【世界遺産。「紀伊山地の霊場と参詣道」。↑丹生都比売神社】
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「紀伊山地の霊場と参詣道」。世界遺産に登録されている。
その内、我が町には、高野山への町石道と上↑の神社が在る。
ここは、天野の里だ。我が町は南北に長い。
北は、串柿で有名な四郷地区。南は、山深い花園地区。
「フルーツの町」と言うが、ここ天野地区は果実は殆ど作れない。
山の上の盆地。高野山も盆地だが、それを少し小さくした感じ。
寒暖の差が激しいと言う。「天野米」と「高原野菜」が美味しい。
夏の夜。我が家では裸で暮らせるが、ここは夏毛布が要るのだ。
昔は、秘境の地。山の尾根伝いに道を進むと峠。
そして、「峠を下り里が見えるとまるで『桃源郷』だ。」
と、誰かのエッセイにあった。
今は、県道にトンネルが付き、トンネルを出ると「天野」。
でも、同じ町なのに景色が違う。空気が違うのだ。
今日、我が奥さんと、その天野という土地に行った。
そこには、30年来の友人が暮らしているのだ。
今、彼は、職場を早期退職して、奥さんと農業をしている。
もと、私の上司で7歳年上。同じ部署では3年だったが
面倒見の良い、心優しきおじさんだ。
「あれれ、もう還暦ちゃうん。」そんなことどうでも良い。
一年に二回。我が家で収穫した、みかんと柿を
持って行き、おしゃべりをして
帰りに向こうで出来た、
高原野菜等をいただくという
「物々交換友達」である。
我が家からは、みかん、柿、レモン、柚等。↓
彼の家からは、白菜、黒豆、大根、餅米他大盛り。↓
話題はこどもの話や、そして老後の話まで、、、。
日々の暮らしは、淡々として変わらないが月日は流れていく。
人の心も移ろいやすいが、人情や様々な文化は
次の世に受け継がなければ、人として生きている証がないと
初冬の天野の里で、思いを深めたのでした。
お昼。都会から移住し、ご自身が建てたという店でランチ。
これから先、何年物々交換友達でいられるのか。
願わくば、長く、長く。出来るだけ長く友達でいたい。
さて、今日の音楽。「野菜がいっぱい!」ならぬ、
「あなたがいっぱい!」です。声は加工しました。ご容赦。
歌を聴くには、下↓をクリックしてください。
あなたがいっぱい
【「丹生都比売神社」の太鼓橋。これに関してはまた、後日。】