
一か月ぶりで小割 哲也氏の陶芸教室に顔を出す事にして時間より少し早く家を出た。
清水の商店街に有るカメラ屋と帽子屋を覗こうと思ったのだ。便利な世の中には成ったけれど、地元の店で買い物をしてみようと思い直したからだ。ただ、田舎の町は欲しい商品がお取り寄せになってしまう事が多く、その度にがっかりするのも事実ではある。取りあえず行ってみる事から始める。
自転車で清水橋まで来ると目的のカメラ屋の店先が妙に暗い。午後6時40分なのに締まっている。隣の靴屋はまだ空いているのにと思いながら、じゃあ、帽子屋で時間を潰そうと行ってみると、ここも締まっている。清水の街は思った以上にシャッターが下りるのが早い。平日だからだろうかそれとも、店主が高齢だからだろうか。どっちにしても日中出直す事にする。そこから、やり直し。
こうなると時間のつぶし方が無く、飲み屋しか開いていない。洋品店も開いているがこちらには用がない。困ったのでそのままふらふらと走っていたのだが、結局同じ所をぐるぐる回っていて芸がなく、少し早めではあるけれど、教室に顔を出す事にした。
教室に入ると、以前お願いしていた土鍋用の用意が出来たとの事で早速鍋を作り始める。しかし、鍋の形は殆ど決まっていて、これと言って面白みがない。まあ、一人前の湯豆腐用かな。
しかし、土の質が違うようで、思う様な形にならない。直ぐに崩れてきて思った形で維持できない。結局、講師の手を借りて、形にはしたけれどグスグスの作品だった。他の生徒さんの作品(急須の形をした植木鉢)と一緒にコンテナに入れられ、乾燥後、焼き上がってくる。また、数ヵ月後が楽しみでもある。