現在、この国の薄気味の悪い傾向が徐々にはっきりしてくる感じがあり、これが、マニフェスト破棄、公約破りの民主党政権による「政権交代劇」の、2年余りの余韻に否応なく飲み込まれた人民をある錯覚をに誘うのだが、事実はここにある不吉な予感は、時代が逆行する威勢に気圧されて、はしなくも実感的孤立を体験しているにすぎず、政権交代以前のどこかの時空に、もう一度国が漂い始めたとも言えるし、あるいは戦後日本が、様々な意匠を凝らして一定の成長を遂げ始めた、「再軍備」「核武装」「憲法改悪」路線が徐々に法的押し込み手法を行使して、その醜い顔をさらけ出してきたということでもある。
我々は、この国の民主政治の明らかな崩壊実態を十分に認識し、民主的方法での民衆行動がとうとう恐るべき限界に来たことを悟らねばならない。
議会制民主主義の基本たる「数の論理」を、如何に民意に即した公平性で担保させるかが問われる。事実上、草の根的に報復的既存権威破壊活動の実戦的考察が始められ、私家兵養成自衛軍組織化を具体化すべき地点に差し掛かっている。
アメリカは、沖縄普天間に殺人機オスプレイ配備をこの29日日本政府に通告する。静かにこの事態を眺めると、これは沖縄にとって市民への宣戦布告ととっていい話だ。しかも訓練飛行経路のいくつもの筋道が、日本国中いたるところに張り巡らされた、事実上の日本占領事態にほかならない。
しかしいつも思うが、石原とか橋下なんぞがなんでこういう場合声を上げないのか不思議でならない。あいつらがいかに理念なき政治家かがわかろうというものだ。ファッションとしての政治、糞くらえ。
沖縄は絶望的な民主的全県的拒否声明をあらゆる議会において発し続けているが、これらを無視して国がアメリカのいうままに配備にゴーサインを与えたなら、この政府についてはその転覆を企図する以外に道はない。民意に乖離する汚い政治がまかり通る以上、公職選挙の本質的でたらめさはすでに明らかであり、一部の富裕層財閥にしか流れない国富を人民の手に奪い取るには、有名無実化した嘘の民主的手法では埒があかないということだ。(中断)