備えよ常に! 備えあれば憂いなし
中国では、昨年に開催すべきであった習政権
3期目の主要な経済政策を討議する[3中全会]が
7月15日から開催された。
この日に予定されていた中国国家統計局に
よる2024年4〜6月の国内総生産(GDP)成長率の
発表は、何故か記者会見を開かずにWebによる
発表に切り替えられた。
[3中全会]開催の最中に発表して、記者の質問を
受けるには都合が悪い数値なのだと想像されて
いたが、結果はやはり都合が悪すぎる内容だった。
物価の変動を調整した実質で前年同期比で
目標の5%前後増を下回る4・7%増に止まった。
市場予測平均の5・1%を下回っていた。
これでは、3中全会で経済成長目標を討議して
いる最中では要因説明は出来なかったのだ。
前年同期比ではなく、前期比で0.7%増であり、
西欧式の年率換算では2・83%増に止まる。
5%前後どころではない成長率の鈍化である。
3%以下に止まったことは、中国経済を襲って
いるが不動産バブル崩壊後の景気停滞による
需要喪失の深刻さを示すと専門家は指摘する。
通常、西欧諸国では内需の柱である個人消費が
GDPの50%を超えているが、中国では2022年度
では37・1%に止まり、インフラや設備投資・
住宅投資など固定資産投資(総資本形成)が
43・29%と極端に高く、不動産開発などの
落込み、停滞がGDP成長率の足を引っ張る。
固定資産投資を重視して個人消費を軽視している
習近平が進める政策の結果であり、この先、
買い控えやより安価なものを求める流れが
定着し、個人消費の伸びの頭が抑えられると、
5%成長は絵に描いた餅になる。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?