沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩620 国家政府によって虐待されている沖縄からその他の日本人へ 2

2016年07月23日 19時38分06秒 | 政治論

 2006年12月に沖縄県名護市に仮寓を得て以来ほぼ10年を閲した沖縄移住生活は、国頭郡今帰仁村の一角に居を構えて漸く5年を経過し、亜熱帯気候の大体が元々寒冷地に生息していた肉体に刻み込まれ、長い夏の熱帯夜や日中の暑熱(気温はほぼ27度~33度近辺を動かない)にも何となく対処できる(エアコンは使わない)し、短い冬場(といっても10度を切ることはほぼないし、20度に達する日も珍しくない)も、こちらは本土で得た記憶から導かれるもので何となくやり過ごし(兎に角寒さを感じない程度に数多く着込むということ)、どうにか恙なくここまできたというところだ。台風は情報に沿って事前の対策を怠らなければやり過ごすのは造作もない。後始末の方も2日くらいかけてゆっくりやる。壁面、陸屋根の洗浄、飛来し張り付いた木の葉や塵埃などを除去する。勿論その台風の風雨の威力は尋常ではない(沖縄県各地の農作物被害はいつも数億単位になる)。しかし一般家庭でそれ以上にがっかりするのは長い停電(時として2~3日続いたりする)であろう。まして真夏の停電は殺人的だ。夕飯もそこそこに何もかも忘れて寝てしまうが一番。

 家で空を眺めているといつも雲の美しさに心が洗われる。抜けるような青空に様々な造形を見せる層雲や積乱雲が静かに立ち現れ流れていく。時にスコールがある。以前窓を開けっ放しにして諸物が黴にやられて以来、当家では降雨のたびに窓を閉めるので、このスコールのとき10個以上あるすべての窓を閉めるため何度でも家じゅうを奔走することになる。「いい運動になる」と言って慰める。

 (今帰仁の)の人は何につけ親切で親しみやすいが、一種の矜持があり、おおらかな気風と優しさがこれと渾然一体となって微妙に人間形成しているように見掛ける。少なくとも本土で体感したぎすぎすしたものはまずない。これが人間関係上の救いだ。此処に来てこれが最大の特典だった。本土の田舎でもこれは残っているところがあるが比較の段ではない。

 しかしここ本島北部やんばるの地も筆者のような本土からの移住者がどんどん増えている。団塊の世代が定年を迎える前後から沖縄では一般にこの傾向は加速すると予想されていた。その後どうなったか統計上のことは知らないが、偶々出会う人から普通に「本土から」という答えが返ってくることが増えたことは間違いない。しかし年間2万6千人程度移住するらしいがそのうちここに留まって南国気分を満喫するのは5千人くらいだとか。

 先ず考えることはこういうことだ。「沖縄差別」というのはその来歴が(島津侵攻、琉球処分等に見られる)琉球王国以来の民族的文化的差異にあったことは間違いないが、日本国政府は公式には琉球民族の存在性すら認めていない。明治以来日本国に属してきた、という事実から民族的異種性はアイヌ以外認めないという立場だ。しかし国連勧告は(つまり国際常識は)琉球民族の存在性(アイデンティティ)を認めよ、というもので、この違いは決定的だ。しかし、沖縄県民の中の圧倒的な割合を占める同一民族系譜に属する人々と、例えば血脈的に混淆してきた本土系の人々とは、多くの点で「沖縄差別」の受け止めが違ってきている。文化的民族的混淆は次第にこの差別感を希薄化している。あるいは、琉球系の感じ方にも本土的な空気感が漂っている。

 差別に関する「オール沖縄」ではないかもしれない実態は、微妙なくらいに差のない現在の原理的多数決手法の矛盾を露呈している(投票率が5割程度の選挙が、有権者の意向を十全に表現するとは到底思えない)。安倍晋三政権が沖縄軽視的蛮行を平然とやってのけるのは、否、むしろこのときとばかりこれができるのは、彼自身この多数決原理の不条理を内心認めているからであり、麻生の「ナチス発言」もこれと同等な意味合いがある。全有権者数を分母とした有効獲得票数が1割程度の政党に、割合からすれば明らかに不当に膨大な議席を与える現行選挙制度では、ナチス的手法しか実質的な政策実現の方途はない、と彼らが考えるのはむしろ当然かもしれない。だから彼らのあくどいほどの強行路線が暴力装置を駆使して国民を蹴散らしていく。

