goo blog サービス終了のお知らせ 

トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ヒメヨコバイ

2023-12-18 | 虫類

ヤツデの葉の裏に、背中に黒斑がある小さなヒメヨコバイが蠢いていた

ホシヒメヨコバイと思うがどうだろう

いずれも植物食で、同種内でも体色は変化に富み識別が困難なグループ

 

ヨコバイ:

ヨコバイは世界で2万種、日本で約500種と言われる

歩くときに横にずれるので「横這い」の名が付いた

幼虫成虫共に、植物の液汁を吸うので、農作物や園芸植物にとって害虫

時には植物に有害な菌を伝染させることもある

 

発音機能があって、オスがメスを呼ぶときに使われる

聞いてみたいが、極短波なので人の耳には聞こえない

武器らしいものは持っていなそうな弱い虫で、天敵だらけ

肉食性の昆虫、クモ類、鳥、カエル、トカゲ、その他等々

 


トホシテントウ幼虫

2023-12-17 | 虫類

トホシテントウの幼虫がへばりついていた

幼虫は数多くの刺状の突起があり、足は長い

このまま幼虫で越冬する

 

トホシテントウ:

落ち葉の下などで幼虫で越冬して、4~5月頃蛹になり、5月頃から成虫が見られる

暗赤色の地色に、10個の黒い紋がある7mm程のテントウムシ

テントウムシでは少数派の植食性で、アマチャヅルやカラスウリの葉を食べる

 

成虫(5月)


ウラナミシジミ

2023-12-06 | 虫類

ウラナミシジミがツワブキの花でお食事中

暖地で通年数回発生する

越冬体は不定で、卵、幼虫、蛹、成虫で越冬するが、九州~関東地方南部沿岸の温暖な地域に限られる

世代を重ねながら北上するチョウで、発生を繰り返しながら分布を北に拡大し、

8月下旬頃には個体数が急激に増加して、秋には北海道でも見られる

 

成虫は前翅長15mmほどの小型のチョウ

オスの表は淡紫色で、外縁のみ細く暗色、メスは広く暗褐色で前翅中央は青紫色

後翅に尾状突起がある

裏は灰黄色で白色の波状紋がある

 

食草は、クズ、フジ、ソラマメ、エンドウ、アズキなどのマメ科植物

幼虫は、体色が橙褐色を帯びた淡緑色、節の間がくびれた細長いワラジ型の体系をしている


クサギカメムシ

2023-11-29 | 虫類

温暖化のせいだろうか、虫も困ってしまうだろう

出現期は4~10月と言われている茶色のクヌギカメムシが、ノコノコ歩いていた

体長は15mmほどだった

 

成虫で越冬する

一度、越冬体制に入ったが、暖かい陽気に誘われて出てきてしまった・・そんな感じがする

クワ、クサギ、うめ、モモなどの果実の汁や、ダイズ、インゲンなどの豆類を好む・・害虫

卵は食物となる葉の裏に20~30個産み付けられる

幼虫は主にスギやヒノキの球果に集まる

 

屋内に集団で入り込んで越冬することがあるカメムシ

強烈な悪臭が問題になる

集団は時に数千匹にもなることがある


ツチイナゴ

2023-11-28 | 虫類

土のような体の色をした大型のバッタ

成虫は黄褐色になり、眼の下に黒い筋があるのでツチイナゴらしい

淡色のものと暗色のものが居る

 

大型のバッタでは珍しく成虫で越冬する

背の高い草の間に住んでいる

4月頃から見られ、産卵したものが、10月頃成虫になりそのまま越冬する

幼虫では緑色で、黒く小さな斑が多い

大きさはオス40mm、メス47mm

シャキシャキシャキと良く鳴く

食べ物は、クズなど色々な植物の葉

 


