沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩 52

2008年10月27日 08時30分10秒 | 手記
 ある日彼は一人の他性に出会った 今彼はこの出会いが彼の一生の始まりにして終わりかもしれないと思っている 中学生のときやはり同級生の少女が現れ愛を告白し しかし何の実りもなくいつの間にか終焉した 運命の女神はなぜ彼に復讐を始めたのか 俗悪な世界にジワリと引き込んだのか どこかに「秘密」と名指した鍵があるのだが そもそもこんなものに価値などあるのか 導かれるままに花園にでも誘われるのかな もしかしてそこはこの世の極楽かな 孤独地獄への道は容易いか 孤独孤独孤独......孤独に倦んでいよいよ固陋に堕して そういうときに....彼はある新たな価値の創造に際してはおそらく神をも嫉妬させる瞬間に立ち会うことになるのかもしれないと 挙句には俗塵にまみれ引き倒され這いずり回り 悲惨の一歩前に立つということになる と思った

詩 51

2008年10月15日 15時00分12秒 | 手記
 彼は彼の中の凡俗に一気に突き落とされる、蘇りはむつかしい、考えてみれば最後の一歩で抜かるのだ、果たして神はいつも正しいのか、誰も知らない、パスカルはこれを賭けと言った、そのことには同意しよう、
 彼は最後の試みに挑んだ、自分を正当化するために、果たして検証すべき40年は彼を承認するのか、神の復讐は神の試みだったのか、敢えて若年期にタイムスリップして歴史のタブーに逆らえばもしもこうしていたらとシュミレーションし彼は少しだけ縺れた糸を解き放った、
 結果は知らない、実はそのために別の検証が必要になった、新しくいき始めるためにはこれが欠かせない、というより全く新たに自己再編することになる、