 思うに「ヤマトゥンチュになりたくてなりきれないウチナンチュ」という二重に屈辱的な併合以降の琉球の民に、恐らくは絶えず付きまとう複合心理状態は、戦後アメリカー世を経て講和で本土から切り離され、完全な占領体制に置かれた1972年返還までの壮絶な島ぐるみの格闘の歴史の裡に、いつしか、さながら一個一個の小さな細胞が増殖するように成長していく沖縄のアイデンティティにおいて徐々にだが自己克服され、今では様々な市民運動に見る鍛え抜かれた「民主主義」を垣間見せる。

 真に正常で正当で正確な民主制は、様々な市民の百色の顔を見せるのだろう。今帰仁にある場末のスナックのママがきっぱりと「基地はなくなって困る」と言った。その通りだ。困る人がいる。しかし、新しい基地はいらない。彼女は「客が来ないと困る」といっているのであって、日本人だろうがアメリカ人だろうが、客が来なければ商売が成り立たない。彼女がしまじりあいこに投票しても文句などない。でも、10万票の差は、世に言う圧勝のわけで、微妙な僅差というものではない。この伊波氏の獲得議席は自公系選挙体制からすれば決定的な、ウチナンチュの奪い取った沖縄由来の民主制の王座だ。だから安倍晋三たちは怒り狂い、その本性むき出しに琉球処分以来の傲慢な琉球制圧に、全警察力を使ってでも成功させようとあのような暴挙に打って出た。(つづく)

 

 

 


詩596 沖縄タイムス ツイート 辺野古、高江現在

2016年07月23日 16時37分53秒 | マスコミジャーナリズム
 

詩596 沖縄タイムス ツイート 辺野古、高江現在

2016年07月23日 11時24分23秒 | マスコミジャーナリズム
 

詩596 沖縄タイムス記事 横断歩道渡ったら逮捕されるの? 沖縄・嘉手納基地ゲート前に「境界線」

2016年07月23日 11時22分01秒 | マスコミジャーナリズム

横断歩道渡ったら逮捕されるの? 沖縄・嘉手納基地ゲート前に「境界線」

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=179699

【記者の視点】「戒厳令」の沖縄から 日本の将来への警鐘

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=179711

<米軍ヘリパッド>「悲しいです。もう限界だ」立ち尽くす市民

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=179714

 


詩596 高江の現状 朝日

2016年07月23日 07時47分48秒 | マスコミジャーナリズム

朝日

毎日とっても疲れます。
なぜこんなことをしないとけないのでしょう?
私たちはただ沖縄で、 高江で、やんばるで普通に静かに暮らしたいだけなのに。
豊かな自然を子供達に残したいだけなのに。

普通に暮らすことすら許してもらえない。
豊かな自然も奪われていく。

それが今の沖縄です。

こんな私たちをまるでテロリストかのように
日本中から警察 機動隊が500人以上来て
排除していく。
心をなくしたおまわりさんたちは、常に無表情で
まるでロボットみたい。

おまわりさんたちはどうして私たちの暮らしを守るために動いてくれないのですか?
どうして暮らしを壊す手伝いをしているのですか?

それが今の日本?

こんなこといつまでしないといけないのですか?
沖縄に平和がやってくるのはいつですか?
私たちが安心して眠れる日がくるのはいつですか?

今日も朝日が昇ります。

夜は必ずあけると教えてくれます。

ありがとう!

安次嶺雪音

 
(全文コピー)

詩596 沖縄タイムス ツイート 辺野古、高江現在

2016年07月23日 07時35分21秒 | マスコミジャーナリズム

23 分23 分前

7月23日午前6時45分、東村高江の米軍北部訓練場N1地区出入り口前では、ゲート前警備を担当する民間会社の警備員が点呼を取り、夜勤スタッフと交代する準備を進めています。

 
 
 
 
 

詩596 沖縄タイムス社説 社説[辺野古提訴・高江強行]蛮行に強く抗議する 県は対抗手段練り直せ

2016年07月23日 07時33分58秒 | マスコミジャーナリズム

社説[辺野古提訴・高江強行]蛮行に強く抗議する 県は対抗手段練り直せ

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=179706

21日の緊急抗議集会であいさつした安次嶺雪音さんは「豊かな自然の中で子育てしたいのに、オスプレイが飛ぶので国頭村へ避難している」と窮状を訴えた。

 第一に、負担軽減がすべての出発点であったにもかかわらず、中北部では負担軽減の名に値しない「移転・新設・再配置による恒久基地化」が進められ、辺野古への新基地建設が目的化してしまったこと。

