沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩 53

2008年11月01日 20時56分48秒 | 手記
 横向きに笑う女を掠め見て男はスルスル歩み寄り その華奢な小さな体を抱き寄せた 暮らしていける?? その口に口付けるとその言葉は男を力づけ 女の力は男の腕の中で萎え なすがままになる その柔らかな胸の盛り上がりを掌に包むと女は目を閉じ 有り余る欲望が深い密着を促し 「ここじゃあいや....」男は女を抱えたまま部屋のなかにもつれ込む 「大丈夫」それはかつてないほど空疎な男の言葉だったが 今や二人にとって問題ではなく 燃え上がる欲望にさらされ お互いを確かめようとありとあらゆる機会に乗じて接触した
 
 これは空想だがこの瞬間は事実であり 永いこと彼を悩ませた 彼は彼の劣等感を払拭したのだが 神が下した審判の内容については依然として解けずにいた