右脳人間の能力を作る方法

2005年07月30日 02時53分35秒 | Weblog
右脳人間の能力を作る方法

2005年07月29日18時25分

■本日の要点
「知恵」を使って『新しい考え方』を生み出すためには、『右脳』を使う必要があります。今日は昨日に引き続いて『右脳』を使うために必要な条件について過去の経験を交えてレポートいたしますので、ご覧いただければと思います。

◆右脳人間の能力を作る方法
最も良いパターンは『物を作る時は右脳人間に、何かを管理する時は左脳人間』になることです。私は血液型がA型で、本来は左脳人間なのですが、左脳人間は『改善は得意ですが、新しく世界にない何かを生み出す』ことは苦手です。しかし、勝負の世界で一番強いのは『世界にないもので勝負する』ことですから、ビジネス社会で勝ち抜くためには『右脳人間と左脳人間の両方の能力を身に付ける』ことがベストです。

私は左脳人間の能力はもともとありました。しかし、A型はきちんとしていなければ気が済まない性格ですから、右脳人間の能力はありません。私はラッキーにも高校二年の時に『あなたは八方美人ね』と素敵な女性に言われて赤面(今でもどこで誰にどのように言われたかをはっきりと覚えていますので、その時の印象は非常に強力だったと思います)し、そこから自分を変えるようにしました。

八方美人の反対は『周りが全て敵』の状態です。その後31歳である人に会うまでは『10人と会えば10人が敵になる』という生き方をしていました。どんな生き方かと言いますと、自分が思ったことは何でも言うという生き方でした。もちろん、こんな生き方を突然行おうと思っても『出来るものではありません』ので、何かを参考に行うしかありませんでした。

こんな言い方は出来ないという言い方を『テレビドラマで誰かが言っていた』時に、翌日には『誰かを相手に同じ言い方をする』という方法で、自分が出来なかった言い回しを言う訓練をしました。同じように本で『こんな言い方をしても大丈夫なんだ』という言い方があったときにも『翌日には誰かを相手にその言葉を使う』ことをしていました。

つまり、八方美人を直すことに必死になり、テレビや本で知った言い回しを必死に言うということを繰り返した結果、その言い方が自然に出来るようになったのですが、これは『人間の脳が持っている条件反射』に近いのではないかと思います。

つまり、自分の性格では『それは出来ない』と思いますと、結果的に『敗者』になってしまいます。敗者になってもよいと思っても、実際に敗者になりますと非常に厳しいことは誰でも経験していると思います。敗者にならない方法は『自分が出来ないこと』を出来るだけ少なくすることですが、その方法として私が一番良いと思っている方法は、条件反射のレベルまで繰り返して習得することだと思います。

このレベルに達しますと、出来ないのではなく『やったことがないだけ』という気持ちになり、条件反射のレベルまで繰り返せば『人間は何でも出来る』と思うようになります。私はダートトライアルという車のレースをしていまして、3年目の今年は突然3勝することが出来ましたが、これは全日本チャンピオンにアドバイスを受け、その通りに出来るように練習で条件反射のレベルまで訓練したからだと思っています。
このように、本やテレビなどで知ったことを実践し続ければ『新しい自分』を作ることが出来ると思っています。

◆右脳人間の必須の条件
右脳人間になるための条件反射は特殊技術を得る方法ではありませんので、続ければ誰にでも出来るのではないかと思います。何を条件反射にするのかと言いますと、それはルール破り、常識破り、道徳破りなど、世の中で当然と思われていることを全て『否定』することです。

私は色々な方と話している時に『常に考えていることは、相手の理論を否定し続ける』ことです。否定出来なければ従い、否定出来れば『新しい理論が完成します』のでラッキーと考えています。つまり、否定するとは誰にでも出来ますが、否定して『新しい理論を構築する』ことが出来なければ意味はありません。

昨日、弊社のスタッフ3人と食事をしました。私はスパゲッティを食べたのですが、麺を食べ終わったあとで『残った滓を一度に食べる方法を知っているか』という質問をスタッフにしました。

彼らは『いろいろなことを言いました』が答は見つかりませんでした。なぜ、答が見つからなかったのかと言いますと、それは『前提条件を変えずに答を探した』からです。私は『この平たいお皿では無理だから、お皿の形を変えればよい』と言いました。

コロンブスの卵の話と同じですが、多くの方は『前提条件を変えずに解決を探そう』とします。しかし、前提条件を変えずに探した解決策は『当たり前で不十分』となります。その時に『前提条件を変える』意識を持つことが出来れば『可能性は無限に広げる』ことが出来ます。

しかし、多くの方はルールや常識を守ることが染み付いていますので、自然に現状を前提に物事を考えてしまいます。右脳人間にはルールも常識もありません。ルールや常識がないから『他人が考えられないこと』を考え付くことが出来るのです。

もう一つ例を挙げますと、「交通違反はしてはいけません」という常識があります。しかし交通違反をする時には『どうしても仕方がない個人的な理由で駐車違反をした時に、掴まったら反則金を払えばよいと考えれば駐車違反をする』という発想をすることが可能になります。

また極端ではありますが、反則金を払えばよい、免許停止になってもよいと考えれば駐車違反をしてもよいという考え方も可能になります。つまり、何もペナルティーを受けずに悪いことをすることはだめですが、違反に対する責任を取るならば違反をしても良いということになります。あくまでも極端な例ですが、このように発想をすることも可能なのが右脳人間だということになります。

従って、右脳人間を作ることはできますが、右脳人間として生きるには『右脳人間がまき散らした後始末を出来る左脳人間がパートナーとして存在しなければならない』ことになります。また、世の中に左脳人間よりも右脳人間の方が多くなった時には『社会に秩序がなくなります』ので非常に住みにくい世の中になると思いますし、そういう世の中にならないということは『右脳人間は非常に少ない』ということでもあると思います。
ケン・ミレニアム株式会社 森田謙一


ケンミレ・アイ (ケンミレの投資戦術レポート)http://www.asahi.com/business/today_eye/TKY200507290291.html

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