大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

中国の「食糧安全保障」のための増産指令

2023年11月08日 | Weblog

備えよ常に! 備えあれば憂いなし



        




中國は習近平の押し進める[食糧安全保障

政策]の下、順調に自給率向上が進む。

2020年の公表された生産量実績では、穀物

全体では0・5%の増収で、約6億2000万トンと

過去2番目の成績となっている。

他方、輸入量は約3,600万トンと倍増。

うち、小麦は1億3,400万トン、コメは 2億

1,200万トンで自給率100%としている。

それでも、輸入量が増加しているのは、需給

調整と高品質品の輸入によるものとする。

食糧、特に穀類の絶対安全確保の命令で

穀類輸入量は今後とも増加するとされる。

一方で、14億の国民を飢えさせると、党の

存続に関わる大問題となるため、国内向け

には食料増産の号令がかかっている。

世界の人口の7割を占める中国、しかし

農耕地面積は世界の9%に止まる。

急速に進んで来た不動産開発による農地の

住宅地への転換に加え、農地の汚染も進む。

過度な化学肥料施肥や農薬使用による土壌の

酸性化や硬化による単位収量低下。

更に、無計画な工場建設による汚染水の垂れ

流しが原因の耕地の重金属汚染などで、中国

環境保護省は2014年時点で中国の農耕地の

約20%が汚染しているとする。

2020年の穀物供給の対外依存度も19%となり、

過去最高に達している。

習近平は、これまで進めて来た環境に配慮した

耕作に適さない土地での耕作を止めて、植林

推奨の[退耕還林]政策を廃棄し、植林地を

伐採し、農地に戻す[退林還耕]政策に転換。

この指令の下、中国各地で公園や緑地帯が

農地化しているという。

習近平による万里の長城造りが始まっている。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし

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