■食いしん坊の貧乏人が内臓脂肪を蓄えるために愛用する牛丼屋さんや食べ放題の焼肉屋さんでは、怪しげな米国産BSE牛肉が大量に供されていたそうで、何とかして「安くて安全な」牛肉を食べたい食いしん坊さん達はオーストラリア産のちょっと固い肉で我慢していたそうです。国内の畜産農家を守るために定められている関税が撤廃されれば、もっと安くたくさん肉が食べられるので、世界中から安い肉を買え!と無責任に主張している人が増えているそうです。そう言えば、昨年は時ならぬ「うどんブーム」が起きたようですが、関東に殴り込んで来た讃岐ウドンも、その粉はオーストラリ産だそうですなあ。その農業大国のオーストラリアが100年に一度の大旱魃に襲われて、一転して穀物を輸入し始めたとか……。肉も穀物も、まずは自国民に食べさせねばなりませんから、貧乏な国や大規模生産をしている特定の国から「安くて美味しい」物を買い込んで食べていると、いざと言う時には餓死する覚悟をしておかねばなりませんぞ。「新春のお慶び」を誰に書き送りましょう?
■増税の理由として、老人医療と介護の費用が足りない!という便利な話が有ります。どんな理想的な介護・医療制度を考えているのやら……。「教育再生」会議では、目くじら立ててダメ教師の追放を熱心に議論しているそうで、「教員免許の更新」がその切り札となる勢いです。しかし、免許というものは万能ではないことは、毎日毎晩、報道されている交通事故を見ていれば分かりそうなものです。自動車免許の更新が形骸化されているのは経験者なら誰でも知っていますぞ。命にかかわる免許は、本当に厳密な更新手続きを求めたいところですから、教員免許よりも自動車(バイク!)運転免許の扱いを先に考えた方が良いのではないでしょうか?
■それ以上に緊急の問題は医師免許でしょうなあ。「薬漬け」問題は深刻で、副作用も考えないで誤用するお医者さんは報道されますが、売上げアップの目的で無駄な薬やら、強烈な副作用の有る薬剤と抱き合わせの副作用を抑える薬剤もセットで販売?しているお医者さんは放置されています。病気を治すはずの病院が、新型ウィルスの培養工場になっている可能性は高いと言われていますが、この年の瀬になって「新型ノロ・ウィルス」で日本中がちょっとしたパニックです。グルメが大好きなナマ牡蠣が宿主だ!と聞いたら、何となく牡蠣フライも牡蠣鍋も食べたくなくなるのが人情というものでしょうが、ちょっと前までは「お腹に来る風邪」だと言い習わしていた病気が、ウィルスの名前が広まった途端に大騒ぎになりました。病原が何であろうと、ひどい下痢を起して体内の水分が急速に失われたら誰でも死亡します。ナマモノを食べる時には覚悟をしなければなりませんし、小まめに手を洗うのも常識の範囲です。それでも、年賀状の末尾に「手を洗いましょう」とでも書き添えましょうか?
■今のところ、交通事故死の数よりもノロ・ウィルスの犠牲者はずっと少ないようですし、勿論、北朝鮮の餓死者の数には及びませんし、戦後のイラクで爆弾や誤射で死亡したバグダッド市民よりも少ないし、電撃的な勝利の後にばたばたと死んでいる可哀想な米国の兵隊さんよりも少ないようです。それでも心配で仕方が無い人のために、「感染したら病院へ行きましょう」などとマスコミは気楽に言っているようですが、「その病院が無くなってしまったんだ!」と怒っている日本人も多いと思います。医者が居ない、病院が無い、そんな地域で暮らしている人にも、同じ放送や記事が届けられるというのは残酷な話です。年賀状よりも「引越しの挨拶状」を用意した方が良いのでしょうか?
