2900年前に、富士山では大規模な山体崩壊・
岩屑雪崩が発生し、泥流が御殿場から三島市
更に東方向では足柄平野付近まで流れ出た。
この山体崩壊の原因となる火山活動の痕跡は
なく、富士山に近接した活断層による地震の
揺れが原因と推定されている。
富士山の直下に、新たな活断層が発見された
ほか、南方向には相模トラフから伸びてきた
活断層帯が多く存在する。
塩沢断層帯は、神奈川県足柄上郡山北町から
静岡県小山町、御殿場市付近に至る断層帯。
東北東-西南西に延びる長さが15Km程度か。
今後30年以内のM6・8程度の発生確率4%以下。
平山-松田北断層帯は、神奈川県南足柄市から
足柄上郡山北町、開成町、松田町、大井町に
かけて分布する断層帯で、東西から南北に
屈曲して、全長15Kmほどの活断層。
今後30年以内のM6・8程度の確率0・6%以下。
国府津-松田断層帯は、神奈川県大井町付近
から大磯丘陵の西縁に沿って延び、小田原
市を経て相模湾内の相模トラフにつながる
全長35Kmを超える断層帯。
この断層帯では、断層の北東側が南西側に
対して相対的に隆起する逆断層とされている。
また、この断層帯はフィリピン海プレートと
陸側プレートの沈み込み境界から分岐した
断層であると考えられている。
このため、相模トラフで発生する海溝型
地震と同時に活動すると推定されている。
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