愚息が通う中学校の体育祭が行われた。
今年は例年とちょっと違って赤白の格差(赤と白の二組しかない)が開いている様だった。
愚息は弱小組の「白」だった。
白組の父兄は始める前から劣性である事を子供に聞かされていたので意外と冷静に観覧している様に見えるけど、内心は穏やかじゃないはずだ。
序盤の優位もゴールする頃はトラック半周離されたリレーとか、ムカデ競争など全てに於いて敵わない。
それでも全校男子の「騎馬戦」と全校女子の「綱引き」を勝利すれば逆転も可能なのだ。
女子の綱引きは一勝一敗の三戦目。ジャンケンのよる場所決めで有利な方を取った赤組が勝ってしまった。愚息によると場所によって滑る滑らないが有って力の差じゃないらしい。
続いて男子の騎馬戦。
ここ数日、騎馬戦の練習で帰りが遅くなっていて、練習の様子を聞いていると赤組の大将騎馬が強くて歯が立たないらしい。名前を聞くと確かにその子は体も大きく太い。彼が前足をやっている騎馬は無敵と言っても良い。
そこを何とかしようと色々作戦を試していたがすべて撃沈。
本番に向けた秘策はあるのか。
白組は「進撃の巨人」に習って「心臓を捧ぐ」のポーズで士気を高める。
父兄からの声も気勢を上げるところまでは完全に勝っているんだけど、と愚痴の様なボヤキが聞こえて来る。
一戦目は全滅戦。どちらかが全滅するまで戦う。
すると白組が一か所に固まってスタート。と同時に蜘蛛の子を散らすように逃げの一手。
一騎潰されると次々に騎馬が潰され白組の全滅。
トラック内は観覧席で見るより可成りヒートアップしているらしく、一戦目を落とした白組は気合が高まり「必ず勝つ」と闘志を燃焼させていた。
それは白組の父兄のも伝わってくるほど熱い物だった。
二戦目は大将戦。早く大将を潰した方が勝ち。
終盤赤の大将を潰した白が勝ったように見えたのだが時間切れで引き分けの判定。
いつ時間が切れたのかまったく分からずちょっと嫌な感じがする。
(写真:愚息は赤の二騎囲まれ健闘むなしく撃沈)
それでも白組は三戦目を取りに行く。
通常ならば大将戦のはずなんだが、今年はフィールド内の反則行為(首を絞めたり蹴ったり、または汚い言動で罵倒したり)が例年よりも激しく大将戦は危険と判断し特別ルールで全滅戦に切り替えられた。
三戦目の前に反則行為をしないようにと注意が有り、来年も騎馬戦が出来るように冷静になるように教師が促すのだが既に生徒たちの暴走は止められない。
その時白組がとった作戦は赤組の大将騎馬を潰す事だった。
開始と同時に白の騎馬4騎位が一気に赤の大将騎馬に突っ込んで行く。
勿論赤の騎馬もそれに対応する様に大将騎馬に集まって来る。
まるで押し競饅頭をする様に一塊に成った。
そして最初に突っ込んだ白の騎馬が赤の大将に掴み掛り一気に大将騎馬を引き摺り下ろし自滅したのだった。
それを機に一気に白の騎馬が赤を潰し攻勢に出た。
終盤なぜか潰れたはずの赤の騎馬が有り全く訳が分からないまま終了。
白組は勝利を確信して自陣に戻った。
ところが此処から審判団(教師)による長い協議が始まった。
観客も選手も放ったらかし。何とも盛り上がらない時間が過ぎる。10分くらい経ったような気もしたけれど少なくとも3分くらいは話していたと思う。
審判長(教師)からの説明によると、
通常なら三戦目は大将戦にするけど、今年は暴走する生徒があり(コントロールできないので)三戦目を全滅戦に切り替えました。
試合中に赤の大将騎馬が潰れる時に危険行為が有り審判が「待て」を指示したのだけど止まらず大将が潰れてしまった。
そこで、「待て」後に潰れた騎馬は「復活」の指示の後に復活するルールなんだけど審判(教師)が復活の指示をしなかった。がしかし、その時潰れた白の騎馬は復活して競技を続けた。
この結果、白が優位に展開したのでこの試合を没収試合とし、一戦目勝利の赤の勝ちとします。
なんだそれ?
先生の判断を否定しないけれど、もうちょっと違う方法が有るような気がする。
まあハッキリ言って白の勝にすれば良かった。(それって否定していないか?)
