沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

この国の終わり 人間が住めない国、日本 

2021年04月29日 07時40分39秒 | 政治論

 沖縄県4月28日コロナ感染者状況

入院中407人(重症41人、中等症137人)、入院療養等調整中157人、宿泊施設療養中143人、自宅療養中414人、療養中患者1121人、死亡134人、累積感染者数12328人

名護市492人(解除407人)、北部保健所管内175人(解除133人)

那覇市3674人(解除3361人)

在沖米軍関係累計1313人 

 医療ひっ迫、病床占有率100%以上。つまり重症者、中等症者は最早入院すら困難という有様だ。しかも変異株患者割合は拡大し、死者数も徐々に増え続け、全県規模で患者数が増加傾向にあり沖縄のどこにも今は安全地帯がない。こういう時、県外からGWからみで不要不急の物見遊山客が押し寄せたらどうなるか、医療崩壊、破壊により巷に悲惨な光景を見る羽目になるのは間違いない。逆に又、県内の「ええじゃないか」バカ騒ぎの集団が、家庭や職場にウィルスを持ち帰りクラスタを発生させ、目も当てられぬ惨状を呈すると考えるのが自然ではないか。

 国や行政がやっていることは木を見て森を見ない(はっきり言って木さえ見えてない)の譬え通りで、ゆるゆるの制限措置が国家政府の「やってる感」だけの対応で、でたらめな、基準のない緊急事態宣言発令とその解除時期、IOC会長来日に合わせた期間設定(確信犯だ)など、その国民に対する日常的安全保障体制、緊急時危機管理体制の杜撰さをこうまであからさまに見せつけられると、我々の普通の生活生存の維持すら覚束ない実に恐ろしい国だと言わざるを得ない。まさしくこの国は人間が住むことのむずかしい国、人間の住めない国とさえ言わねばならないようだ。

 リスク管理といえば直ぐに思い浮かぶのは、わざわざそのリスクを付加しかつ増大させ、明らかになくもがなのリスクを呼び込む行為としての東京オリパラ開催だが、国民意識や国際世論を等閑視して、彼ら(オリパラマフィア)のためだけに機能する利権まみれの執行部が強行する、国民誰も歓迎せざる都市(東京)行為というものは、現代世界理念の上からも非常識な、到底人間業とは思えない行為だ。何より許しがたいのは、(先の大戦の)戦時に大新聞等が見せた戦意高揚、戦争礼賛、翼賛記事満載という商業主義丸出しの在り様が、この度も我々の目の前に恥も外聞もなく繰り広げられ、どこからもこの国家的発狂行為を一刀両断切り捨て切ろうという動きが見られないということ、それは結局国民挙げてこの国は先の大戦同様に、(実際のところは知らなかった、騙されていた)と言い訳して自らの墓穴を掘ってやまない、学ぶことのできない三等国民、低レベルな似非民主国家国民、そういう国際評価の下に打ち捨てられる結果が見えているということだ。

 丸山真男、朝河貫一らが事詳らかにした日本国の国民性、事大主義、が今生命生活の危機状態にあってもこの国の民の「強盗目送」行為を何気にやってしまうような気がされる。沖縄で(安保マフィアの手により)県民が置かれている他国の軍隊に占拠された(基地公害まみれの)時空海域というものが、同様にオリパラマフィアの手によってこのコロナ禍を徒に蔓延拡大させる話として永続的に日本を特徴づけるわけだ。あいつら(安保マフィア、オリパラマフィア)は間違いなく我々の敵である。日本国民は早々にそのことに気づかねばならないし、二度と彼らに力(決定権、権力、議席)を与えてはならない。(つづく)

 

 

 

 


この国の終わり 合理性を顧みない国策を続ける日本にいる日本人

2021年04月16日 11時13分48秒 | 政治論

 4月15日沖縄県コロナ感染状況

入院中391人(重症者32人、中等症117人)、入院・療養等調整中198人、宿泊施設療養中120人、自宅療養中518人、療養中患者計1227人、死亡130人、累積感染者数11137

