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【今回は5作品をイッキ読み!】
今回は評論第十七弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は青柳碧人作品1つ、似鳥鶏作品4つの合計5作品について読書感想文として紹介しよう。
「ダチョウは軽車両に該当します(2013年6月 文春文庫 ) 似鳥鶏 60」
「動物園シリーズ」の2巻目。
登場人物の知られざるバックボーンが突然表現されて面食らう。
なにより犯人が早めにわかってしまうところは???
(もちろんタネは不明のままだが)ちょっと残念だったかな。
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「迷いアルパカ拾いました(2014年7月 文春文庫) 似鳥鶏 50」
「動物園シリーズ」の3巻目。
またまた登場人物の知られざる能力が突然発揮されることで萎える箇所が何点かある。
ただ一番の問題が、辻褄があっていない箇所が一か所あったこと。
それはネタバレのきっかけになってしまうところが萎えてしまった。
たとえば拘束すらしていない関係者に対して、確実に拘束済みである表現があり、最終的な解決編もモヤモヤしてしまうというところ・・・とかね、結構残念よ。
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「モモンガの件はおまかせを(2017年5月 文春文庫 ) 似鳥鶏 60」
「動物園シリーズ」の4巻目。
短編連作集。
中盤の終わりまでは淡々と事件を追いかけているのだけど、あまりにも事件が多すぎる動物園にチョット飽きてくる。
終盤も大きく舵を切るのでヒネリが効いたタネもちょっとモヤった。
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「七丁目まで空が象色(2020年1月 文春文庫) 似鳥鶏 56」
「動物園シリーズ」の5巻目。
動物園に特化した非現実的な事件を中盤以降まで続いたため、途中で読むのを辞めようか悩んだほど。
まあ終盤はいつもの着地に落ち着いたのだけど・・・
スケールがちょっとねぇ。
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【今回のMVPは?】
「クワトロ・フォルマッジ(2023年2月22日 光文社) 青柳碧人 86」
ストーリーテラーが登場人物の目線で都度変わるもので青柳碧人氏の作品としては大変珍しい。
この手法は、歌野晶午氏が得意とした書き方でもあるが、青柳氏のそれはひと工夫されていて場面が想像できて面白い。
ただ、最後の最後がゴチャゴチャっとしてしまったのが残念だったが、一捻りある終盤の展開は評価したい。
単発モノだが、得意の伏線回収がラストにあるので、これはこれでしっかりおすすめできる作品だ。
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