アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

ローゼルケナフ

2013-10-16 15:07:15 | たべもの
    先日、近所の方から、「ローゼルの実がたくさんできた。ジャムにもお茶にも使えるけれど、染めにもできそう。いらない?」との電話をいただきました。

    ローゼルはハイビスカスティーの材料になる実。以前よそでもらったことがあり、お茶にするときれいな赤色になるので、その後、直売所で見つけて買ったことがあります。どこかでまた手に入らないかな、と思っていた矢先だったので、二つ返事で、籠をもって彼女の畑にお邪魔しました。

     畑で育っているのを見るのははじめて。正式名はローゼルケナフというのだそうで、たしかに以前育てたことのあるケナフの葉によく似ています。

     「いくらでもどうぞ」とのお言葉に甘えてたくさんいただきました。赤が冴えていて、美しい!

      ネットで調べたりフェイスブックに投稿したりしたら、いろいろ使い方が分かりました。実のがくだけを取って、こちらは塩水につけてみたもの。柔らかくなった葉をおにぎりにした方がいたので、まねてみました。水もきれい。ゼリーにするのもいいそうです。 

      実の重さの半分量の砂糖を入れてジャムを作ってみました。赤さを生かすため、いつもの粗糖は使わず、ビートグラニュー糖で。でも、このジャム、けっきょくあまりやわらかくはならず、少し歯ごたえのあるものになりました。

      でも、おすそ分けした友人は、水を少し足してジャムにしたらすぐにとろけておいしいジャムができたとのこと。

       奥三河Three trees+のMiki-Co-Laboの三木さんにもあげました。すると彼女は紅玉といっしょにこのローゼルを入れ、こんなに美しいコンフィチュールに仕上げました。

      ブラジルに移民した日本人達が、梅干しの代わりにこのローゼルを使ったと聞いたので、がくの塩漬けも作ってみました。これがおもいのほか、おいしい。梅漬けの中に入っている赤ジソそっくりの味です。

      刻んでおにぎりに。シソより赤みが強いので、きれい!

      先日またいただきに上がったので、今度は天日にしっかり干し、ハーブティー用に保存しようと思います。それと、わたしも紅玉のジャムに入れてみるつもり。

      ところで、この木の茎葉で草木染めしたら、さぞ美しい色がでるだろうと思ったのですが、試した方が、「液はきれいなのが出たけれど、布にはさほど染まりつかなかった」とおっしゃっていました。でも、ものはためし。茎葉をいただきに、晩秋にまた畑にお邪魔したいと思います。




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9月のどんぐり工房の草木染め

2013-10-16 14:16:43 | 草木染め
   報告が遅くなりましたが、先月22日の日曜日、どんぐり工房定例の草木染め講習会が開かれました。お天気は最高。秋晴れでしたが、キャンセルがあったため、参加者は市街地に住む親子さん一組だけ。ゆっくり染めを楽しんでいただきました。

   朝、私が用意して行った素材は、クリの皮とウツギ。ウツギは今の時期よく染まる素材なのですが、わたしはいつも染める適期を逃してしまい、一度くらいしか染めたことがありません。

   でも、やはり、ウツギでは薄い黄色のような茶色のような色しか出なかったので、予備に持っていった乾燥させたカリヤスを急遽煮出しました。美しい黄色に、お母さんはうれしそう。

   クリの皮を煮出しただけだと赤っぽいベージュにしかならないのですが、鉄媒染したあと、石灰の上澄み液につけると、クリの皮そのものと同じ茶色になります。この色、まさに秋の色です。

    男の子も、草木染めにけっこう興じて、またぜひ来たいとしきりに言ってくれました。うれしいことです。自作のバンダナ、よく似合っています。

     どんぐり工房の草木染め講習会は、ほぼ毎月第4日曜日に開催しています。詳細は、どんぐり工房にお問い合わせ下さい。なお、今月の講習会はお休み。来月11月の24日は開催します。
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稲武の親子グループが草木染めを体験しました。

2013-10-16 13:52:32 | 草木染め
    稲武地区の親子グループ・地球子屋(てらこや)が、先月末の日曜日、草木染めを体験しました。体験したのは、大人4人、子供6人です。

    場所はどんぐり工房。まず、近くの崖に垂れ下がっているクズの葉をみんなで採取しました。クズは、このあたりのどこにでも生えているやっかいな雑草。子供達は、クズのつるを引っ張ってちぎり、たくさん集めてくれました。

     工房の厨房でエコバッグに模様付けしているところ。結んだり、洗濯ばさみではさんだり、ゴムや麻紐で縛ったりするだけで、おもしろい模様ができます。

     この日のお昼ご飯は、大野瀬町の筒井重之さんの低農薬栽培米を使ったおにぎりと豚汁。親子みんなで作りました。

      染めに使った素材は、クズのほか、クリの皮。クリご飯にするために剥いた皮で染めます。女の子達はおしゃべりしながら和気藹々と、仕事に励んでいます。

      すてきなエコバッグ、できました。

      左3枚はクズ、右はクリの皮から出た色です。

      地球子屋グループでは、稲武地内を流れる川の水質調査、星空観察や石の観察、キャンプや石窯遊びなどのアウトドアでの活動を、親子で楽しんでいます。

      田舎に住んでいる子どもでも、今は、誰もが山や川で遊んだ経験を持っているわけではありません。親や周囲の大人が率先して連れ出さないと、都会の子と同じ遊びしか知らないで育ってしまいます。それでは体験が少なすぎ。この日、地球子屋の子供達が、草に触り、煮出したときのにおいをかぎ、草木から生まれる色を目の当りにする機会をもってくれたのは、うれしいことです。
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