名護市感染者数455人(解除385人)、北部保健所管内150人(解除124人)、那覇市3346人(解除3014人)

10万人当たり新規感染者数(4月14日)56.69(全国2位)

 9日に県衛生環境研究所が確認した感染力の強い変異株「N501Y」に感染した20人のうち、15人が北部保健所の管内で確認されていた。

 県は感染拡大に歯止めがかからない要因の一つが変異株としている。県専門家会議メンバーの高山義浩医師は10日の会見で全国の多くの地域で変異株が広がっているとした上で「流行に巻き込まれると、県民が努力をしても防げなくなる」と指摘。感染の中心が変異株に変わる前に、現在の感染状況を改善する重要性を強調した。

 県によると北部で確認された15人は名護市での行動がつながっている。玉城デニー知事は同市を重点措置の対象にした理由に変異株の多さを上げた。

 県の糸数公医療技監は「(15人の)つながりはある程度追えている」として散発的な感染ではないとの見方を示した。クラスター(感染者集団)に当たるかは保健所が調査している。(以上沖縄タイムス記事)

 4月12日沖縄県は政府の「まん延防止等重点措置」に指定され、県も警戒レベルを最高の第4段階(感染まん延期)に引き上げると発表。県民は多かれ少なかれこの(第4波に入った)コロナ禍への警戒感を一層強めている(のだろう)し、県外からの取り分けGWからみの流入もかなりの割合で(ホテルなど)キャンセルされてきている。

 昨年初めに端を発したこのコロナ禍にあって、既にこれまで1年以上にわたり国の無為無策ぶり、むしろ逆効果とさえ言える悪策愚策をいやというほど目にしてきた我々は、こういう、字面だけ「警戒感」を出そうとしている(やってる感丸出しの)国が雰囲気醸成、印象強調路線を発出しているのにもかかわらず、一方で、何が何でも実施しないでは済まない東京オリパラの狂騒曲(IOC会長が絶対的開催宣言を出した)を目の当たりにすると、彼らIOC、自公政権、政府、オリパラマフィアたちの、脳漿内にある狂った計算機(公には合理性を閑却した空間に働く)が弾き出す矛盾即合一の奇天烈回答(彼らには通用しても常識的な評価に耐えない答え)に、恐らくは彼らのごり押しの真の犠牲者は、今後間違いなく、実際オリパラなど何の関係もないこの国の普通の民であろうと思わずにはいられない(招かざるべき客である海外からの競技者・関係者が数万人押し寄せ、ダダ洩れ状態の日本の国内防疫体制下、市中に変異株ウイルスをまき散らし、諸処にクラスタを発生させ、収まりのつかない感染無法地帯を現出させるのであろう)。勿論無理筋開催により、さながら競走馬のように命がけで競技人生を全うしようというアスリートたちも、向後逃れようもない感染リスクを背負うこととなる。

 「やってみなきゃわからない」とばかり米英に宣戦布告した大日本帝国の戦争指導者たちがしでかしたのと同じことが、安倍・菅路線によって再現されるのだと。国民は、お上のやることに間違いはないのだからという封建奴隷的心情によって無言の臣従を選ぶ(協賛媒体を固持する報道等関係機関も商業主義の頸木から逃れようもなく戦前並みに翼賛化してしまった)。

 神国日本の妄想に取りつかれ「神風が吹く」的神頼みに安住し(この確実に第4波といえるもののうねりをまのあたりにしてさえ、オリパラに関するコロナ禍制圧宣言まがいの根拠なき勝利宣言先取りを口にし)、「何とかなるだろう」と怯懦にも安穏に多寡を括っているらしい様子が見えてくる(「(政府は)何もやらなかったというのは余りに失礼じゃないでしょうか」と菅は、さも尽力した最善の宰相とでも言いたげな風情でいるようだが、実際は何もしないどころか結果的には悪いことばかりしている)。国民は彼らの作り出す明らかに偽物の雰囲気にのまれ、やがて如何ともしがたく、「なるようにしかならない」と諦めて、オリパラでもなんでもやってやれないことはないと、その脳内のスイッチを否応なく切り替えることだろう。亡国の民よ、覚れ。

