うろ覚えライフ。

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無力な弱者への凶悪卑劣犯罪

2008年06月19日 | 時事社会ログ

 

○無差別殺人への抑止効果?宮崎勤死刑執行

 

        埼玉県と東京都で88年から89年にかけて起きた幼女連続誘拐殺人事件の宮崎勤死刑囚(45)に対する死刑が17日、執行された。確定から約2年4カ月後で、異例の早さ。鳩山邦夫法相(59)による死刑執行は就任後4回目、計13人。鳩山氏が認めた死刑は、凶悪事件の発生後に執行されるケースが多い。『オタクの象徴』といわれた宮崎死刑囚の場合、今月8日に東京・秋葉原で起きた無差別殺傷事件のような犯罪の抑止効果を狙った『見せしめ』との見方が出ている。

 ‥ 公判でも意味不明の発言を繰り返した被告の「心の闇」は解明されないまま、日本犯罪史上に残る事件は唐突な形で幕が閉じられた。

 ‥ 異例の早さに加え、宮崎死刑囚の執行がこのタイミングで行われたことに、ある『思惑』を疑う声が出ている。今月8日に発生した秋葉原の事件との関連だ。オタクの負の面を象徴する宮崎死刑囚の執行と、オタクの聖地・秋葉原での無差別殺人事件と関連づけ、犯罪の抑止効果を狙ったというもの。 

 ‥ 宮崎死刑囚の執行のタイミングに“見せしめ”的な意味があったかどうか、今後議論になる可能性もある。 ・・・

 

○昨年度の「児童虐待」、過去最多の約4万件

 

        昨年度、全国の児童相談所で対応した「児童虐待」の相談対応件数が、過去最多を更新し、4万件を超えることが17日、厚生労働省の集計(速報値)で明らかになった。

 集計は、児童相談所に寄せられた通報や相談の中で、相談所が虐待と判断して保護などの措置を講じたものを対象に、各都道府県と独自に児童相談所を設置している19市の計66の自治体から集めた。

 ‥ これまで児童相談所には、家庭への立ち入り調査などの権限はなかったが、児童相談所の権限を拡大した改正児童虐待防止法が今年4月1日に施行した。改正法では、虐待の疑いのある保護者に対して出頭要請を出し、2度応じない場合は裁判所の令状を得て、強制立ち入り調査が行える。 ・・・

 

 

 昔の人は仇討ちというものをしていて、武士だったら仇討ちをやり遂げたら、逆に褒められたりしたものでしょうが、近代国家になって国は、人民から仇討ち権を奪っちゃった。だから例えば僕に小さな子供が居たとして、卑劣な変態野郎に無残に殺されて、僕が恨みを持って、地獄の底までも追い掛けて行って、犯人をぶち殺して、我が子の仇討ちを果たしたとしても、殺人罪で警察に逮捕され裁判に掛けられ、先ず、情状酌量で死刑にまではならなくとも、重ければ十年近い実刑の判決が出るのでしょう。

 人民は警察に犯人逮捕の協力こそ出来ても、自らが捕まえて、仇討ち的に刑の執行をしては、決してならないことになっている。自分の手で捕まえるときに、犯人に大怪我をさせたら、正当防衛が証明されなければ、多分、暴行障害になるんでしょうね。

 『死刑』ということで考えたのですけど、無差別複数殺人の凶悪犯人が捕まり、死刑が確定し、その死刑執行が、被害者遺族の方々の手で直接なされて、自分の愛しい人や子を殺されて、恨みを抱く遺族たちが竹槍か何かを各々が持ち、前の十字の立ち木に括られて、今か今かと死刑執行を待たされている死刑囚に対して、国家の監視の下、遺族に死刑執行という仇討ちを許した場合、果たして遺族は竹槍で、犯人に向かって復讐の一突きを行えるだろうか?と思いました。

 ここまで読まれて、こいつ変なコト考えるな、馬鹿じゃねーの?って思われた方は多いでしょうが、自分の愛した人や子供を、強盗や変態の殺人鬼に殺された遺族の人たちは、みんなきっと、一度はこの手でぶち殺してやりたい、と思っただろうな、と僕は考えますが、そういう遺族の気持ちを刑罰にストレートに反映すれば、こういう形になるのかな、と思って。

 前に十字に固定された、憎悪の対象の死刑囚に対して、自らの手で復讐権を遂行出来る人と、つまり竹槍でぶち刺すことが出来る人と、恨み骨髄の気持ちにあっても、いざ殺人行為となるととても出来ない人も居るでしょうね。案外、今の相対的に平和国家に暮らす人々には、自分の手で直接、復讐を成し遂げる、という行為は出来ないような気もする。

 いえ、こういう一見アホーなことを想像したのも、『死刑』って何だろうな?と思ったときに、人民から復讐権を取り上げた国が、代わりに復讐として処罰してあげているのか?やはり、社会秩序というのが一番大きな意味なのかな、とか考えた訳で、法律というのは社会秩序を保つ為にある訳ですけど、宮崎勤やこの前の秋葉原無差別殺人犯みたいな、凶悪な殺人鬼の犠牲になった被害者の遺族の気持ちは、本当にもうたまらないものがある訳でしょうから、どうしても絶対許せないもので、死刑として国家に処罰してもらい、自分たちの復讐感情を少しは(もう帰っては来ないので少しでしょうが)納得させる、ということになるのかな、と思いました。

 宮崎勤のような凶悪殺人鬼の死刑執行までに、捕まえてから20年掛かる。中国みたいに即死刑執行と、早いのならば何ですけど、捕まえてから執行までに20年とか、ひょっとして犯行時に精神的に異常だったということが通れば限りなく無実に近づく可能性もある、という話なのであれば、凶悪犯罪抑止効果はかなり薄れるのではないか、という気がします。鳩山法相になってから死刑執行が13人出ていて、雰囲気的に何だか無感動にポンポン死刑執行に許可印を押しているような感覚を持ちますが、まだ死刑執行を待つ死刑囚は現在百人も居るという。

 新聞の雑誌の広告の見出し文で、アキバ無差別殺傷の加藤容疑者が、早くも自分は精神病だと訴えてる、という一文がありました。こういう大量無差別通り魔は自分が死にたくてやってるんじゃないのか?と驚きですが、いざ、落ち着くとやっぱり死にたくはないのでしょう。

 死刑執行に際して、法相も許可印を押すのも、実際に取り行う執行官も、本当に嫌なものでしょう。誰でもそんな仕事はやりたくはないですよ。

 僕は、死刑には犯罪抑止効果はある派、ですねえ。誰でもいいから殺してやりたいなどという殺人犯も、増加して来ているように思えるし、この間の江東区の星島のように、同じマンション階の女性をビデオやゲームのように監禁・陵辱してみたかった、騒ぎになるから殺した、みたいな冷酷殺人犯も出て来ているし、教育や社会構造を変えて行かなければならない、とかいっても、勿論必要ですが、漠然とし過ぎているし相当難しい問題だし、凶悪犯罪には厳しい刑罰が必ず執行される、ということは必要だと思っています。

 それから、世の中で一番無力な弱者である子供を、大人が、イイトシした青年が、性的に扱い暴行したり、あるいは殺してしまったり、虐待したりするのは、最も卑劣な犯罪行為です。小さな子供に虐待行為をした大人には同じ目に合わせて、小さな身にどれだけ苦しい目に合わされたかを、身を持ってよく教えて、子供を性欲対象にして殺した馬鹿は、やっぱり極刑しかありませんよ。

 


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