「星野リゾートの教科書」サービスと利益、両立の法則

2010年08月08日 | 読書
夫の留守に読もうと買い込んだ本の1冊。「星野リゾートの教科書」「サービスと利益、両立の法則」と副題がついている。

 先日講演をお聞きして、もっともっと知りたくなったという所が心境。

 読み流せば2時間もしない内に流せる本であるが、じっくりと2回目を読んでいる。マーカーで確認をしながら。

 この本、旅館やリゾートの運営や再生だけの参考になるわけではない。経営の書である。

 「教科書通りにやってみよう」・・・・これが実に面白いのだ。
 だいたい教科書ってなんだあー、ということになる。

 これは星野氏が自分で必要とする教科書を探しているのだ。その必要とする教科書を探せる目というか器があるというところが、凡人とは違うんだろうね。

 この本を書いている「日経トップリーダー」の副編集長の中沢康彦氏がまえがきで書いている。

「星野社長の打ち出す経営戦略は、時として常識破りに見える。・・・・中略・・・だがそうではない。星野社長の経営は、どれをとっても「教科書通り」なのである。社員もモチベーションやサービス向上策は、すべて経営学の理論に裏打ちされている。星野リゾートの事業展開の背後には常に「教科書」が存在している。一流の経営学者が緻密な研究によって導き出した理論に基づいて考え抜き、確信を持ってビジネスを実践する。それが星野社長の経営である。」

 星野社長が必要とする教科書を求め、それを読み・・・読み・・・読みだと思う。そして理論を理解して、それを現状にどう対処していくか、自分の中でこねて整理していって、打つべき対策が見えてくるのだろう。

 おもしろかったのは、誰しもやりがちなことだけど、いいとこ取りだけしないということ。100%教科書どおりにやるということ。
「導入しやすい部分」「都合のいい部分」だけとか、「3つの対策が必要」と求められているのに「1つだけやる」とか。
 
 それは書かれている内容の一部を実行するだけでは教科書の理論を実践していることにはならない。それでは成果がすぐに出なかった時に調整すべき方向が見えてこない。

 「教科書通り」なら苦しい時も耐えられる。・・・・そう書いてある。

 さらに、
 自分の直観力を信じられない時に、教科書は自らの経営判断の根拠となり。自信を持って頑張る勇気を与えてくれるのである。

 この本を読んで、最初に思ったこと「ブレないでいられる自分」にたいしての応援歌だあーと。ちょっと元気をもらえました。

 星野氏が教科書とした本30冊も紹介されています。米国の研究者のものが多いですがその当りもなかなか含蓄があります。

 教科書を実践した実例は、やっぱり違うわー。と言うわけでものすごく物事を考える参考になりそうです。

 このお盆休み是非一読を。
 依田美恵子
軽井沢・佐久で建てる外断熱・省エネ住宅 中島木材の家


【 中島木材のホームページは こちら


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