「 ユダヤ古代誌 」 その9

2016-06-29 18:01:43 | 

 サウルの次に王になったダビデ。彼には多くの妻や側女がいたが、中でもバテシバとのエピソードが秀逸だ。
 
 ダビデはある日、王宮の屋上から、人妻のバテシバが水浴びをしているのを見てしまった。そのグラマラスさに圧倒されたダビデは、すぐさま彼女を連れてこさせて、ヤッてしまう。夫の方は王の権力を使って戦場に送り、敵の手で死ぬように仕向けてしまう。

 王宮の屋上からヌードが見えるとは、よっぽど王宮の近くに住んでいたのか。また、彼女がダビデに抵抗したという記述は、まったくない。夫が戦死して悲しんだという記述も。おそらく、女の方から誘ったのだ。

 それはともかく、彼女はソロモンの母になる。

 ダビデは、契約の箱 ( 十戒が刻まれた石板が入った箱 ) がエルサレムに運び込まれた時、喜びのあまり、民衆の前で 「 裸踊り 」 を披露して、妻の一人にたしなめられたという。

 また彼は、さまざまな楽器を作ってその使い方を人々に教えたという。

 ディオニュッソス的な感じがする王様なのにゃ。これもギリシャ文化の影響なのか、それとも、そもそもそういう王様だったのか。
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