ザムザ阿佐谷で

2019-02-15 21:31:49 | 演劇

 「高取英を偲ぶ会」。写真は開式前の1枚。某にゃんこが写り込んでいるが、タマタマにゃ。

 式は実にスムーズに進んだ。簡単なあいさつ。故人が好きだった森田童子の曲。故人を振り返る映像。劇団員による合唱。そして、出席者ひとりひとりの献花。1時間で退席となった。

 もうちょっと、劇的な要素があってもよかった。たとえば、白永さんが弔辞を読みながら号泣、とか。まあ、劇は劇、式は式、か。ワシが弔辞を読むとすれば・・・。

 高取さんの発言で印象に残っているのは・・・。確か「家畜人ヤプー」の初演の時だったと思うが、某氏から「学芸会みたいな芝居をやりやがって」と言われて、高取さんは「私は学芸会が好きなんです」と言い返した、とか。こういうユルさが、実は強さだったのではないか。何を言われようと、30年以上も自分の演劇を貫いた。
 また、晩年の彼は、よく「今が月蝕歌劇団の黄金時代だ」と繰り返し書いていた。個人的には疑問に思ったが、おそらく彼は、今でも言うだろう。「今が黄金時代なのだ」、と。そのことに、疑問の余地はない。

 ・・・えっ。高取さんの言葉ばかりで、ワシの言葉がないって?

 いや、これでいい。寺山修司は、「『自分の言葉』などというものはない」という考え方をしていた、と高取さんがどこかで書いていた。「自分の言葉で語るべき」という考え方は、あなたのオリジナルではないのにゃ。
コメント
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