備えよ常に! 備えあれば憂いなし
イスラム教徒にとって生涯に一度は行うべきと
される[五行]の一つにハッジ、大巡礼がある。
2024年のハッジの期間には、世界から180万人
以上が、サウジアラビアのイスラム教の聖地
メッカを目指す。
この大巡礼に参加した群衆を熱波が襲い、
6月23日までに1300人超が熱射病で死亡。
サウジアラビア国立気象センターによると、
6月17日にはメッカの聖モスクでは気温が
51・8℃まで上昇した。
この気温では、日差しを遮るものが無い
道路や広場では地面上の気温は70℃を超える
温度となり、息をするのすら苦しいことになる。
多くの人が熱射病で倒れ、犠牲者は更に
増加すると推測されている。
過去にも、大巡礼で多くの死者が出た大きな
事故が報告され報告されている。
1990年7月2日に、Al-Ma'aisimトンネルで
巡礼者の群衆の中で将棋倒しが発生し、
巡礼者1,426人が死亡。
特に、将棋倒しによる死亡事故が多発するのが、
メッカ近郊の[ジャマラート]と呼ばれる悪魔の
石柱に向けて石を投げる巡礼儀式が行われる場所。
1994年5月23日、儀式での投石中に270人が死亡。
1998年4月9日、ジャマラート橋で発生した
将棋倒し事故で118人が圧死。
2001年5月5日、儀式での投石中の事故で35人。
2003年2月11日、投石中の将棋倒しで14人。
2004年2月1日、投石中の将棋倒しで251人。
2006年1月12日、投石中の将棋倒しで346人。
特に、2015年9月24日に発生した将棋倒し
事故では、ジャマラート橋に別方向から来た
2つの大グループが殺到して大規模な将棋倒しが
発生し、少なくとも2,181人が死亡している。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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