 利権既得権塗れの大会実行機関やオリパラマフィアたちのコロナ禍等閑視は、沖縄の基地公害同然の、住民を日常的に不可測なリスクの中に我関せずと置き去りにして臆面もなく我欲に走る、鬼畜的所業でしかない。しかし驚くべきことは、世界中(日本の大メデア・マスコミ・ジャーナリズムも挙って)が彼らを直ちに糾弾することなく、するがままにただ傍観し、どうでもいい話に打ち興じている有様だ(但し、諸外国の主だった報道機関の論調は、確実に国民世論同様の開催反対意見を披歴してはいる)。

 尤も、二階が「中止」の文言を何気に口走ったのは、彼らにも、最早収拾のつかない事態が差し迫っていることを認めざるを得ない有様が手に取るようにわかろう。国内世論、国際世論いずれにおいてもオリパラ狂騒曲を歯噛みして見つめるさまは明らかだ。

 ここまで書いて筆者は如何ともしがたくこの国の精神的乱脈ぶりを痛感し、合理性を等閑視する狂気が人命さえ危うくする実態に戦慄さえ覚える。安倍・菅路線の劣等児ぼんくら政治には早々に埒外に消えてもらう以外ないと。(つづく)

 

 

 

 

 


この国の終わり 

2021年04月04日 12時37分27秒 | 政治論

沖縄県発表コロナ感染状況(4月3日時点)

入院中259人(重症22人、中等症83人)、入院・療養等調整中160人、宿泊施設療養中145人、自宅療養中245人、療養中患者809人、死亡者128人、累積感染者数9795人

名護市感染者400人(解除374人)、同北部保健所管内126人(解除122人)、同那覇市2975人(解除2732人)

因みに4月3日の新規感染者数117人(陽性率全国2位)

 筆者は検査のため琉球大学附属病院に行かねばならないのだが、上記のような数値を目の当たりにすると第一には市中感染の脅威を連想せざるを得ない。特に那覇や中南部の状況は全く予断のならぬ在り様としか言えない。住所のある北部の感染者数も一進一退を繰り返している。むしろ若干増えている。市中感染はソシャルデスタンスを確保すればマスク二重着用で何とか凌げるのだろうが、どこでどう間違えてか知らずにいつの間にか感染するというケースも結構あるわけで、実際油断ならないのがコロナウイルス絶対存在の事実と言える。こういうときに三密宴会やら聖火レース観戦やら花見などよくもできるものだと、その無神経さにただただあきれるばかりだ。どう見てもコロナ禍軽視無視の対応としか言えない菅政権のオリパラ強行路線は、国民にとって通常神経を一度ぶった切って「ええじゃないか」お祭り騒ぎに忘我する亡国の民となる以外到底肯定できない悪意の国策だ。


この国の終わり  LITERA 聖火リレーのスポンサー車両がバカ騒ぎで批判殺到もマスコミ沈黙

2021年04月02日 07時42分09秒 | 政治論

 この東京オリパラという、人類史上稀に見る、人間の欲得だけが絡む(日本国民8割がた開催に反対し世界の過半がそれを中止すべきとする世論に背を向けた)コロナ禍の中の異様なカーニバルは、ナチス由来の聖火リレーなる滑稽で不気味な儀式に始まり、このあと100数日にわたって日本列島を縦断し(コロナ汚染を徒に蔓延させ)、東京に戻って国立競技場の聖火台に点火し、誰かが開会を宣することで事実上成立する。

