涙そう・

映画「涙そうそう」（2001）を見た。
主演：妻夫木聡
助演：長澤まさみ

タイトルからして沖縄が舞台なんだけど
星の評価が4.5（5点満点）には首を傾げる。

此れと言った盛り上がりも無く、悪人に騙されそれでも明るく生きて行く。
沖縄県人の奥底に流れる民族の本質の様な物が垣間見えて面白いのかも。

期待していた沖縄の風景は一つも無く、残念でした。
長澤まさみに掻きまわされた感じで、思ったような結末に「あら、そうですか」と言ってしまった。

チチを・

映画「チチを撮りに」（2013）を見た。
主演：柳英里紗、松原菜野花
助演：渡辺真紀子

フリーターの姉、高校生の妹が母と三人暮らしをしているところに、別れた父親の弟から「兄の余命が幾日も無い」と連絡が入るところから物語が始める。
母親は娘二人を見舞いに行くように送り出し、序に父親の写真を写してくるようにデジカメを渡す。
姉が小学校1年生くらいで離婚しているので、妹には父親の記憶が殆ど無い。

二人が病院に着く前に、父親が数日前に死亡したことが母親の元に連絡が入る。二人はそのまま父親の葬式に参列する事に成る。

この映画を見ていると、そっちの世界はそんな物かと思ったりもする。
自分と重なる所が多くて、気に掛かる。

最高の･･

映画「最高の人生の見つけ方」（2007）を見た。
原題は「THE BUCKET LIST]

主演：JACK NICHOLSON
助演：MORGAN FREEMAN

映画館で見る積りで見逃した映画。
テレビでも放映された様だけど、映画って気分で見たい見たくないが有ると思う。

今回見る事に至ったのも、そんな気分に成ったからだ。
物語は癌になったモーガンフリーマンが入院した病院で同室となった大金持ちのジャックニコルソンと余命六か月間で死ぬ前にやって置きたい事（BUCKET LIST：劇中では棺桶リストと訳されていた）を実行する物語。

余命と言ってもまだ元気な頃の物語で、死ぬ直前は描かれて居ないので、個人的には落ち着いて見られてホッとする。



先日お盆休みで帰省した愚息と食事に出た。
大学合格の記念品として又、来月誕生日を迎える彼にプレゼントを渡すためだ。
多分来月帰省する事は無い。

一緒に行って欲しい物を買ってあげる事も考えたのだけど、自分で選んで渡す事にした。

「青い万年筆」

これには、自分が父親に貰った筆記用具がどうしても忘れられなかったからで、愚息に残したいと思ったのでした。
清水の四葉商会に行く。

万年筆はモンブランって直ぐに頭に浮かぶのだけど、モンブランの意向で文房具店では扱えなく成ったので当店には置いて無いと残念そうに言う。店の方は本当に書き易いと絶賛していたのでそれは愚息自身に買って貰う事にする。

最近はキャップじゃ無くてノック式の物が有ったりして使い易いと言うが店の方とも話して、色々考えた末に国産のキャップ式（ペン先が乾き難い）に決めた。

インクは黒にしたのだけど、世界標準はブルーブラックと聞いた。日本では墨が有るので黒が好まれそうだ。



食事が始まりプレゼントを渡す。
青には意味が有ると話す。

ランドセルを買う時に色の話に成り、愚息は「青が欲しい」と言ったのに虐められるかも知れないからと黒にしてしまった事を悔やんでいるのだった。だから、青の万年筆なんだと親のこだわりを押し付けてしまった。

愚息は「そんな事あったっけ？覚えていない」とあっさり言う。

とりあえず詫びておきたかったので、これで良かったと思っている。
やって置きたい事が一つ達成できた。

映画の中でジャックニコルソンが花束を持って行くのだけど、自分も最後に花束を持って行きたい人が二人いる。
けれど、これはもう少し後にしたい。

追記（8/29）：8/28ＮＨＫＢＳシネマでこの映画が放送され、再度見てしまった。
話の内容は覚えているので落ち着いて見ていると、前回見た時よりも早く映画が終わった気がしてレターボックスサイズに編集された性かと思ったけれど、もともと短い映画でした。（1時間37分）

朝から北朝鮮がミサイルを発射したと五月蠅い。
そのうち本当に飛んでくるかもしれないと思うと、今、自分がやっておきたい事は何だろうかと真剣に考え始めた。
仕事なんかしている場合じゃない。