 第二に、カネと振興策をからませる「アメとムチ」政策が沖縄の人々の自尊心を深く傷つけ、沖縄社会を分断し、政府に対する強烈な不信感を生んだこと。

 第三に、こんな狭い島に巨大な空軍基地と演習場が住宅地に隣接し存在すること自体、米本土にも日本本土にも例がなく、住民生活への配慮を著しく欠いていること。

 第四に、オスプレイ配備に象徴されるように、不都合なことを隠し続け、説明責任を果たさない政府の姿勢が、住民や自然保護団体の反発を招いていること、などである。

(以上抜粋)



詩596 沖縄タイムス記事 <沖縄ヘリパッド>「排除!」炎天下に号令 あわや死者が出かねない事態に

2016年07月23日 07時27分17秒 | マスコミジャーナリズム

<沖縄ヘリパッド>「排除!」炎天下に号令 あわや死者が出かねない事態に

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=179714

<沖縄ヘリパッド>県道封鎖「戒厳令か」 管理者の県も入れず 

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=179715

 一方、現場に駆け付けた横田達弁護士は「道交法は災害時の緊急対応、不発弾撤去などの場合を想定する。今回の封鎖はそれにあたらず、根拠がない」と法の乱用を指摘。「政府のなりふり構わない姿勢が表れている」と批判した。(抜粋)



詩596 琉球新報社説 <社説>ヘリパッド工事再開 許されぬ建設強行 政府は計画見直し話し合え

2016年07月23日 07時17分25秒 | マスコミジャーナリズム

<社説>ヘリパッド工事再開 許されぬ建設強行 政府は計画見直し話し合え

http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-321704.html

 建設が強行されるヘリパッドは、オスプレイを配備予定の辺野古新基地と一体的な施設だ。既設ヘリパッドには既にオスプレイが飛来しているが、辺野古新基地建設により、両施設間をオスプレイが日常的に行き交うことになる。

米国はSACO最終報告草案に、オスプレイ沖縄配備を盛り込んでいたが、日本政府は欠陥機と疑われるオスプレイ配備への世論の反発を恐れて文書から削除させ、ひた隠しにしてきた。

オスプレイ配備を前提とした合意形成や環境影響評価が行われないまま辺野古新基地建設、北部訓練場内へのヘリパッド建設が進められた経緯がある。

ヘリパッドが建設されれば「人間は住めなくなる」という住民の懸念は現実となった。夜間の騒音発生回数が2年前に比べ22倍にも激増。眠れない児童生徒が学校を休む事態となっているのだ。

(以上抜粋)

結局、環境影響評価が適正に為されてないということで、この工事も法的に違法と断じるしかない。国が防衛局がこのように切迫して工事に着手した大元は米国政府の圧力がかかっていたということだろう。傀儡国家である日本国が馬鹿みたいに専管事項という安全保障は国民を守る為に、でなく、己らの権益を守り米国の機嫌を損ねないがために執政されるということになる。誰が見ても高江ヘリパッド建設は愚行中の大愚行だ。勿論辺野古も同断である。国民は県民はこうした国策上の不正義を看過してはならないし、やられてしまったあとはもう取り返しがつかないと思わねばならない。何よりもオスプレイ飛行による住民生活の絶望的環境破壊は国家による国民抹殺の殺人罪に該当する。自然環境の破壊も尋常なものではない。君ら(黙過する国民、国家政府の手先ども)に「地球にやさしく」、なんていう偽善言辞は到底許されない。君らは人間じゃない。獣以下、最低の醜さ、反吐が出る。


詩596 琉球新報記事 国が高江工事を強行 機動隊が市民排除 10時間超 県道封鎖

2016年07月23日 06時57分52秒 | マスコミジャーナリズム

国が高江工事を強行 機動隊が市民排除 10時間超 県道封鎖

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-321711.html

東村高江と国頭村安波の2カ所で県道70号が22日午前6時4分から午後4時47分まで封鎖され、報道陣も含め、10時間以上出入りができなくなった。付近の住民生活にも大きな影響を与えた。

抗議行動中、機動隊員らともみ合った市民の救急搬送が相次いだ。(抜粋)