「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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【No Nuke 反核・無懼】10年後の原発全廃を目指す蔡英文氏が、687万票も獲得し、女性総統となる台湾。

2016-01-16 22:46:30 | 福島第一原発と放射能

日本は、政治家も国民もネット住民も、どんどん完全終了しているきょうこのごろ、そうした駄目な日本を認識しない人々に、更に伝えておくことがあります。

これは、親日である台湾でおこっている話です。

まず有権者は、1878万2991人。

最新の開票状況は、野党・民進党の蔡英文氏が、およそ687万票。

国民党の朱立倫氏が379万票。

親民党の宋楚瑜氏が157万票。

ダブルスコアに近い状態です。

得票率も6割程度にはなるとみられています。

しかし、彼女はこれまでの戦いは、強かった訳ではありません。

2010年、台北市に隣接する重要な巨大自治体である、新北市の初代市長選挙で、今回のライバルである国民党の朱立倫氏に破れて、市長の座は逃しています。

2012年、四年前の総統選挙は、国民党の現職の馬英九氏に破れて、一時民進党主席を辞任していました。

しかし、アメリカのコーネル大学で修士、イギリスのロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの法学博士号を有する知性に加えて、生半可ではない強い意志の持ち主である彼女は、王道にたどり着いたということです。

客家の出身でもある彼女。

これは「英派」と題された最新著作(年末に取材も兼ねて台湾に行った時に入手しました)でも、そういう姿勢ははっきりと示されています。

前の選挙に破れた後で、なぜ破れ、それでもどう考えていくのか、どう変えていくのかという事に関しての内省の著作にもなっていますし、その結果としての新たな道筋を示す著作にもなっています。

ポイントは、こうした著作が、現在の日本政治家自ら書けるのかということです。

政治家に留まらず、そうした意識を日本人は有しているのか、意識ある政治家を作ろうとしていないではないのかという疑問にもつながります。

ネット上でも彼女はこうした歩みを、思考することを中心に展開しています。

そうした試みとして、想想台湾というHPがあります。英語版はこちら。

http://thinking-taiwan.com/

そして、我々、つまり僕と読者である貴女は、放射能防御・被曝回避・原発廃止を背負っている民であります。

今回の台湾女性新総統は、この点で、まさに我々と同じ立場にあると言ってよいと思います。

彼女は、著作でつぎのように指摘しています。

日本の原発事故以降に、台湾での原発建設が大きな問題となっていること。

大衆が、最も関心を持ち、議論している話となっていること。

そういうことで、社会は大きく動き始め、民衆の多くが反核に反原発になっていること。

これは特別に注意すべき全く新しい現象であること。

彼女も中心的に参加した、2015年3月の反核イベントに多くの人が賛同し参加したこと。

遅くとも、2025年には、原発をすべて止めると主張する女性政治家が、その国のトップとなったのが、台湾であるということです。

馬鹿のネトウヨは、反中が台湾のトップと喜んでいますが(客家出身者がそんな単純とは僕にはとても思えませんが)、それよりも、原発推進の日本国家にとって、親日の隣国で、正論を曲げない人材、しかも女性が総統になったということです。

安倍総理は当然の論外として、官僚にせよ政治家にせよ、勝る人材が僕には全く思いつきません。

日本の女性国会議員などレベルが低い輩が殆どです。

実は、こうした格差は、更に時が過ぎると、決定的な全体国力の差に繋がる気が僕にはしています。

そして、これはあれだけの原発事故をおこして世界全体に迷惑をかけながら、まともな被曝回避活動ができず、共産党シンパ的なごまかし反原発運動しか達成できなかった日本。

大衆レベルでも自分たちが勝っていると勘違いしていた近隣国民に、本当は大負けしている現実が、白日の下に晒されるまでに、もう残り時間が少ないことも示している話なのです。


でも、僕は、ここまで落ち込んだ後に、再生する方法は何かないのかと、考えてみたいと思っています。そうしたまともな思索からしか、事は始まりません。

蔡英文さんの勝利は、そうしたことも教えてもらっていると感じています。

その意味でも、このブログから、踏み込んだメールマガジン、具体的討議の場を継続したいと思っています。

 

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