超進化アンチテーゼ

悲しい夜の向こう側へ

クロス・マネジ 第38話「あんな思い」 感想

2013-06-24 04:52:26 | クロス・マネジ(WJ系)
ペットボトルホルダーが当たったよ。大切にしよう。











正直めっちゃ面白いです。
なぜここまで面白く感じるのか?って言うと各々のキャラの気持ちが痛いくらいに分かるからです
櫻井は当然、和峯さんと戦えるのはこれが最後のチャンスという深空、
「一生後悔する」っていうのもある意味真理なんですよね
だってこれ逃したら当分リベンジ出来ない訳ですから
それに才能が開きかけてる今が一番楽しい時期でしょうし、
何より強くなった「今の」藤丘で最後まで頑張りたい気持ちがある。その一方で複雑な心境を抱える龍兄ちゃんと
誰よりも櫻井の辛さや苦しみを側で見てきたからこそ必死でお願いをする早見先輩・・・
錯綜するドラマ模様に実直に痺れてしまったんですが
それも今までの積み重ねがあるからなんですよね
今週のエピソードを見て初期の積み重ねが無駄だなんて言う人はいないでしょう
後々にこういう熱いドラマが待ってるからこそじっくり進む構成に意味が出てくるわけで。
そこを伝えたかったし、今も伝えたいですね。
今、本当に「クロス・マネジ」は輝いています。

今週一番グッと来たのはやっぱり早見先輩ですかね
何も奪わないで・・・深空が無理して無茶して傷付くのは本人だけじゃない
周りの人々、特に自身が同じ怪我で故障してしまった櫻井にとっては地獄を見るのも同じで
夢も希望も自信も何もかもを失くしてしまう分岐路に立たされている、と
深空の決意も勿論本気だったでしょう
でも、それだけじゃなくもっと周りの事も考えて
それから行動して欲しい、決意をして欲しいという至極当然な流れ。
罪悪感と混乱に溺れる櫻井を、今本当の意味で救えるのは深空しかいないのだ。
その為にも、無茶して故障する事を避け、かつ彼の努力が報われるようなその先を送る必要がある
それは難しい注文かもしれないけど、ここで出場を選択するのならばそのくらいの覚悟は絶対だと思う
ここがプレイヤーの主役としての意地の見せ所―
来週以降の彼女の活躍には本気で期待させてもらいます。

それにしても、あの転倒ゴールが痛みの複線だったとは・・・
まあ確かに体勢凄かったですしそもそもよく転ぶ子だったからねえ
それもまた積み重なったものの一部なんでしょうか
考えてみれば1話からしてそうだわ。


個人的に、そういう怪我から立ち直って乗り越えて、元気にプレイし続けられれば
後悔の念に怯えている櫻井を精神的に救うことが出来ると思うんですよね
その為の怪我なんじゃないかなー、って私的には思いました
先週は大好きなキャラが窮地に立たされた事でただただショックを受けるしかなかったんですが
今週読んでみたらちゃんと初期のエピソードの積み重ねを活かした内容になってるんだなー、と
それによって逆にまた試合に於けるドラマが盛り上がって来た印象もありますし
まだまだ楽しませてくれそうで何よりですね
引きもまた龍兄ちゃんの複線を活かしてくれそうなので来週号も楽しみです

それと、さり気に若本くんの描写も良かったですねー
信じて待つのも選択肢の一つ
立ち入らない距離感も選択肢の一つ。彼は彼で正解だったと思う
そして強く握った拳の描写で想いも伝わるという抜け目の無さに感動。
この漫画に適当に作られた脇役なんか一人もいない。そう確信させるようなエピソードでした。


櫻井の心情がものすごく哀愁的に沁みたんですけど
こういう人間が抱える後ろ向きな部分や後悔の念を描く事って重要だと思います
そういう描写って読んでいて感じられるシンパシーが結構ありますから
大事なのはここからどう這い上がるかどうか。
自分を信じられるか、
自分のやってきた事を本気で誇れるか否か。
深空も勿論ですが、櫻井がこれからどう出るかにも期待と注目を置いておきたいですね
相当物語に於ける加熱が凄いことになって来てるので、最終的にどんな景色を見せてくれるのか
非常にワクワクしながら次週以降を待ちます。
今週はもう、多分連載始まって以来一番続きを渇望したんじゃないかな(笑)。
でも、渇望しただけあってキャラの心情がストレートに伝わって来る素晴らしい回でした。
正解であろうと不正解であろうと最後には報われる瞬間を描いて欲しいですね。
例え試合に勝てなくても、負けたとしても、「成果」を掲げる事は出来る筈ですから。
頑張れ藤丘、頑張れ櫻井、頑張れ深空、そして頑張れKAITOさん。
今週も早朝からアンケ出しにいくぞっ!
一刻も早く届ける為に・・・。












この漫画はファンタジーではなくドラマなんだな、と
はっきりと思いました
で、なんで自分が今のジャンプでこの漫画が一番好きなのかも・・・
私はファンタジーよりもドラマの方が好き、ただそれだけだったんだって。