鯨・くじら・クジラ

2019年01月03日 | 日々のこと
真夜中のラジオからでIWC(国際捕鯨委員会)から日本が脱退するというニュースが流れたのは暮のことだった。

 前々からそんな傾向にあるようなのをあちこちできいていたかもしれない。

 裏事情はいろいろあるだろうけれど、世の中の流れが「自分だけ良ければ」傾向になっているように思えるのだった。

 鯨と言えば、学校給食の花形だったのは私たちの年代。

 小学校の2年が3年の頃、父が鯨肉の塊を持ち帰ってきた。

 母がそれを醤油漬けにして焼いてくれた。夏休みだったのだろうか、昼食に幾日か続けて食べた記憶がある。

 おいしかった、こんなにおいしいものがあるのかと思った記憶が舌にも残っている。

 給食に出るようになったのはその後昭和35年以降かもしれない。

 もう何十年も食べていない。

 鯨が保護しなければならないものとなった時から食べていない。

 時たま調査捕鯨という名のもとに、市場に出回っていない訳ではないから、見ることもあるが、手にとることはない。

 知人から鯨の大和煮の缶詰をいただいた。よく通販で見かけるアレらしい。
 
 小さい缶ゆえか「だんなと2人で食べな」と90代半ばの知人が念押しのように言葉を添えた。

 半年も缶詰のストックの棚にあったが、ある日夫と2人しかいない昼食に、知人の言葉を思い出していただいたのだった。

 やっぱり学校給食の竜田揚げが一番かなと、思い出というスパイスが加わった幻の味を舌に思い出したのだった。

 こうして何十年ぶりかに鯨肉を食べてしまった。

 スーパーの魚コーナーに並ぶ魚の種類が少なくなっていると感じるのは私だけなのかな。

 海のないところだから、めずらしい魚を買う人がいないからなのかもしれないけれど。

 好き放題世界の海の魚を食卓に載せていた我が国だったけれど、これから先はどうなるのだろう。

 農家も減っているけれど、漁師だって減っているだろう。

 コストで立ち行かないのだと思う。

 新しい世紀に入って20年弱、この世紀に生きていく人のために私たちは何をしてあげられるのだろうか。

 未来に夢を・・・安心を・・・・安全を残せるだろうか。

 新年早々から重い話題になってしまってごめんなさい。
依田美恵子
       軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


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