その後、白組の女子生徒は全員号泣だったそうだ。
正しい事をするって何だろうと思える体育祭でした。
自分だったら審判のミスなんだから再試合が相当と思えるのだけど、当事者じゃないので細かい背景までは分からない。これは仕方ない事なんだろうか。
愚息に聞くと「あれは審判が悪い」と言いつつも、結果についてはサバサバしていてこっちが肩透かしを食らったようで笑える。熱くなって居たのは自分だった。(笑)
今年は例年とちょっと違って赤白の格差(赤と白の二組しかない)が開いている様だった。
愚息は弱小組の「白」だった。
白組の父兄は始める前から劣性である事を子供に聞かされていたので意外と冷静に観覧している様に見えるけど、内心は穏やかじゃないはずだ。
序盤の優位もゴールする頃はトラック半周離されたリレーとか、ムカデ競争など全てに於いて敵わない。
それでも全校男子の「騎馬戦」と全校女子の「綱引き」を勝利すれば逆転も可能なのだ。
女子の綱引きは一勝一敗の三戦目。ジャンケンのよる場所決めで有利な方を取った赤組が勝ってしまった。愚息によると場所によって滑る滑らないが有って力の差じゃないらしい。
続いて男子の騎馬戦。
ここ数日、騎馬戦の練習で帰りが遅くなっていて、練習の様子を聞いていると赤組の大将騎馬が強くて歯が立たないらしい。名前を聞くと確かにその子は体も大きく太い。彼が前足をやっている騎馬は無敵と言っても良い。
そこを何とかしようと色々作戦を試していたがすべて撃沈。
本番に向けた秘策はあるのか。
白組は「進撃の巨人」に習って「心臓を捧ぐ」のポーズで士気を高める。
父兄からの声も気勢を上げるところまでは完全に勝っているんだけど、と愚痴の様なボヤキが聞こえて来る。
一戦目は全滅戦。どちらかが全滅するまで戦う。
すると白組が一か所に固まってスタート。と同時に蜘蛛の子を散らすように逃げの一手。
一騎潰されると次々に騎馬が潰され白組の全滅。
トラック内は観覧席で見るより可成りヒートアップしているらしく、一戦目を落とした白組は気合が高まり「必ず勝つ」と闘志を燃焼させていた。
それは白組の父兄のも伝わってくるほど熱い物だった。
二戦目は大将戦。早く大将を潰した方が勝ち。
終盤赤の大将を潰した白が勝ったように見えたのだが時間切れで引き分けの判定。
いつ時間が切れたのかまったく分からずちょっと嫌な感じがする。
(写真:愚息は赤の二騎囲まれ健闘むなしく撃沈)
それでも白組は三戦目を取りに行く。
通常ならば大将戦のはずなんだが、今年はフィールド内の反則行為(首を絞めたり蹴ったり、または汚い言動で罵倒したり)が例年よりも激しく大将戦は危険と判断し特別ルールで全滅戦に切り替えられた。
三戦目の前に反則行為をしないようにと注意が有り、来年も騎馬戦が出来るように冷静になるように教師が促すのだが既に生徒たちの暴走は止められない。
その時白組がとった作戦は赤組の大将騎馬を潰す事だった。
開始と同時に白の騎馬4騎位が一気に赤の大将騎馬に突っ込んで行く。
勿論赤の騎馬もそれに対応する様に大将騎馬に集まって来る。
まるで押し競饅頭をする様に一塊に成った。
そして最初に突っ込んだ白の騎馬が赤の大将に掴み掛り一気に大将騎馬を引き摺り下ろし自滅したのだった。
それを機に一気に白の騎馬が赤を潰し攻勢に出た。
終盤なぜか潰れたはずの赤の騎馬が有り全く訳が分からないまま終了。
白組は勝利を確信して自陣に戻った。
ところが此処から審判団(教師)による長い協議が始まった。
観客も選手も放ったらかし。何とも盛り上がらない時間が過ぎる。10分くらい経ったような気もしたけれど少なくとも3分くらいは話していたと思う。
審判長(教師)からの説明によると、
通常なら三戦目は大将戦にするけど、今年は暴走する生徒があり(コントロールできないので)三戦目を全滅戦に切り替えました。
試合中に赤の大将騎馬が潰れる時に危険行為が有り審判が「待て」を指示したのだけど止まらず大将が潰れてしまった。
そこで、「待て」後に潰れた騎馬は「復活」の指示の後に復活するルールなんだけど審判(教師)が復活の指示をしなかった。がしかし、その時潰れた白の騎馬は復活して競技を続けた。
この結果、白が優位に展開したのでこの試合を没収試合とし、一戦目勝利の赤の勝ちとします。
なんだそれ?
先生の判断を否定しないけれど、もうちょっと違う方法が有るような気がする。
まあハッキリ言って白の勝にすれば良かった。(それって否定していないか?)
その後、白組の女子生徒は全員号泣だったそうだ。
正しい事をするって何だろうと思える体育祭でした。
自分だったら審判のミスなんだから再試合が相当と思えるのだけど、当事者じゃないので細かい背景までは分からない。これは仕方ない事なんだろうか。
愚息に聞くと「あれは審判が悪い」と言いつつも、結果についてはサバサバしていてこっちが肩透かしを食らったようで笑える。熱くなって居たのは自分だった。(笑)