朝日・日経・読売

2007-10-02 20:30:34 | Weblog
が、共同で記事を配信するサイトをつくるという。サイトを見た人が、紙の新聞の方にも興味を持ってくれれば、という狙いがあるらしい。

 果たして、ネットは紙を駆逐してしまうのか。ネットになくて、新聞にあるものは?

 「新彗星が発見されたという記事の横に、都会の片隅で孤独なサラリーマンが失踪したという記事が載っている。そのような偶然の出会いが新聞にはある」、という意味のことをかつて寺山修司が書いているが、新聞と違ってネットには偶然がない、というのがひとつの答えだろう。

 新聞のように、ネットに接続するためのコンピューターがたまたま道端に落ちていた、などということはありえない。
 
 ネットで記事を読む時、人は読みたい記事の見出しを意図的にクリックする。ほんの一瞬ではあるが、「自分で判断して記事を選択する」という行為が必ず介在するのであり、厳密にいうとそこに偶然はないことになる。

 何気なく開いた新聞に載っていた記事に目がとまり、人生が変わる。そこまでいかなくとも、生活が微妙に変化する。そんな、人が記事を選ぶのではなく、記事によって人が選ばれる、ゲームのような恍惚感。それは、新聞ならではのものだろう。
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