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トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

タカブシギ

2017-08-16 | 野鳥


上面の模様が鷹に似ていることからタカブシギ(鷹斑鷸)

旅鳥 関東以南では少数が越冬する
秋の渡りでは8月から10月まで見られる

河川 湖沼 水田などに居て海水域には少ない
体を上下に動かしながら歩き回り 昆虫類 甲殻類 軟体動物などをとる
雌雄同色 眉斑が明瞭で 上面は灰黒褐色で淡灰色や白色の斑紋がある
大きさ20cm 

アカアシシギ

2017-08-15 | 野鳥


シギやチドリの渡りの時期がやって来た
足が赤いのでアカアシシギ(赤足鷸)

旅鳥 多くのシギは旅鳥だが アカアシシギは少数が北海道で繁殖する貴重な種
日本版レッドリスト絶滅危惧種

湿地 ハス田 干潟などに居る割合稀なシギ
浅い水辺を歩き回って昆虫類の幼虫や甲殻類 小魚などをとる
雌雄同色 足と嘴が赤い 大きさ28㎝ 

イソシギ

2017-08-14 | 野鳥


留鳥だが 冬には北方のものは暖地に移動する 中部以北では夏鳥で南西諸島では冬鳥
干潟 湖沼 水田などに居て 名前はイソシギ(磯鴫)だが特に磯に多いわけではない

浅い水辺を 尾を上下に振りながら歩きユスリカや水生昆虫の幼虫を含む昆虫類などを食べる
繁殖は河原や湖沼畔の草地で行い 草の根元などに枯れ草などで簡単な巣を作る
親は偽傷を行う

雌雄同色 腹の白さが胸側に食い込んで識別の目印になる
「ピーイ」「ピュピュピイ」などと細い声で鳴くがあまり声は出さない
大きさ20㎝

アシナガグモ

2017-08-13 | 虫類


平地から山地にかけて生息し 湿地や小川沿いでよく見かけるが草地 水路 都市部 農地など色々な所 日本全土に居る
名前の通り歩脚が長く 腹部も細長い
池に張り出した枝先や草に水平円網を張り 中心に長い歩脚と腹部を真っすぐに伸ばして静止している

幼体は他の個体の糸を足掛かりにして網を張ったり ジョロウグモなど他のクモの獲物を盗み食う
成体は夏から秋にかけて出現する
オスは上顎が発達して大きく 交尾の際メスの上顎と絡ませて食べられるのを防ぐ
オスとメスはお互いに上顎を嚙み合わせて オスは精子の入った2本の触肢を交互に外雌器に入れる
体長は15㎜ほど

ウズラカメムシ

2017-08-12 | 虫類


長細い三角形の頭部をしていて分かり易いカメムシ
クリーム色の地色に黒褐色の点刻があり触角が赤色をしている
大きさは1cm程だった

冬は植物の根際で成虫越冬して 4月~10月頃まで活動している
ススキ エノコログサ カモジグサ チガヤなどイネ科植物の雑草の生えている草地や荒れ地で生活している
時にイネの穂を吸収して斑点米を出すこともある

スズバチ

2017-08-11 | 虫類


スズバチはドロバチ科の蜂
黒色で頭楯 前胸背 小楯板 腹節などに黄橙色の斑が有る

幼虫(前蛹)で越冬し 成虫は8~9月に現れ平地から低山で見られる
成虫の食べ物は花の蜜など
大きいハチで3cm近くはあった

このハチは木の枝や石面に粘土で複数の壺状の巣を固めて作り 更に巣の周りを塗り固め泥壁で覆い隠す
巣が二重になっているのは丈夫さと中の幼虫を寄生蜂から守るため
中の幼虫はウジ虫型で 食べ物はチョウやガの毛の少ない幼虫(イモムシ)を親が用意する  

オオツルタケ

2017-08-10 | キノコ
 

夏から秋にかけてアカマツ ミズナラ マテバシイなど落葉樹林内の地上に発生する
中型~大型のキノコ ツルタケ(鶴茸)に似ているが大型で色が濃いので大鶴茸 傘の径が10cm程有った

傘は始め卵形から開いて丸山型 更に平となり長い条線がある
子実層托(裏の胞子が出る所)はヒダが幅狭く蜜
柄は中心性で細長く 下方に広まり中空
基部は深く地中に入り 白い大型膜状のツボがある
美味しそうだが消化器系の中毒を起こす

マメザヤタケ

2017-08-09 | キノコ


マメザヤタケ(豆莢茸)・変わった形のキノコが木にへばりついて生えていた

春から秋にかけて 広葉樹の枯れ木の根際 倒木 切り株やその周辺の地上に発生する
色は初め白っぽいが後に黒く炭のように硬くなるなる 小型~中型のキノコ
黒い指状にも見え欧米では「死者の指」とも呼ばれている

子座は普通円筒形で変形しやすく 頭部も棍棒型 ヘラ型など変異が多い
表面に無数の細粒があり穴が開いている 穴の奥は小さな空洞になっていて内面に子実層がある
ここで胞子が作られ噴出する

