私のなべ四器(規矩準縄)

今、自分の周りで起きていること。ご近所のトマソンもそんなに、気にしてない。深めにかぶった帽子で、年内不定休営業中。

地曳網

2010-10-04 06:06:11 | 気儘に散策
十月に入り最初の日曜日に、清水自治会育成部による地曳網が行われた。
昨年は不漁でクラゲばかりが獲れ、子供達をがっかりさせたが今年はどうだろうか。

来年は参加しないだろうからこれが最後と思い愚息を連れて参加する。
朝8時受け付け開始の少し前に三保海岸に着くと、係の方が一番乗りですと声を掛けてくれた。長靴を履いてやる気は満々なのだ。

久しぶりに大きな富士山を見て、ああ、夏富士も見納だろうなあと思うのだった。



地曳網と言っても清水港の内海で行うので何が獲れるのだろうかと思っていると、
ポイントが当たれば大きな魚(この場合は鯛を指す)が獲れますよ、
と言われたのだが、大物よりも数多く小物が欲しい所だった。
でも、クラゲは勘弁です。

受付を済ませ、海岸で遊ぶ。
大きな石をひっくり返して生き物を探すのだ。カニは直ぐに見つかり
愚息に自慢げに見せる。愚息も探し始め、ヤドカリを見つけたと返された。

対岸には、ドリームプラザの観覧車が見え、あそこで朝市をやっているんだんあと
ぼんやり思う。確かに海から見た清水はいつもと別な顔をしていた。



いよいよ、地曳網が始まった。
昨年は曳く速度が速すぎて魚が逃げてしまったと漁師がい言ったそうだ。
ホントなのかと思いながら、今年は少しゆっくりアンダンテで曳く事になった。

ただ、遅すぎても魚は逃げるそうで、網を上げる前から言い訳が飛び交って可笑しい。
大人の悲しい習性なのか。子供達にはそんな事は関係なく、綱を曳く。

いよいよ網が上がり始め負荷がかかる頃になると子供達は何処かに行ってしまい、
大人だけの地曳網になってしまった。これは運動会の綱引きよりもキツイ。



網の中に魚が入っているのを見て育成部の方はホッとした様子だった。
鯛がいる。カワハギがいる。カマスが大漁だ。

子供達は網の魚を触って歓声を上げている。
この声を聞くと、大人たちは元気に成るのだ。




今年は大漁だったのだけど、この後参加者に魚を分ける作業がまた、大変だ。
砂だらけになってしまった魚を海水で洗って袋詰めをする。
長靴を履いていたのが小生しかいなかったので海水汲み係に指名される。
まあ、それも良しとする。兎に角大漁なのだ。

カマスは各家3匹ずつ分けていたら大量に余り、二匹ずつ追加する事にするなど作業は迷走する。
鯛はビンゴゲームで当った順に大きい物を貰う事にして、かわはぎやイカは何処かに混ぜていた。

今年は、中振りの鯛も貰え大満足だ。
この後、自宅台所で鱗を取ったり内臓を取ったり手が生臭くなった事は言うまでも無い。
夕飯にはカマスの塩焼きが並び、愚息も旨そうに食べていた。

コメント (2)
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