ウソ
2012-12-09 | 野鳥


何年か前にもウソの多い年が有ったが 今シーズンも多そうな感じだ
スズメ目アトリ科の鳥で16cmの大きさ 留鳥(漂鳥)または冬鳥
繁殖期は平地(北海道)から亜高山帯で過ごし 秋から冬には低山や平地に徐々に降りて来る
ソメイヨシノの蕾が好きで 草木の種子や芽 昆虫類も食べる
写真左の頬と喉の赤いのがオス
口笛を吹く意味の「うそぶく」が語源 鳴き声がフィッフィッと口笛のように聞こえる
オスは美しいので「てりうそ」 メスは地味なので「あまうそ」と呼んだ時期もあった
あまうそはてり(照り)に対してあま(雨)の意味
両方合わせて「てりふりどり」とも言ったりした
ウソのオスが鳴けば晴れメスが鳴けば雨 という俗信も生まれた
神事 鷽替は前年の凶を嘘にして当年の吉に替えると言う趣旨で木彫りのウソを交換する
良い事が有りますように年が明けたら天満宮にお参りしようかな・・


コクサギの実が生った
実が生れば中には種があり 自然観察者としてはどんな種なのか 種の散布の方法は?と気になる
植物が移動する最大の機会が種の散布だけに多様性に富んでいる
風散布 水散布 動物に付く はじける 動物に食べられる ポトンと落ちる等々
コクサギの実を割ると プラスチックのような感じのバネが出てくる
熟すとこれがパチンとはじけて左右に開き奥に有った種をはじき出す
はじけて自力散布の種でした

コクサギの葉の付き方は変わっている
2枚が同じ方向に並んで付 次に反対側にまた2枚並んでつく
コクサギ型葉序と呼ばれている サルスベリなども時にコクサギ型葉序になることがある
コクサギ:ミカン科の落葉低木(1~5mくらい) 全体に臭気が有るのが特徴で クマツヅラ科のクサギより小型なのでコクサギ(小臭木)と名付けられた 昔は枝をそのまま水田に入れて肥料にした