ワヒダタケ

2017-08-08 | キノコ


シイなどの広葉樹上に重なって発生する
シイの材を分解する

傘は薄く半円形 表面はさび褐色~黒褐色
傘肉は繊細な革質で乾燥すると下に巻き込む

傘の裏のヒダ(子実層托)は普通放射状に並ぶが これは同心円状のヒダがある

ヘクソカズラの花

2017-08-07 | 樹木 草花


今日は立秋 暦では今日から秋
とは言え暑さ真っただ中 残暑に加えて台風5号が日本中引っ搔き回している

ヘクソカズラとは何とも可哀そうな名前 ひどい名前の話になると必ず出てくる
臭気がひどいと言うが 葉茎果実を揉んだりつぶしたりしなければ匂わない
別名サオトメカズラ・可愛い花の様子を早乙女の被る笠に見立てたもの 私はこの名前を使っている
ヤイトバナ・花の中央がヤイト(お灸)の後に似ているから

アカネ科の藪や草地に普通に生えるつる性の多年草
ツルは左巻きで他の木や草に絡まって良く伸びる
葉腋から短い集散花序を出し灰白色の花をまばらに付ける
花期は8~9月 花冠は1cmの鐘形で先は浅く5裂して平開する
のどと内側は紅紫色で目立つ
果実は核果で5mmの球形 熟すと黄褐色になりツルと共に冬でも残りよく見かける

ヘクソカズラの実はしもやけに良い
秋 手で押すと黄色い果汁が出るくらい熟しきった実を 洗って水けをきってから細かくつぶして 5倍ほどのハンドクリームと練り合わせ患部に厚く塗る ガーゼを当てて軽く包帯して 朝夕2個取り換える

トチュウの実

2017-08-06 | 樹木 草花


トチュウの実が落ちていた 実を引っ張ると糸を引いて面白い

トチュウ(杜仲)はトチュウ科トチュウ属の一科一属一種の中国原産の落葉高木 10~20m程になる
雌雄別株で4月に花が咲く 雄花も雌花も花被は無い
雌花はメシベが一個ありヘラ型の子房の先端に短い花柱がある
果実と似た形をしている
果実は翼果で中に楕円形の種子が一個入っている

樹皮や枝 葉 実を折ると白い乳液が出てくる
これはガタパーチャ(グッタペルカ)と呼ばれ天然ゴムとして利用されている

樹皮は漢方薬として利用され 腰痛 頻尿 肝・腎機能 高血圧に効く
葉は血圧降下 肝機能の向上に効果あり 杜仲茶としてブームにもなった

カミツレの花

2017-08-05 | 樹木 草花


のど飴を買ったら 袋にカミツレ カリンを主成分にしたハープパウダー配合 と書いてあった
6月にカミツレの花に出会っていたのを思い出した

カミツレはキク科でヨーロッパ原産の2年草
ヨーロッパでは古くから薬用に使われていて 日本人が葛根湯を飲むようにカミツレを飲む
日本には江戸時代にオランダ人やポルトガル人によって紹介された

秋の初めに播種して冬を越し 翌春開花して夏ころまでには全草枯死する
花期は5~6月 2.5cm程の白色の頭状花をつける 特有の芳香がある

薬用部分は花で 採取して日干しにし 熱湯を注いで飲めば風邪に効く
又木綿袋に入れて湯船に浸して カミツレ湯にして入浴すればリュウマチに良い

アミガサハゴロモ幼虫と成虫

2017-08-04 | 虫類
 

アミガサハゴロモの幼虫(左)と成虫(右)

幼虫はピンと張った糸状の分泌物を背負っている 笠に見立ててアミガサハゴロモなのかしら?
この編み笠 光の当たりようでキラッと光ったりする

成虫は7~10月に見られ 羽化したての時は緑っぽい粉に覆われているが 動きと共に落ちて暗褐色になる
翅の両脇に白斑がある
食べ物は幼虫成虫共にカシ類の汁
大きさは10~13mm

アオバハゴロモ

2017-08-03 | 虫類


7月に入る頃から草の茎に白い綿状の物がみられる これがアオバハゴロモの幼虫
成虫は淡緑色の翅で縁がピンク色に縁取られて可愛い

カメムシ目アオバハゴロモ科の昆虫でセミに近い仲間
ハゴロモ(羽衣)は天人が着て空を飛んだと言う鳥の羽で作った衣の事で 淡緑色の綺麗な前翅が名前の由来

卵は木の枝に産みこまれて越冬する
幼虫はロウ質の綿状の分泌物に覆われている
7月~10月にかけてに成虫が現れる
色々な広葉樹に居てその汁を吸う

手をそっと近づけると枝の反対側に逃げる
ただし幼虫はあまり驚かすと飛んで逃げてしまうが 遊びの出来る虫で楽しい

ホオアカ

2017-08-02 | 野鳥


頬が赤褐色なのでホオアカと言う

留鳥又は漂鳥
本州中部以南では高原 北日本では平地の草原に住む
草丈の低い草原に居て冬には暖地に移動する
繁殖期には昆虫類クモ類などを採食し 非繁殖期には草の種子などを食べる

雌雄ほぼ同色だが メスの方が色が鈍い
白い胸にある黒と褐色の横帯が印象的だ
大きさ16㎝