1月末、韓国の政府機関の国会予算政策処が
公表した報告書で、増加し続ける社会福祉支出に
より、2033年には歳入不足に備える国債を増発
しても支出増を支えきれず破綻するとしている。
国が行う長期財政見通しでお手上げを公表する
のは異例で、国民にはショックだっただろう。
報告書によれば、2014年から2060年にかけて
国の総支出は年平均で4.6％増加するが、収入は
年平均3.6％しか伸びず、財政不足が続く。
このため、2014年では国内総生産（GDP)比で
0.8％の黒字であったものが、2021年には赤字に
転落して後、2060年には11.4％の大幅赤字に。
現状のままでは国民年金基金は2053年に枯渇。
日本以上に高齢化が進む中、基礎年金を始めと
する社会福祉費の負担増が進む構造を備えて
いるため、小手先の増税では追いつかない。
家計債務が約116兆円とアジアでは最高で、更に
住民税を2倍、煙草は1.8倍など値上げも並でない。
だが、税収不足は４年連続で、今年度も10兆ウオン
（約1兆1000億円）の税収不足の可能性を備える。
税収の１/3ほども占めているサムスンと現代自の
両財閥グループも昨年から急速に業績を落として
いるなど、経済失速が財政の柱を揺るがしている。
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