<金口木舌>卑怯なコウモリ
http://ryukyushimpo.jp/column/entry-316927.html
この事実はかなり重要なことを示唆していると筆者などは思っている。つまり、沖縄防衛局のやり方には絶えずこういう「コソ泥感」がつきまとっている。それは、彼等政府の回し者も又、政府の在り様は「県民の支持を得られない」という動かしがたい固定した観念に取りつかれていて、上の指示通り命令のままやるにしてもできるだけ反対運動の人には会わないようにしなければならないという意識が働くわけだ。沖縄にいる防衛局の連中はその肌身に自然と反対運動の影響を受けていて、「これは軋轢なしには済まない」という予感をひしひしと感じているはずだ。だから彼らは「コソ泥」になって正式書類さえとんでもない日のとんでもない時間帯に半ば投げ込むような形で提出するしかない。仲間うちでは、彼らにみつかったらおしまいだ、くらいの会話をしていることだろう。そこには、「ヤマトゥ本土では通用しないがここでは何とかなるだろう」、という無意識の差別是認感情さえ漂っている。そこで思うのだが、結局この不逞な仕儀は、例えば仲井眞知事があの書類(環境アセス)なんぞ受け取り拒否すればよかったわけで、何故ご親切にも拾い上げて受理しなければならなかったのか、不思議でならない。「目には目を」はあまり愉快ではないが、それなりの対応を考えずに一律に政府の意向に沿った仕事をしていては、いつまでたっても琉球沖縄の不当差別は解消しない。極端な話、国が和解後の協議を骨抜きにするような発言を繰り出す今次作業部会では、県側もある意味席を蹴って退場するくらいの勢いで対処すべきなのだ。そうでないとなめられる、既に最初からなめきっている。そういうとんでもない国だ。