■水産庁がエチゼンクラゲの大群を海中で粉々にしてしまう必殺技を編み出したそうです。農水省の方では畑に鋤き込んで肥料にしてしまおうと考えているようです。アイルランドで海草を肥料にした方法の応用でしょうが、アイルランドでは海の塩分が土壌に悪影響を及ぼしたのですが、日本ではその轍を踏まないように塩に強い作物を考えるのだそうです。後は、外務省と環境省が手を組んで、エチゼンクラゲを大量発生させている某国の汚水問題に対して、しっかり文句を言う仕事が残るばかりですなあ。トボケた事を言うようなら、日本の漁師さん達が被った損害の賠償をびしっと請求するぐらいの根性を見せて欲しいものです。そろそろODAを減額しようかな?などと言っている場合では有りませんぞ!自動車と工場からの有毒廃棄物が偏西風うに乗ってどっさりと流れて来る時代になっているのですから、それを逆手に取られて、
「公害対策の資金も援助しろ!靖国参拝はやめろ!」
などと言わせては行けません。
■昔、日清戦争の後で講和条約を結びにやって来た李鴻章というチャイナの偉い人は、我が国の瀬戸内海を航行している時に、
「日本は小さな国だと聞いていたが、立派な河が流れているではないか」
と言ったとか……。確かに、源平合戦でも数々の名場面の舞台となった瀬戸内海は流れが速く、その変り方も激しい難しい海です。関門海峡や鳴門海峡に行きますと、本当に河のようにごうごうと音を立てて流れていますからなあ。島が多くて難所も多い。昔から水軍が支配していた海でもありましたなあ。戦後は、あちこちを埋め立てて石油化学コンビナートを建設して日本の復興と繁栄を支えてくれた海でもあります。
■前から大赤字になるのは分かっていたのに、三本も橋を架けて、それも大型艦船がつっかえるとも言われる物まで有る変な海になったのは、自民党の中の派閥争いと意地の張り合いが原因だったのだそうですが、土建行政の大赤字以上に深刻なのが水質汚染だそうですなあ。例の豊島(てしま)問題も有りましたし、小さな島を最悪のゴミ捨て場にして平気な日本人がいるのは実に悲しい事です。
豊かな海再生の法整備を 瀬戸内海沿岸自治体が決議
瀬戸内海沿岸などの13府県と17市で構成する「瀬戸内海環境保全知事・市長会議」(議長・井戸敏三兵庫県知事)の総会が16日、神戸市で開かれ、瀬戸内海を豊かな海として再生させるため、国に法整備を求める特別要望を決議した。近く環境省など関係省庁に提出する。要望は「瀬戸内海の漁業環境が急激に悪化し、水産資源の今後に不安がある」と訴え、国に対し、水産資源の回復や美しい自然の再生を計画的に推進するための法整備を要望している。
井戸知事は「瀕死(ひんし)の海からの再生では成果を得たが、豊穣(ほうじょう)の海再生という点では課題が残っている」とあいさつ。(共同通信) - 9月16日
■何だか、40年くらい開催が遅いような会議ですが、何事も反省するのは結構な事でしょうから、大いに頑張って頂きたいものです。大阪名物のタコ焼きは明石の蛸でなければならないという鉄則が有るそうですし、沿岸の港には名物料理が沢山有ったはずですが、放っておくとタコ焼きの蛸も輸入物になったり、風光明媚な宿に泊まって出される魚料理の材料が何処かの国から空輸されているのでは、がっかりです。豊穣の海には豊かな森林が欠かせませんから、農林行政も協力して、山が迫っている美しい風景と豊かな海を再生して欲しいものですなあ。沿岸地域の海底が、砂漠のような状態になっている場所が日本中で増えていて、大金を投入して漁港を整備してみたら、水揚げが無くなって次々に漁師さんが廃業して……などという馬鹿馬鹿しい話まで有ると聞きます。瀬戸内海は、多くの自治体が向い合わせの両隣になっているのですから、協力して行くのは実にすばらしい事です。
■願わくば、変な利権を漁り合って地方財政の傷を深くするような事だけは止めて頂きたいものです。海を豊かにする予算は無くとも、無駄な吊り橋は幾らでも作れるのが日本の政治の不思議なところですから、知事さん達には是非とも賢く頑張って欲しいものです。
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「公害対策の資金も援助しろ!靖国参拝はやめろ!」
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■昔、日清戦争の後で講和条約を結びにやって来た李鴻章というチャイナの偉い人は、我が国の瀬戸内海を航行している時に、
「日本は小さな国だと聞いていたが、立派な河が流れているではないか」
と言ったとか……。確かに、源平合戦でも数々の名場面の舞台となった瀬戸内海は流れが速く、その変り方も激しい難しい海です。関門海峡や鳴門海峡に行きますと、本当に河のようにごうごうと音を立てて流れていますからなあ。島が多くて難所も多い。昔から水軍が支配していた海でもありましたなあ。戦後は、あちこちを埋め立てて石油化学コンビナートを建設して日本の復興と繁栄を支えてくれた海でもあります。
■前から大赤字になるのは分かっていたのに、三本も橋を架けて、それも大型艦船がつっかえるとも言われる物まで有る変な海になったのは、自民党の中の派閥争いと意地の張り合いが原因だったのだそうですが、土建行政の大赤字以上に深刻なのが水質汚染だそうですなあ。例の豊島(てしま)問題も有りましたし、小さな島を最悪のゴミ捨て場にして平気な日本人がいるのは実に悲しい事です。
豊かな海再生の法整備を 瀬戸内海沿岸自治体が決議
瀬戸内海沿岸などの13府県と17市で構成する「瀬戸内海環境保全知事・市長会議」(議長・井戸敏三兵庫県知事)の総会が16日、神戸市で開かれ、瀬戸内海を豊かな海として再生させるため、国に法整備を求める特別要望を決議した。近く環境省など関係省庁に提出する。要望は「瀬戸内海の漁業環境が急激に悪化し、水産資源の今後に不安がある」と訴え、国に対し、水産資源の回復や美しい自然の再生を計画的に推進するための法整備を要望している。
井戸知事は「瀕死(ひんし)の海からの再生では成果を得たが、豊穣(ほうじょう)の海再生という点では課題が残っている」とあいさつ。(共同通信) - 9月16日
■何だか、40年くらい開催が遅いような会議ですが、何事も反省するのは結構な事でしょうから、大いに頑張って頂きたいものです。大阪名物のタコ焼きは明石の蛸でなければならないという鉄則が有るそうですし、沿岸の港には名物料理が沢山有ったはずですが、放っておくとタコ焼きの蛸も輸入物になったり、風光明媚な宿に泊まって出される魚料理の材料が何処かの国から空輸されているのでは、がっかりです。豊穣の海には豊かな森林が欠かせませんから、農林行政も協力して、山が迫っている美しい風景と豊かな海を再生して欲しいものですなあ。沿岸地域の海底が、砂漠のような状態になっている場所が日本中で増えていて、大金を投入して漁港を整備してみたら、水揚げが無くなって次々に漁師さんが廃業して……などという馬鹿馬鹿しい話まで有ると聞きます。瀬戸内海は、多くの自治体が向い合わせの両隣になっているのですから、協力して行くのは実にすばらしい事です。
■願わくば、変な利権を漁り合って地方財政の傷を深くするような事だけは止めて頂きたいものです。海を豊かにする予算は無くとも、無駄な吊り橋は幾らでも作れるのが日本の政治の不思議なところですから、知事さん達には是非とも賢く頑張って欲しいものです。
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