瞑想

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正直なところ、ただいま「腹式呼吸」よりも「複式簿記」のことでアタマがいっぱいいっぱいになっている新米個人事業主です。こんにちは。

まぁ、いっぱいいっぱいになろうとなるまいと、どっちにしろ納税しなきゃならないですからね、一度心を落ち着けて帳簿の勉強に取り組もうかと思っております。

さて、そんな自分をアレコレの混乱から救うために有効なのが「深呼吸」なわけですけども、そこからもう少し先に進んでみますと、「瞑想」なるものがあるわけです。

で。

「瞑想」ってなんだと思います？

どうもね、なにかと誤解の多いものだと思うんですよ。瞑想って。

何でしょうね。その言葉にどこか「宗教臭さ」や「非現実的な神秘性」みたいなものを感じちゃうんですかね。

何を隠そうこの僕も、この瞑想に関しては、かつてはこれっぽっちも興味関心が無かったわけで。

自分の生活とは全く関係のない事だと思っていたんです。

とはいえ、そう思っていても、「瞑想」そのものが何であるのかを知っていたわけではありません。

それが何かも理解できていないまま、ただ「なんか胡散臭せ～よな」的な感じで斜に構えておりました。

いわば、単なる「食わず嫌い」状態です。

でもね、ちゃんと「瞑想」がなんであるかが理解できてくると、「これほど大切なものもないんだよね」という具合になってくるんです。

と、いうことで、ここからしばらくはこの「瞑想」をテーマにしたお話をしていきたいと思います。


まずは手始めに、辞書でこの「瞑想」の意味を検索してみましょうか。


めい-そう【瞑想／冥想】

［名］(スル)目を閉じて深く静かに思いをめぐらすこと。「--にふける」「座禅を組んで--する」

（yahoo!辞書・大辞泉より）


と、まぁ、こんな風に書かれていたりするんですけども、実は瞑想って、「思いをめぐらせる」ことではないんです。

また、「行為」でもありません。

ですから、厳密に言うと「瞑想する」というのは変なんですね。

それが「行為」なら「する」でも分かりますが、「行為」じゃないので「しよう」ったって、出来るものじゃないんです。


じゃ、結局「瞑想ってなんなのよ？」と言いますと、それは「状態」のことなんです。

どんな状態なのかと言いますと、「思いや思考ノイズが静まった、無思考状態」それを通じて「自分の内側にある深い静寂（生命の源泉）に触れている状態」です。


これがね、とても厄介なんですよ。

と言いますのもね、瞑想が、「行為」ならば「やり方」を示すことも容易なんですけども、そうではなくて「状態」なワケですから「ああしましょう、こうしましょう」という風に説明できるものではないんですよ。

その感覚を、自分で掴むしかないんです。


これ、「幸せ」と同じ事かもしれません。

「幸せ」って「行為」じゃないですからね。「状態」です。

「幸せをしている」ワケじゃなくて「幸せである」ワケですよね。

だから、「ああすれば幸せになれる、こうすれば幸せになれる」って事じゃない。

『方法論』じゃないんですよ。

もしそれが、ある特定の「行動」を通して幸せになれるのだとしたら、人間みんなが既にその「行動」を取っているはずです。


こうして世界が混乱の中にあるのは、やはりその「行動」「方法」を見つけ出せないでいるからですよね。

で、一生懸命その「行動」や「方法」を探し回っていたりするのですが、結局見つけられるはずがありません。

だってそれは、「行動」ではなくて「状態」だから。

そうやって人間は、有史以来ず～っと存在しないものを求めて彷徨い続けているわけです。


拙書でも書かせていただいたことなのですが、「幸せ」って、本当は条件を伴わないものなんです。

だから、そこには「因果関係」というものが成り立たないんですね。

「こうしたから（原因）」→「こうなる（結果）」というのは、条件が存在していますが、こと「幸せ」や「瞑想」っていうのは、その原因が関係ない状態なんです。

だから、「こうすればいいよ」という風に示せるものが存在していません。


「瞑想」は何かに行き着くための「行動」や「原因・経過」ではなく、それ自体が「状態」という『結果』なんです。


と、まずはここまで、ご理解いただけますかね？



←「押したら（原因）」→「ポイントが上がる（結果）」。こちらは、因果関係のある話です