 この瞬間、日本国と東京都、日本人は、先の大戦以来のコロナ戦争敗戦国として再びの汚名を被る運命を選んだわけだ。と同時に、今まさに再拡大しつつある感染実態に接してなお、欲得の充足という獣的な一面だけが突出することで、恐らくはこの国の精神の闇をいよ増しに深くし取り返しのつかない絶望的状況を現今コロナ禍に加えることとなる。

 待ったなしで我々に危惧されるのは、世界がこのコロナ禍を、様々な意味で今後解消する手立てさえ見つからない現状にあるということだ。しかも変異株ウイルスの新たな感染拡大が始まっていて、次第にそれが主流になると言われる。

 つまりこれまでの治験・エビデンスでは回答が示されない、新ワクチンによる対応の問題が露わになってきているということ。今出回りつつあるワクチンは既に過去のものになるかもしれないということ。

 とすれば、再び救済手段の開発、治験、エビデンス獲得研究を一からやり直さねばならないことになる。2021年が2020年の世界挙げての周章狼狽をもっと深刻な大団円の渦中に繰り広げることになろう。その図がかすかに見えてきている。してみればこの東京オリパラとは絶望の中の「ええじゃないか」騒ぎ以外の何物でもないということになる。

 但しその黒幕は利権既得権塗れの大企業やIOC、JOC、組織委員会などの胡散臭い連中であり、自公政権であり、国民やアスリートたちはこいつらに踊らされて空しく破滅を準備する狂った国の人身御供となる。

 この国の富裕層が、この国の危い経済指標のいくつかを偏頗に押し上げていることは、ちょっとデータを弄ってみればすぐにわかる。しかもこの層は全人口の1割程度だ。概ね自公系政治集団が取りざたする経済関係の数値は、こうした偏頗なデータの寄せ集めに他ならない。はっきり言って彼らの示す何らか彼らに利するデータ、数値はほぼ目くらまし数値と言える。

 国民は自分らの置かれている荘園がどんな貴族たちの囲い込みでできているかを知らずに、ただ平準化された(と錯覚している)大地の上に明日の活計をおぼろに立て続ける。そして相変わらず「他に適当な者がいないから」と言い訳しながら、自公系保守政治家たちに貴重な一票を献上することをやめない。それが自ら墓穴を掘る行為とも知らずに。

 ところで沖縄では3月31日現在

218人が入院(重症者20人、中等症71人)、入院療養等調整中130人

宿泊施設療養中146人、自宅療養中203人、療養中患者計697人

死亡128人、累積感染者数9482人

名護市387人(解除374人)、北部保健所管内125人(解除122人)

那覇市2904人(解除2681人)

 因みに31日の新規感染者数は111人となり2か月ぶりに100人を超えた。変異株の感染実況は未だ判然しないが、第4波の兆候は明らかと言えそうだ。今後数値的な拡大傾向に歯止めがかからないのであろう。

 この国の政官業学のコロナマフィア化(=東京オリパラ、GoTo他)は既に様々な局面で顕著になってきた。安倍・菅ラインの悪質さは到底理念的度量衡に耐えない。日本会議系保守主義集団の体現である自公政権は、日本の近代化の歴史に最後の総仕上げの悪あがきを演じて見せるつもりだろう。

 先ごろの国会で、福島瑞穂議員が行った辺野古埋め立て用土砂の糸満残存遺骨埋没地帯からの調達に関する厚労・防衛省への抗議と是正促しは、この国の国策の明らかな精神的不健全さを突いて余りあるが、それ以上に、ここまで沖縄を蹂躙してやまない所謂2+2官僚レベルの日米外交(朝貢)システムは必ず歴史が断罪し去ると信じる。但し、日本国民の大方の世論が、沖縄を除いて国策に取り込まれ物事に正しい目を向けずに見過ごしている在り様は、同じく、どこかで厳しく裁かれていると感じないわけにいかない。

 既に第4波は来ている。国民はこの安倍・菅ラインによって自分たちが確実に死地へ追いやられると覚悟せねばならない。むざむざ殺されるのが嫌なら、......(つづく)