大黒さん

つれづれに、道行く人のながれを眺めている土塀のうえの大黒さん

人体はタンパク質自給システムを備える

2016年08月11日 | Weblog
備えよ常に! 備えあれば憂いなし


        


摂取した炭水化物は体内でブドウ糖に変えられて、

エネルギー源として体内の各所に運ばれ、余剰分は

脂肪に変えられて蓄積される。

内臓脂肪や皮下脂肪となって肥満に結び付く。

一方、過剰摂取されたたんぱく質は、アミノ酸に

変えられるが、必要とする消費量を超えた量は

ブドウ糖のように蓄積されることはない。

筋肉などに利用されなかったたんぱく質は排泄

されるが、持続的なアミノ酸の過剰摂取は「アミノ酸

インバランス」状態を引起す。

加えて問題なのは、たんぱく質は熱や食品添加物の

化学成分によって変質し易いため、変性が起きて

いる異常なたんぱく質は神経細胞などの中枢細胞に

蓄積するとパーキンソン病やアルツハイマー病、

ハンチントン病などの発症に結付くと専門家は警告。

タンパク質が欠乏したときは、身体では代謝により

排出されるべきタンパク質をリサイクルしたり、体内の

タンパク質成分を必要な部門に振り向けるなどで

身体全体で必要なタンパク質のバランスをとる

仕組み、「オートファジー」を備えている。

我々の身体は、生体を維持するために、一日に

160~200gのタンパク質を体内で合成する必要が

あるが、毎日160g以上のたんぱく質を摂取する

必要がなく、過剰摂取がむしろ問題だと警告する。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」です。

健康と安心のメタボへの備えは?





【産経新聞号外】ノーベル医学賞 大隅氏[PDF]
大隅良典氏にノーベル医学・生理学賞 
「オートファジー」の仕組みを解明


スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月3日、2016年の

ノーベル医学・生理学賞を、飢餓状態に陥った細胞が

自らのタンパク質を食べて栄養源にする自食作用

「オートファジー」の仕組みを解明した東京工業大の

大隅良典栄誉教授(71)に授与すると発表した。

生命活動に欠かせない基本的な現象を明らかにし、

医学や生物学の進歩に大きく貢献した功績を評価。

オートファジーはギリシャ語の「オート」(自分)と

「ファジー」(食べる)を組み合わせた造語。栄養が

なくなった細胞内に、二重膜でタンパク質などを

取り囲むオートファゴソームという小胞ができ、分解

酵素が入った細胞小器官と融合してタンパク質をアミノ

酸に分解し、栄養源として再利用する仕組みを指す。

この現象が存在することは1950年代から知られて

いたが、分子レベルでのメカニズムや生理学的な

意義は謎だった。 (2016.10.3. 産経新聞)








gooリサーチモニターに登録!