ジョロウグモ

2023-11-16 | 虫類

ご存じ、どこでもよく見かけるジョロウグモ

都市部の人家の庭から山地まで広く生息する一般種

6月頃には地味色で小さな網を張っているが、夏にかけて急に大きくなり

9月には馬蹄形の大きな網と、色も鮮やかになったクモが急に現れたように見える

成体は9~11月に見られ、体長はメスが20~30mm、オスは6~10mm

 

網は主網と、その前と後に糸を引き回したバリアーと呼ばれる網とで3重構造になっている

成長に従い網は下部が大きくなり、馬蹄円網と呼ばれる形になる

最初自分で網を張っていたオスは、8月末頃からメスの巣に居候して、亜成体のメスが脱皮して成体になる時を狙って交尾する

 

産卵は壁や木の幹など安全な場所に産み付ける

産卵後その卵を丁寧に糸でつづり、卵塊を包み込み卵のうに仕上げる

そのまま卵で越冬する

 


コバネイナゴ

2023-11-15 | 虫類

コバネイナゴは成虫になっても名前の通り、前翅が短く腹が見えている

あちこちでよく見かけるが、最近増えているのかもしれない

イナゴは昔よく食べさせられたが、味はともかくじゃりじゃりして食べにくかった覚えがある

 

卵で越冬して、成虫は7~11月に見られる

水田や湿った草原に住んでいる

イネの害虫として有名で、体の色がイネ科植物に似た保護色になっている

大きさはオス3cm、メス4cm

食べ物はイネ科植物の葉

 

交尾は、オスがメスの背中に抱きつき、体の向きをメスにそろえ交尾する

交尾が終わってもしばらくは抱きついたままでいる

オスが他のオスからガードしているという

 

 


アカタテハ

2023-11-14 | 虫類

都市部でも良く見られて個体数も多い

 

成虫で越冬して、春先から見られる

中型のチョウで、表は黒色で赤色~赤桃色が大きく広がり、前翅頂部には白斑がある

裏の前翅は表と似ているが、後翅は濃褐色~淡褐色で複雑で特徴的な模様がある

 

平地から山地の明るい草地に居て、小規模の草地でも発生する

日中、草地上を敏速に飛翔し、タンポポ類、アザミ類など各種の花を訪れる

樹液や腐果にも良く集まり、地面での給水も行う

 

カラムシ、イラクサ、ヤブマオなどイラクサ科、ケヤキ、ハルニレなどニレ科が食草

幼虫は4cm程のイモムシで、黒褐色の地色に黄色の斑点と条紋がある

葉を折って、柏餅状の巣を作る


エンマコオロギ

2023-11-13 | 虫類

急に寒くなって、虫の声も聞こえなくなってしまった

 

エンマコオロギは卵で越冬して、8~11月まで鳴いている

草地や畑に住んでいる

日本では最大のコオロギで、3~4cm程の大きさ

頭は球形で、顔には白色の眉状斑があっていかにも閻魔風

 

夕方から夜にかけて、コロコロリーと綺麗な声で鳴く

縄張りを主張して鳴く「一人鳴き」、メスを誘う「誘い鳴き」、オスとけんかする「争い鳴き」などあるというが、

聞き分けられない

鳴き声は左翅の表面にある摩擦片に、右翅の裏にある沢山の小さな歯のようなやすりをこすり合わせて鳴く

腹を覆うほど翅は長い

食べ物は野菜や小昆虫の死骸など


キンケハラナガツチバチ

2023-10-29 | 虫類

花にかぶりついてお食事中のハチ・キンケハラナガツチバチ

ツチバチ科のハチは巣を作らず、地面に潜ってコガネムシ類の幼虫に産卵する

したがって幼虫時の食べ物はコガネムシ類の幼虫

普通に見られるツチバチで数は多い

 

秋に多いが、春にも見られることがあるので、一部が成虫越冬していると言われる

普通見られる時期は7~10月

胸全体と腹の各節の後縁には黄褐色の毛が密生している

大きさは17~27mm

メスは第1~4腹節に黄褐色の毛の帯

オスは第1~4腹節の背板に黄色帯、頭楯は黄色

 

