歯の周りに細菌が増殖し炎症を起こす歯周病。
カナダなどの研究者の報告から、歯周病と
コロナ感染者の重症化の関連性に注目が集まる。
報告では、歯周病を持つ新型コロナ患者は
検査数258のうち33人(約13%)が重症化した
のに対し、歯周病のない患者では、検査数
310のうち重症化は7人(約2%)に止まった。
歯周病を持つ患者は歯周病でない人に比べて
死亡は8・81倍、人工呼吸器使用は4・57倍、
集中治療室への入院は3・54倍、合併症発症は
3・67倍リスクが増すデータが出ている。
この結果から、歯周病がない健康な歯の持ち
主は、コロナに罹り難く、重篤化し難いことに
なると専門家は指摘。
また、[歯磨きなどセルフケアも大事だが、
自分で歯垢や歯石はとれない。コロナ期間だけ
でも政府が歯科検診の補助するなど奨励すべき
だ]と国の支援の必要性を強調。
歯周病では、菌が出すプロテアーゼなどの
酵素や毒素が粘膜を傷つけ、歯ぐきや口腔内に
炎症を起こすことで、新型コロナウイルスが
入りやすい環境を作ってしまうと指摘。
また、舌との関連についても、舌にはコロナ
ウイルスが取り付くレセプター(受容体)があり、
新型コロナの味覚障害にも関係している。
舌苔(白く不潔な汚れ)を放置しないように、
舌を清潔に保つことも大切と指摘。
約100年前のスペイン風邪の流行時でも、
歯周病がない人は罹患率が半分以下だった。
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