みつまめ

愚息の通う大学で留学説明会が有るから保証人は参加する様に通知が届き、電車を乗り継いで大学に行ったのだった。
入学式以来だ。

留学先の大学の説明やその街の環境、宿泊施設。そしてそれに掛かる必要経費。
そして帰国後の英語成績の向上の仕方を見せられると、気持ち良く送り出さなければと思わされる。

黙って聞いているだけで気が滅入りそうで、周りの父兄がみんなお金持ちに見えて来た。
今から準備を始めなければならない事も有り、頭の隅っこに忘れない様にして置かなければならない。

約3時間30分の説明から解放されてホッとする。

*-*-*

折角お町まで出て来たのだから、弟と晩飯を食べる約束して上野まで行く事にした。
愚息はバイト先に寄ってから来ると言い現地で待ち合わせ。果たして無事に来れるだろうか心配に成る。

でも、スマホが有れば多分着けると言い、そんな時代に成ったのでした。



一通り食べ終わった後、何か甘い物を食べようと言う事に成って上野駅の中を歩いていたら、「しるこ」の文字が目に入って来た。
そうか、餡子が食べたかったんだと男三人で店に入る。

汁粉を注文するつもりだったのに、向かいの席に運ばれた「クリームあんみつ」に目が眩みメニューを見直すと「クリーム**」の多い事。全部ありの「フルーツクリームあんみつ」に落ち着いた。
でも半分食べたくらいで、お腹いっぱい。でも残す事が出来ないので何とか完食。

やれやれと思っていると、隣の席の気品高いご婦人が汁粉を注文しており、自分もそれが食べたかった事を思い出すのでした。

教訓。
「席に着くまで食べたい物を忘れずにいる事」