トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

コムクドリ

2016-05-16 | 野鳥


小型のムクドリ類 コムクドリのオスがいた
雄の色彩はムクドリの仲間と思えないほど上品な美しさだ

夏鳥 本州中部以北にやって来て平地から山地の林に居る
ムクドリよりは樹上で過ごし 地上で採食することは少ない
林内を移動し昆虫類 木の実などを食べる

繁殖行動はオスが巣穴の近くで囀りメスを呼び寄せ 近づくと小声で囀ったり 巣穴に入って囀ったり 青葉を咥えて囀ったり あの手この手で引き付ける
いくつもの巣穴でやるので 上手くゆくと一時的に一夫多妻になることもある
メス同士は仲が悪いので最終的には一夫一妻に落ち着くことが多いが
時には一夫多妻で繁殖が進んでしまうこともある
この場合 オスは最初の雛が孵るとそちらで忙しくなり他の巣にまで手が回らず メスだけで子育てを頑張るが力及ばず 雛が餓死したりする なんと浮気夫の無責任なことか

オスは頭から顔が白く頬が赤茶色
メスは頭から下面にかけて灰褐色
大きさは19cm
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コサメビタキ

2016-05-15 | 野鳥


羽色が灰褐色でサメの色に似ていることからサメビタキと言われる鳥がいる
それよりも一回り小さいのでコサメビタキ
コサメビタキ サメビタキ エゾビタキの3種は典型的なヒタキ類で 姿も習性も似ているが繁殖地が異なりうまく住み分けている

夏鳥 ほぼ全国の平地から山地の落葉広葉樹林で繁殖する
見通しの良い枝に垂直に止まり 飛んでいる昆虫類を空中捕食し再び元の枝に戻る
雌雄同色 褐色味のある灰色の体で サメビタキより淡い色をしている
目のふちの肉質のリングが黒く 目がくりっとして大きく可愛く見える アイシャドー効果?
大きさは13㎝
昔は東京都区内でも見られたそうだが 今ではそこそこの山に入らないとほとんど見られない
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アメリカフウロ

2016-05-14 | 樹木 草花


野草にも流行り廃りがあるのか 今年はやたらとアメリカフウロが目に付く
アメリカから来たフウロソウの意味

フウロソウ科 北アメリカ原産の一年草
昭和初期に渡来して本州から九州に帰化している

茎には軟毛が密生し地を這って上部は斜上して40㎝にもなる
5~9月 枝先に1㎝程の可愛い5弁花を付ける
葉は掌状に深裂し 裂片はさらに羽状に避ける
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ミヤマシキミ

2016-05-13 | 樹木 草花
ミヤマシキミ雄花(左)と雌花(右)
 

ミカン科ミヤマシキミ属の常緑低木 1.5ⅿほどの大きさ
この属は東南アジアに約9種が有り 日本ではミヤマシキミ1種が分布している

花は雌雄別株で並んで咲いていた
4~5月 枝先に円錐花序をだし 香りのある1㎝程の可愛い花を多数つける
雄花の雄しべは4個で直立して目立つ
雌花は緑色の球形をした子房の先に平たい柱頭があり 退化した雄しべがチラリと見える
雌花序の方が雄花序より花数は少ない

実は核果で7㎜ほどの球形 冬12月過ぎたころに赤く熟す
葉はアルカロイドを含み有毒 頭痛やめまいなどの民間薬として利用され かっては煎じた汁を虫下しに使った
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カジカエデ

2016-05-12 | 樹木 草花


葉がクワ科のカジの木に似ているのでカジカエデ カエデ科の木である
ごわごわした厚い葉や果実に剛毛が多いのでオニモミジの別名もある

カエデ科の落葉高木 高さ15ⅿほど 日本固有種
花は雌雄別株で 4~5月頃に側芽から散房花序をだし 普通暗紅色の花を付ける
出会ったのは雄株で 雄花が房になってついていたのだが 不思議なことに実が一つ付いていた
カジカエデの実は 翼がほとんど開かず平行なのだが これはかなり開いている

大型の葉は秋には黄色く紅葉し見ごたえがある 日当たりの良い場所では橙~赤色を帯びる
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シナアブラギリ

2016-05-11 | 樹木 草花


花びらの内側がオレンジ色をした洒落た花が咲いていた

中国原産 トウダイグサ科の落葉高木 10mほどの高さだった
花は雌雄同株 5月に咲く 雄花が多く雌花は少ない

果実は堅果で4㎝程と少し大振りで溝はなく先が尖る
10月過ぎるころ熟すが裂開しない 中に2㎝位の種子が数個入っている
種子から桐油をとり 印刷用インキやペンキ ニス 油紙などに利用する
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オビカレハ

2016-05-10 | 虫類


桜の木の下で食事をしていたら もふもふで綺麗な毛虫がやって来た
オビカレハの終齢幼虫だ

卵で越冬し春に孵り これから蛹になって数日で羽化する
卵から孵って中齢幼虫まで 糸で幕を張って群生しその後ばらける
幕を張った姿から「てんまくけむし」とかウメに良く付くので「うめけむし」と呼ばれることもある

