いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ルーティン・ロス社会。 routine loss society

2022-04-12 20:29:42 | 日記
 (1)新年度、新学期が始まった小中学校で「制服」が届かない、間に合わないとか、「給食」配送が出来ないという珍事(phenomenon)が起きた。珍事というのは、制服や給食というのは学校生活の基本アイテムで切っても切れないルーティン(routine)業務であり、新年度に合わせて準備万端進めることが求められる仕事だからだ。

 (2)制服は委託業者の受注処理に不備(漏れ)があったといわれて気づくのが遅れて、給食は委託業者の配送車両(衛生配送車)が確保できなかったといわれるもので、これらは「ウッカリ」ミスでは理解できない業務管理の「ゆるみ」としか考えられない不測の事態だ。

 (3)制服も給食も戦後社会からの復興期に小中学年義務教育で多くの家庭が経済的に余裕のない中で、着ていくモノ、食べるモノで家庭の親に苦労、負担をかけないための規格化教育のあらわれであり、GDP世界3位の経済国となった日本社会の現在ではもっと自由に楽しく個性を伸ばす教育観も進んでいるが、それでも今日的的社会は二極化、格差社会が進んで平等、公平、ジェンダー社会ではあらたな教育問題として自由性、個性、楽しさが失われている現実問題でもある。

 (4)委託業者の業務管理のウッカリ、単純ミス問題はどうかわからないが、コロナパンデミックの影響で一時学校授業の休校が続いて、夏休みを短縮して授業再開をしたり不規則授業になったことが委託業者の業務管理に影響を与えていないのか。

 休校によって学校需給利益が減少して委託業者の経営の見直しに迫られて、不規則になったことが影響していないのか、本業だけでなく原料調達、人手、配車の調整でもむずかしい状況は考えられてあってはならないことだが納期までの準備不足、モノ不足を招いたとも考えられる。

 (5)またコロナ社会で働き方もテレワーク、オンライン、自宅待機ともなり、これまでの業務連携、確認、発注、スケジュールに違いが出てきて修正が効かない、間に合わないルーティンロス(routine loss)が社会に出てきていないのかは考える必要がある。

 (6)ウクライナ戦争での欧米日など世界の露への経済、金融制裁強化では日本経済社会へのリスクも含むものであり、露産石油、天然ガス、石炭輸入禁止ではまだ火力発電に依存する夏の電力需給にも影響が出ることも指摘されており、非常時のルーティン体制に慎重な見直し、変更、改善が求められる。
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