まだまだらに雪は残っていますが、よく晴れた青空の見える日、色のあせたセーターとカーデガン、ユニクロで安売りしていたセーターを草木染めしました。
たいていの草木のもつ色の成分は、タンパク質と結びつきやすいので、動物性の素材である絹やウールは、前処理なしで楽に染まります。
ただし、ウールは、いきなり冷たい水の中に入れたり、反対に熱い湯の中に入れたりするとフェルトになってしまうので、徐々に温度を上げたり下げたりして染める必要があります。その手順だけ踏めば、けっこう気楽にいい染めができます。
染め材料は、クルミの果皮とカリヤス。どちらも乾燥したものを水に入れ、あらかじめ煮出して漉しておきます。染め液の浸透性をよくするため、ウールは、ウール用洗剤を加えたぬるま湯にしばらくつけておきます。そのあと、少しだけ温めた染め液にウールを入れ、ゆっくり温めます。液の温度が80度以上にならないように気をつけながら、むらの出ないように満遍なくウールを動かします。
適当な時間を見計らって火を止め、冷まします。そのあと、媒染。クルミは鉄液で柔らかめの茶色が出ます。カリヤスはアルミや銅液で黄色系、鉄液で草色のようなオリーブ色のようないい色が生まれます。
媒染のあと、またもとの染液に。媒染のときももとの染液に戻すときも、どちらも液は温めておき、ウールにダメージを与えないようにします。さめたらよく洗い、酢をちょっと加えたぬるま湯につけ、脱水して完了。
バスタオルの上に広げて乾かし、翌朝撮った写真がこちら。右が元は黄色だった色あせたセーター、カリヤスの鉄媒染にしました。真ん中は白のセーター。クルミの鉄媒染です。一番左のカーデガン、もとは薄紫色でした。カリヤスの銅媒染で、春先にふさわしいカーデガンに生まれ変わりました。どれもふんわりしあがり、さわると気持いい。見ていて飽きない色の深さです。
ストッキングに入れて、原毛も一緒に染め直しました。手前右がカリヤスの銅媒染、向こう側が鉄媒染です。左手前の茶色は、以前クリで染めたものです。その向こうのピンクはタカキビの殻、一番奥の白っぽいのは原毛そのものです。
これらの原毛は、ずっと前に知人が手に入れた羊の毛。彼女と二人で苦労して洗い、油気や汚れを落としました。染め直した原毛は、来週、友人たちと行うフェルト作りに使う予定です。
たいていの草木のもつ色の成分は、タンパク質と結びつきやすいので、動物性の素材である絹やウールは、前処理なしで楽に染まります。
ただし、ウールは、いきなり冷たい水の中に入れたり、反対に熱い湯の中に入れたりするとフェルトになってしまうので、徐々に温度を上げたり下げたりして染める必要があります。その手順だけ踏めば、けっこう気楽にいい染めができます。
染め材料は、クルミの果皮とカリヤス。どちらも乾燥したものを水に入れ、あらかじめ煮出して漉しておきます。染め液の浸透性をよくするため、ウールは、ウール用洗剤を加えたぬるま湯にしばらくつけておきます。そのあと、少しだけ温めた染め液にウールを入れ、ゆっくり温めます。液の温度が80度以上にならないように気をつけながら、むらの出ないように満遍なくウールを動かします。
適当な時間を見計らって火を止め、冷まします。そのあと、媒染。クルミは鉄液で柔らかめの茶色が出ます。カリヤスはアルミや銅液で黄色系、鉄液で草色のようなオリーブ色のようないい色が生まれます。
媒染のあと、またもとの染液に。媒染のときももとの染液に戻すときも、どちらも液は温めておき、ウールにダメージを与えないようにします。さめたらよく洗い、酢をちょっと加えたぬるま湯につけ、脱水して完了。
バスタオルの上に広げて乾かし、翌朝撮った写真がこちら。右が元は黄色だった色あせたセーター、カリヤスの鉄媒染にしました。真ん中は白のセーター。クルミの鉄媒染です。一番左のカーデガン、もとは薄紫色でした。カリヤスの銅媒染で、春先にふさわしいカーデガンに生まれ変わりました。どれもふんわりしあがり、さわると気持いい。見ていて飽きない色の深さです。
ストッキングに入れて、原毛も一緒に染め直しました。手前右がカリヤスの銅媒染、向こう側が鉄媒染です。左手前の茶色は、以前クリで染めたものです。その向こうのピンクはタカキビの殻、一番奥の白っぽいのは原毛そのものです。
これらの原毛は、ずっと前に知人が手に入れた羊の毛。彼女と二人で苦労して洗い、油気や汚れを落としました。染め直した原毛は、来週、友人たちと行うフェルト作りに使う予定です。