5月28日、cinema staffのライブを千葉で観てきました。
◆ART-SCHOOL
1.SHAME
2.Dead 1970
3.real love/slow down
4.14souls
5.サッドマシーン
6.フローズンガール
7.Heart Beat
8.水の中のナイフ
9.スカーレット
10.ウィノナライダー アンドロイド
11.ロリータ キルズ ミー
12.UNDER MY SKIN
13.FADE TO BLACK
一曲目から「灰になって眠りたい」というフレーズを連発する木下理樹、
何度も何度も執拗に歌われる所為か物凄くインパクトがあって印象に残ってるんですけど
同時にそれが心地良い、居心地いいな~と思う自分もいたりなんかして
いきなり心奪われつつ矢継ぎ早に楽曲を連発する面々
今の体制で観たのは初めてなんですけど、
まるで別バンド?と思うくらい雰囲気や鋭さに差異が出ていて驚きました
以前とは違ってもっとフィジカルなバンドになっている感じ?藤田勇のドラミングはやはり至高だった。
「real love/slow down」では本当にダンスライブに来てるんじゃないか・・・と思うくらい
ロックではなくクラブ的な音像になっててその振り切れっぷりも最高だったし
久々の「14souls」の解放感、
鉄板の「サッドマシーン」「水の中のナイフ」の倍以上になった切れ味等安定して楽しめてました
ただ「フローズンガール」に関しては勢いというよりも繊細さを大事にされてる印象で
そのメリハリもまた観ていて心地が良かったという事も付け加えておきたい
ある意味脱皮したかのような感覚でしたけど、
これはこれでストレートに突き刺さってくる感覚でよろしいんじゃないかと
観ていて終始そんな事を感じていました。
凄まじい焦燥感の塊「スカーレット」からテンポ早目の「ウィノナライダー アンドロイド」、
そして「UNDER MY SKIN」~「FADE TO BLACK」ではアンサンブルの熱気が最高潮に高まり大爆発
こういった激しさの絶頂的な音像は中々アートでは聴かなかったので
(もっとメンタル的に訴えかけてくる感じ)
それも含めて新鮮で新しい音像に向かっているのが丸分かりの1時間でした。
声はかすれ気味だったけどこうやって振り返ってみると意外と印象に残ってた事に気づいた。
やっぱり独特なバンドだな、と。
◆cinema staff
1.世紀の発見
2.白い砂漠のマーチ
3.奇跡
4.待合室
5.いたちごっこ
6.第12感
7.君になりたい
8.夏の終わりとカクテル光線
9.あのスポットライトを私達だけのものにして
10.望郷
11.革命の翌日
12.西南西の虹
13.蜘蛛の糸
encore
14.AMK HOLIC
何気にLOOKでシネマは初めてでした
またLOOKに似合うなあ・・・と思いながら(笑
やっぱり衝動感のあるバンドは小ハコで観るのがサイコーですね。
でもホールでやっても面白そうではありますけどね。
一曲目から磐石の盛り上がりを見せたライブ、序盤は得意技で攻めてた印象ですが
「待合室」~「いたちごっこ」の新機軸パートがやっぱり最高でした
前者はなんていうんでしょう・・・
本当に一皮向けた感じというか新たな引き出しを開けちゃった感覚が気持ち良く
後者は本当にダンサブルな音像をものに出来ていてそのふり幅が観ていて楽しかったですね
旧曲の仕上がりも良く、練り込まれたメロディが光っていた「第12感」は染み入ってきたし
「君になりたい」は観る度に迫力を増していて手応え的な意味でも十分でした
一音一音に気持ちが込められているあの感覚は素晴らしかったですね
そこまで激しい曲じゃないのに衝動を感じられたのが表現の進化を感じさせてくれましたが
続く「夏の終わりとカクテル光線」に至ってはその逆の繊細なメロディを上手く歌い上げていて
これもまた別の意味で進化を感じさせてくれて非常に良かったです
後半戦はとにかく「望郷」が良かった
3月のライブで聴いた時はとにかく壮大ってイメージが強かったんですが
今聴くと割とポップさも十分感じ取れるあたりにどんどん馴染むタイプの曲なんだなと
音源で聴いても感動しますがライブでも同様にジーンとくるあたり素敵でした
もう一つ、「革命の翌日」もビックリするくらい格好良かった
ちょっと歌詞や演奏してる時の佇まいに良い具合にシリアスなムードが漂っていて
それも含めて新譜の中でも特に熱中出来る楽曲の一つだなと
荒野を走り抜けるイメージが常に浮かぶようなナンバーでした
最後は「西南西の虹」~「蜘蛛の糸」とアグレッシブナンバー2連発で本編は終了
どっちも相応の起爆剤として機能していて観客の暴れっぷりを含めて楽しかったです。
アンコールで「AMK HOLIC」!生で聴いたのはちょっと久々
だからかめっちゃアガりつつ、暴走するテンションに酔い痴れつつ至高の気分でライブは終了
新譜の魅力を広めつつも旧曲の掘り下げも忘れない見事なライブだったと思います
「第12感」も「君になりたい」も以前よりも良かったですからね。
ハイライトは「望郷」で。
シネマスタッフはメンバーの一部がアートのコピーバンドをやっていたらしく
だから初対バンを迎えられた事に対してとても感慨深い様子でした
まだまだ進化をし続けてどんどん憧れのバンド達と対バンを果たしていく様を見届けたいですね。
圧巻の迫力だったアートに幅広さを見せ付けたシネマ、バランス的にも丁度良かったかなと。