備えよ常に! 備えあれば憂いなし



先端半導体の国産化を目指すラピダスは
4月1日に予定通り、北海道千歳市の工場で
試作ラインを稼働する作業を始めた。
社長は[2027年を目標とする量産開始に
つなげたい]と意気込みを語った。
ラピダスが製造を目指す半導体は、[エッジ
AI半導体]で、端末(エッジ)でAI(人工知能)
機能を実現する画期的な半導体であるという。
ラピダスは、米半導体新興のテンストレントと
提携して、同社が開発したCPUとアクセラ
レータを接合した半導体をピダス製品に組込む。
GPU(画像処理装置)を使わずに、CPU
(中央処理装置)でAI機能を果すので小型化と
省電力化を実現する。
使用電力は従来の10分の1ほどにも下がるという。
これまで半導体は単なる[部品]であったが、
ラピダスが取り組む半導体は独立した[製品]と
しての機能を持つため高い付加価値を実現する。
これが、他の半導体製造企業と根本的に異なる
点だが、次元が異なる半導体のため、この
認識がなかなか一般へ伝わらないのが悩み。
ラピダスは、半導体の設計受託や人材派遣を
手掛ける世界的なシンガポール企業、クエスト・
グローバルと提携し、500人規模の技術者の
受入れも決まった。
同社は航空や防衛、自動車分野などで多くの
顧客を抱えているため、半導体設計や製造
委託先の選定の支援も得られる。
ラピダスは、設立当初から米IBMが技術供与や
技術者育成などの支援を受け、24年6月には
パートナーシップを米IBMと締結している。
この提携で、米国の経済安全保障の確保に
つながり、量産が軌道に乗れば日本の国益にも
大きな貢献をすることになる。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?