■給料が上がらないのに、統計上の「好景気」を根拠にして増税が始まり、道路特定財源には手を付けられず、過疎の村と財政破綻目前の地方都市とを結ぶ「必要不可欠な道路」が建設され続けるのだそうですなあ。道路から見えるのは「シャッター商店街」やら、バブル時代に作られたテーマ・パークの残骸やら、外食ブームに乗って立てられたレストラン群ばかりでしょうに……。荒れた田畑や見捨てられた山林なども楽しめます。ちょっと離れた土地に住んでいる人に年賀状を書こうと思うと、何となく気が重いのは、その風景を思い出すからかも知れませんなあ。
■12月19日の午前中に、法人税も払えない半病人の銀行から自民党に対して「献金の申し込み」が有ったそうです。中川幹事長はご機嫌で、「有り難く頂戴します」とほくほく顔だったとか……。銀行から借り込んだ80億円以上の大借金を、銀行からの献金でチャラにするのが目的だそうです。それを聞いた安倍総理は、就任3箇月目で支持率が5割を切っている惨状を思ったらしく、午後になったら「やっぱり貰いません」と中川さんに言わせたそうですなあ。こういうのを「朝令暮改」と言うのです。「朝三暮四」という四字成語も有りますなあ。愚かな猿を騙す滑稽な話がネタですが、自民党は国民をサルだと思っているのでしょう。でも、猿でも怒りますぞ!
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■それ以上に緊急の問題は医師免許でしょうなあ。「薬漬け」問題は深刻で、副作用も考えないで誤用するお医者さんは報道されますが、売上げアップの目的で無駄な薬やら、強烈な副作用の有る薬剤と抱き合わせの副作用を抑える薬剤もセットで販売?しているお医者さんは放置されています。病気を治すはずの病院が、新型ウィルスの培養工場になっている可能性は高いと言われていますが、この年の瀬になって「新型ノロ・ウィルス」で日本中がちょっとしたパニックです。グルメが大好きなナマ牡蠣が宿主だ!と聞いたら、何となく牡蠣フライも牡蠣鍋も食べたくなくなるのが人情というものでしょうが、ちょっと前までは「お腹に来る風邪」だと言い習わしていた病気が、ウィルスの名前が広まった途端に大騒ぎになりました。病原が何であろうと、ひどい下痢を起して体内の水分が急速に失われたら誰でも死亡します。ナマモノを食べる時には覚悟をしなければなりませんし、小まめに手を洗うのも常識の範囲です。それでも、年賀状の末尾に「手を洗いましょう」とでも書き添えましょうか?
■今のところ、交通事故死の数よりもノロ・ウィルスの犠牲者はずっと少ないようですし、勿論、北朝鮮の餓死者の数には及びませんし、戦後のイラクで爆弾や誤射で死亡したバグダッド市民よりも少ないし、電撃的な勝利の後にばたばたと死んでいる可哀想な米国の兵隊さんよりも少ないようです。それでも心配で仕方が無い人のために、「感染したら病院へ行きましょう」などとマスコミは気楽に言っているようですが、「その病院が無くなってしまったんだ!」と怒っている日本人も多いと思います。医者が居ない、病院が無い、そんな地域で暮らしている人にも、同じ放送や記事が届けられるというのは残酷な話です。年賀状よりも「引越しの挨拶状」を用意した方が良いのでしょうか?
■給料が上がらないのに、統計上の「好景気」を根拠にして増税が始まり、道路特定財源には手を付けられず、過疎の村と財政破綻目前の地方都市とを結ぶ「必要不可欠な道路」が建設され続けるのだそうですなあ。道路から見えるのは「シャッター商店街」やら、バブル時代に作られたテーマ・パークの残骸やら、外食ブームに乗って立てられたレストラン群ばかりでしょうに……。荒れた田畑や見捨てられた山林なども楽しめます。ちょっと離れた土地に住んでいる人に年賀状を書こうと思うと、何となく気が重いのは、その風景を思い出すからかも知れませんなあ。
■12月19日の午前中に、法人税も払えない半病人の銀行から自民党に対して「献金の申し込み」が有ったそうです。中川幹事長はご機嫌で、「有り難く頂戴します」とほくほく顔だったとか……。銀行から借り込んだ80億円以上の大借金を、銀行からの献金でチャラにするのが目的だそうです。それを聞いた安倍総理は、就任3箇月目で支持率が5割を切っている惨状を思ったらしく、午後になったら「やっぱり貰いません」と中川さんに言わせたそうですなあ。こういうのを「朝令暮改」と言うのです。「朝三暮四」という四字成語も有りますなあ。愚かな猿を騙す滑稽な話がネタですが、自民党は国民をサルだと思っているのでしょう。でも、猿でも怒りますぞ!
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