アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

映画「マッド・マックス 怒りのデス・ロード」

2019-01-14 23:45:18 | 映画とドラマと本と絵画
    たったいま、NHKBSで、「マッド・マックス」の最新作を見ました。9時から2時間、終始緊張の連続で、気が付くと息を止めてました。CGも駆使されていて、これまでの「マッド・マックス」の中では一番のおおがかりな画面でした。

    核戦争勃発後、大地や大気の汚染で荒れ果てた世界が舞台。「砦」には、「救世主」とされるイモータン・ジョーという人物が君臨し、洗脳された戦士たちを従えて、ぼろぼろの衣服をまとった貧民たちを操っています。そこに連行されたマックス。息をつく暇もないような2時間でした。

    国も企業もすべて機能しなくなった世界。水が枯渇し、大地は砂漠と化し、石油の奪い合いで死闘が繰り広げられるのが常となっています。世界中が通信できて、テレビという機械で同じニュースを見ていた、ということがまるで伝説のように語られていました。

    近頃は近未来SFが、SFではなくて、かなりのリアリティをもって迫ってくるように感じます。よくできている映画ほど、そうおもう。1作目から「マッド・マックス」は近未来の荒れた砂漠を舞台にしていましたが、今作から見るとまだまだ完全にSFと思って楽しんでいました。でもいまは、原発事故による放射能汚染・異常気象・乱開発による水資源の枯渇や土壌汚染などなどが現実のこととなり、SFの娯楽作品と思ってみていられなかった。話の筋は単純ですが、今回は、見ていてヒリヒリするような感覚がありました。2作目か3作目のほうが文学的には感動しましたが。

    久しぶりに興奮する映画を見ました。おもしろかった!
コメント
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