食草はウメ サクラ類 ノイバラ(バラ科)ヤナギ類 クヌギ(ブナ科)など
この仲間カレハガ科の毛虫は 多数の刺毛が生えたものが多く毒刺毛を持つものが多いが このケムシは無毒
とは言え ちょっと触る気にはなれない
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シータテハ

2016-05-09 | 虫類


森林や林縁に居るシータテハ 草地に止まった
本州以南では主に低山地~山地の落葉広葉樹林や周辺の草地で見られる
日中 樹林の林縁を羽ばたきと滑空を交えて飛び路上や樹上に止まる
アザミ類やヒヨドリ花など各種の花を訪れる

食草はハルニレ アキニレ エノキなどニレ科
シータテハはやや珍しいが 普通に見られるキタテハによく似ている
表翅では前翅上部の黒点や 後翅の尾状突起の長さが少し異なる等幾つかの相違点がある
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ルリハナアブ

2016-05-08 | 虫類


ハルジオンの花に居たルリハナアブ
左右の複眼が離れていないのでオスの個体
大きさは1㎝ほどだった

本にはキンバエの様に見えるとあるが その通りで少し色の変わったキンバエを撮った積りだったがアブだった
金緑色で胸部に黒色の縦斑 腹部に「エ」の字型の黒い紋がある

5~7月に本州~九州の平地 丘陵に居る
幼虫は水生で 成虫はあまり水辺から離れずに周辺の花を訪れる
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カモの交雑種

2016-05-07 | 野鳥


嘴は黒く 先端が黄色のカモがいた
嘴だけ見るとカルガモだ 体の色は色がすっかり抜けて白っぽい
多分カルガモとマガモの何世代か経た交雑種かもしれない

カモ類は他の野鳥に比べて異種での交雑個体が多い
公園などでよく見るのはカルガモとマガモの交雑したカモだ
両方の特徴を半分ずつしたような体色のものが多い
2種が近い間柄とか 繁殖地が近いからとかいうがよくわかっていない

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チュウシャクシギ

2016-05-06 | 野鳥


嘴が下向きに湾曲しているシャクシギ類
シャクは柄杓の意味で 柄杓のように長い嘴を見立てたもの
大中小が有るので ダイシャクシギ チュウシャクシギ コシャクシギとよばれる

旅鳥で 海岸 河口 農耕地 河川などに居る
海水域ではカニを捕って食べ 他はあまり捕らない
淡水域ではオタマジャクシやカエルなどを捕り 田や荒れ地ではバッタなどの昆虫を多くとる
鳴き声は ピピピピピピピと主に7音で鳴き英国ではseven whistlerとあだ名されている

雌雄同色 大きさは42㎝ 嘴の長さは頭のほぼ2倍
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コジュリン

2016-05-05 | 野鳥


草原に居た頭部が黒くなってきたコジュリン
江戸時代 似たオオジュリンの冬の鳴き声「チュリーン」から共に「じゅりん」と呼ばれていたが その後大型小型で区別され大きい方はオオジュリン 小さい方がコジュリンとなった
日本版レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類

ホオジロ科の夏鳥 中部以北の本州で局地的に繁殖して 少数が越冬する
草原 アシ原 川原等に居る
繁殖地では縄張り内で主に昆虫などを捕り
非繁殖地ではアシ原より枯れた草地を好み 主に草の種子を食べる

オスの夏羽では頭部が黒くなり 上面は茶褐色で黒褐色の縦斑が有る
メスの夏羽では頭側線と耳羽が黒褐色で眉斑と頬腺は汚白色
大きさ15㎝
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サンカノゴイ

2016-05-04 | 野鳥


サンカノゴイ(山家五位)は山間のゴイサギの意味
日本版レッドリスト絶滅危惧ⅠB類

ペリカン目サギ科の鳥で サギの仲間
夏鳥 又は留鳥 本州以南では越冬する個体が多い
湖沼 河川 湿地などの広いアシ原に居る
昼間も採食することは有るが 活発に動くのは夕方から早朝まで
魚類 両生類 爬虫類 昆虫類などを捕る

雌雄同色 大きさ76㎝ 頸や胴が太くずんぐりしているが 頸を伸ばすと結構長い
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シロバナヒメオドリコソウ

2016-05-03 | 樹木 草花


ヒメオドリコソウの花は普通紅紫色なのだが 稀に白い花が付くことがある
初めて見ました白いヒメオドリコソウ

シソ科の2年草 小さいオドリコソウの意味
ヨーロッパ原産で世界中に広く分布していて 日本では明治年間に東京で見つかり今では各地で見られる
シソ科の多くの植物は茎が四角形でオドリコソウの茎も四角い
ハッカ セージ ラベンダー シソなど 栽培されているシソ科のものは芳香があるが 本種の葉を揉むと嫌な匂いがする

花期は4~5月 上部の葉腋に1㎝程の唇形花を付ける
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サギゴケ

2016-05-02 | 樹木 草花


一面に咲いているムラサキサギゴケの中に白い花が咲いていた
ムラサキサギゴケの白花品でサギゴケと言う 初めて見つけた
母種と混生していることが多く 両者を区別しない考えもある

ゴマノハグサ科の少し湿った場所に生える多年草
匐枝を出して増えるのが特徴
花の大きさ1.5㎝程で4~5月に咲く
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