ハラナガツチバチの仲間のオスはメスに比べて体は小さく、触角は目立って長い


ツチイナゴ

2023-10-28 | 虫類

土のような色をした大型のバッタで、イナゴ科又はバッタ科の虫

体色は幼虫が緑色で、成虫は淡褐色のものと暗褐色の個体が居る

背中に黄白色の筋の入る個体があり、セスジツチイナゴとも言われる

大きさは6cmほど

 

10月頃成虫になりそのまま越冬し、翌年の春から活動する

大型のバッタとしては国内で唯一成虫で越冬する

背の高い草の間に住んでいる

食べ物は、クズなど色々な植物の葉

鳴き声は「シャキシャキシャキ・・」と良く鳴く


クビキリギス

2023-10-27 | 虫類

バッタの仲間でキリギリス科のクビキリギス

顎の力が強く、噛みついた状態で強く引っ張ると頭部が切れて抜けてしまう

大あごは朱色、頭部が前方に尖っている

体色は、緑色、褐色、稀に赤色と色々ある

大きさは5cm程

 

成虫で越冬して、春から10月まで見られる

春から初夏に交尾産卵し、7月中~下旬に孵化、9月下旬から10月に成虫となり越冬する

春先から「ジーー」と単調に鳴く

鳴くのはオスで、左前翅を上にしてこすり合わせて音を出す(コオロギとは逆)


オオスズメバチ

2023-10-12 | 虫類

10月はオオスズメバチの刺症被害の最も多い時期、そっと近寄ってすぐ逃げた

日本に住むハチの中では最も大きなハチ、大きさは27~38mm、女王バチは37~45mm、スズメバチ属では世界最大種

性質は凶暴で、毒性も激しい

 

成虫で越冬して、4~10月にかけて現れる

平地から山、全国に居る、市街地の公園でもよく出会う

9~10月は繁殖期で、チョウやガの幼虫などの昆虫を捕獲し、その肉団子を巣の幼虫の食物にする

食物の少なくなる秋口には、ミツバチや他のスズメバチ類の巣を攻撃して全滅させることもある

クヌギやコナラなどの樹液にもやって来る

 

巣は地中に作るが、稀に木の洞や人家の隙間などに作る

ヒノキ、スギ、マツなどの樹皮を齧り取り、唾液と混ぜて薄く延ばし巣材にする

巣は直径30~70cmの球形で何段かになっている


コムラサキ

2023-10-11 | 虫類

橙色と紫色のまだら模様が綺麗なコムラサキが、地面で吸水中

 

食樹の枝や幹で幼虫で越冬して、成虫は5月から10月初めころまで見られる

河畔林や湿地帯のほか、都市公園や街路樹でも見られる

日中、樹林の林冠部など高い位置を飛翔し、樹液や獣糞,人の汗などに好んで集まるほか湿った地面に下りて吸水することも多い

 

6cm程の中型のチョウで、中央と亜外縁に橙斑が見える

オスの表は瑠璃色に輝き、メスでは淡い茶褐色

食草はネコヤナギ、カワヤナギ、シダレヤナギなどヤナギ科

幼虫はヤナギ類に生息する角のある緑色のナメクジ型イモムシ


ツバメシジミ

2023-10-10 | 虫類

小さくて可愛く色模様も素敵なので人気のチョウ

 

幼虫で越冬して、成虫は4月から10月にかけて見られる

背の低い草地、農地や公園、河川など様々な場所で見られる

都市部でも普通に見られて、個体数も多い

日中、草原上を活発に飛翔し各種の花を訪れる

食草は、レンゲソウ、シロツメグサ、カラスノエンドウなど各種マメ科植物

 

表の翅色は、紫青色で外縁に細い黒帯がある

裏翅は白色で、小さな黒点と、橙斑がある

尾状突起があり、これも可愛さに一役買っている

大きさは2cm程