台風1号(統計がある1951年以降では過去2番目の遅さで発生)は7月4日午前6時50分現在マリアナ諸島付近にあって毎時15kmで北北西に進んでいる。中心付近の気圧は996hp、中心付近の風速は20m/sとなっている。7月7日午前9時頃に沖縄先島諸島に最接近するという予想だが、このままのコースを辿るとは限らず、7日午前3時ころの沖縄南方海上到達時には955hpの強い台風に発達しているとみられる。当然本島地方にも海上中心に影響が出るだろう。琉球人にあってはいつも事前に台風対策がしっかりなされるのだが、それでも万全を期し抜かりなく周辺に気配りしなければならない。現在沖縄本島地方は抜けるような青空で早朝から30度を超える勢いで熱せられている。
筆者は既に先月末に期日前投票を済ませているが、この選挙の(争点でなく)焦点は明らかに安倍政権不信任の1点で考えるべきであり、戦争法制、戦争への片道切符、一億玉砕軍国主義、といった一連の戦前回帰、大日本帝国礼賛政治を数の論理においてもストップさせるのが現今日本国民の最大の最終的な義務となろう。安倍晋三政権は間違いなく誤った国政誘導で世界的にも通用しない国体を誇示しようとしている。ヒトラーの野望は彼個人ただ一人の脳髄に去来した彼だけに通用する世界観によって始まった、ゲルマン民族優生遺伝システムによる第三帝国構築にあったが、その手法はこの安倍政権のやり方に酷似している。しかも国民の目から巧みにカモフラージュする欺瞞的陰謀によって速やかに事を進めている感がある。
ドイツ国民は大方「(ナチスヒトラーに)やらせてみるか」程度の軽薄さで重大な選択ミスを犯した。そして戦後、自ら虐殺収容所の惨状を目の当たりにして漸くおのれらの、おぞましいほどの愚かしさに気づかされた。そうなってからではもう遅い。既に安倍晋三の「戦争国家への途」世界宣言によって、世界に駆ける平和活動従事者が身の危険に晒されていることが現実に示された。今後日本人渡航者にとって同様の地雷地帯が世界中に拡大するであろう。勿論国内にも安全地帯はなくなっていく。筆者にはこの安倍晋三の悪手が、多くの点で賢明さに欠け、亡国的な歩みを頑なに続けている、としか見えない。「辺野古唯一」の狂信ぶりを見るがいい。何の意味も戦略的効用もない押しつけ植民地手法で沖縄に基地公害を集中的にばら撒こうという犯罪だ。許しがたい。意図的に矛盾を見逃し、意図的に人命を危機に陥れ、故意に琉球人を軍隊による殺戮と基地あるが故の殺人的ストレスの渦中に置き去りにする、明らかな人道的犯罪だ。
沖縄県民にとっても日本国民にとっても、このような為政者の手に全権をゆだねるようなことがあってはならない。おそらくそれは、向後数十年にわたって後悔するようなことを予定している。(つづく)