一歩前に進んだ気がしますし
藤丘の面々もじゅん先輩や加藤さんを始めしっかりと大きくなりつつある、
その様子を見守るのがこれ以上なく楽しい漫画ですね。
ああ、点差ですか・・・。
個人的には負けた方がリアルだと思ってるのでそこは気にしてなかったんですが
やっぱり若い方はそういう部分気にしちゃいますよねえ(笑
「クロス・マネジ」ってチートからは程遠い漫画だしなあ。
そういう意味でもジャンプ向けの作品って訳ではないんでしょうね。
少年漫画らしいガムシャラさは宿ってるとは思いますが。
とても興味深い内容で素直に楽しめたコメントでした。
来週以降はかなり怒涛の展開になりそうなのでまた期待です!
新連載情報出ましたね
まあ普通に考えればスケットの円満と下から二つアウトでしょうね
ただ、どういう結果になろうとアンケは最後まで出し続けるつもりです
もしかしたら次の仕事を早くもらえたりするかもしれないので・・・。
いぶし銀、という言葉は確かに、って感じですね
凄く深いドラマがしっかりと展開されてはいるんですけど
これが単純明快なチート展開大好きなジャンプ読者に届くかどうかは微妙なんですよね
昔は「ROOKIES」みたいな漫画もあったのですが。
耳を触る演出も良かったですよね
お互いに通じ合っているのがよく分かりました
個人的には深空が「なぜ勝ちたいのか?」の答えを出したシーンも最高だったかな、と
ああいう気持ちを失くしたら終わりだと思ってるので。
勝ち目はないと思いますしぶっちゃけ今回は負けると思っています
だけど、そういう中でも最後まで「勝ち」を必死で目指す藤丘の姿を描いてくれれば・・・ですね
来週もまた期待です。
やっぱりKAITO先生は凄いわ…。
毎週テンプレのように書いていますが(笑)
天才の孤独みたいなテーマは割りと描かれがちですが結構捻りがきいているな…と思いました。
個人的には、わりと斬新な視点でしたが、読んでいて辛かったですね。
なんで龍蔵は日本代表なのに深空にちゃんと教えなかったんだろう、と思っていましたが
何のために上手くなりたいのか分からない、なんて…凄い傲慢だよなぁ…と思いつつ、
彼なりの優しさだったんでしょうね。なんだか切ないです。
そういう意味では龍蔵と和峯は似ているんでしょうね。
そんな中で深空は「勝ちたい」と言い、和峯には「負けません」と言う。
この試合はどんな結末を迎えるのか、とてもワクワクします。
ほんと、藤丘のみんなには最後まで頑張って欲しいですね!
>少年漫画でここまで描くか…。
多分今回のメッセージはささくれ立ちながら生きてる人達に突き刺さるんじゃないですかね
自分も正直好きで始めたのに、いつの間にか嫌になってる事ってよくありますから。
個人的にはこういうブロガーの方にも触れてみて欲しいです。
龍兄ちゃんは櫻井がストイックになり過ぎて成果を忘れてる事に怒ったんだと思います
結果に捉われすぎてて深空がすっごく活き活きとプレイしてた事を失念していましたから
龍兄ちゃんは深空の才能を見つけてやる事が出来なかったけれど
櫻井はそんな深空の才能を見つけられる才能があった
だから龍兄ちゃんもウダウダいいつつ協力してくれてたのではないかと
和峯さんの場合はラクロスだけでなく何でも出来ちゃうような人ですから
いまいち深空たちの気持ちが分からないんでしょう
そんな彼女に影響を与える事が出来れば一つの大きな「成果」として結実出来そうな気はします。
最後の深空の表情は美しかったです。同時に、逞しかった。
また一段階成長した彼女と藤丘の活躍に心から期待しています。