金平会長「興毅は渋滞に巻き込まれておりますが定刻になりましたので会見を始めます。新しい情報がありますので先に発表します。10月25日、ノンタイトルマッチが対戦相手が決まらないということでキャンセルになりましたがこの件につきまして対戦相手が決まっていたことが分かった。南アフリカのマンティ選手で前座も決まっていた。興行主催者として改めておわびします。興毅は12日の時点で25日にリングへ上がれないだろうと判断した。どうしても言い出せなかったので『対戦相手決まっている』と言い逃れした。キャンセル理由がそういうことなのできちんとご報告する」
金平会長「それでは処分を発表します。亀田史郎、セコンドライセンスを持ち雇用関係にある人間ですが、解雇を考えておりました。昨日午後10時に連絡があり、職を辞したいということだった」
(亀田興毅選手到着)
興毅「遅れて申し訳ございませんでした」
(頭を下げる)
興毅「ご迷惑をおかけしました」
(金平会長、興毅が2人で頭を下げる)
興毅「まず、内藤選手におわびしたい。ほんまにすみませんでした。自分も含め、大毅とおやじの言動など、ほんまに深く反省しています、自分たち亀田家のせいで、ボクシング業界全体のイメージが悪くなり、ボクシング関係者、ファンの方に申し訳ない。亀田家代表としておわびしたい」
金平会長「(亀田家の処分についての話を)続けますが、(史郎氏から)『ボクシング界から身を引きたい』という連絡があり、まだ書面は受け取っていないが、辞任という形で受理をしました。大毅にはこれから面会し、厳重注意したい。条件として、練習再開時には改めて謝罪会見を行い、再度謝罪をし、その後に練習を再開したい。興毅は、10月25日に行われるはずだった試合をキャンセルした件も含め、3カ月間の自主的な試合出場自粛。ただ、興毅に関してはすでに7月から試合はしていないので、練習再開は、協栄ジムでのみ認めることとしました。新井トレーナーは、厳重注意のうえ、日本プロボクシング協会会長あてに謝罪文を書くように伝えました」
――今日、史郎氏が出席していないのはなぜか
興毅「おやじが『(自分が)全部悪い』ということを言っていて、だからこういう結果になったと思う。『だからおまえらも、この機会にもっともっと強くなって頑張れ』と言われた」
――反則の指示はあったのか。そのことについて、史郎氏はなんと言っているのか
興毅「『言い訳はしない』といっていた。深く反省しています」
――ということは、指示はあったのか。そこを明らかにしないと、次の試合はないのではないか
興毅「はい」
金平会長「昨日、私の方に『すべてのことは言い訳をしない』と(史郎氏から連絡があった)。言い訳をしないのは、(反則を指示したことを)認めたことだと認識しています」
――「ひじでもいいから目に入れろ」といったのか
興毅「はい」
――それはどういう意味か
興毅「特別なそういう意味っていうのは…。あのときはおれらも世界戦だし、頭真っ白になってた部分があったと思う」
――今も、あれはガードという意味だと思っているか
興毅「あのときは、頭真っ白になっていたというのがある。正直、あの試合のことは覚えてもないし。だから、事実ああいう風に映像も残ってるし、だから、反省しています」
――興奮して言ってしまったということか
興毅「まあ、そうなるかも分からないです」
――結局、そう言ったことは認めるのか
興毅「はい」
――反則指示を認めるなら、なぜ史郎氏は会見で謝罪しないのか
金平会長「まず最初に、史郎氏から『この会見に出ない代わりに、ボクシング界から身を引く。興毅と大毅をよろしく頼む』と言われた。(会見に)出ないという人間を連れて出てくるということには至らない、と判断しました。辞職ならそれでいいと私は判断しました」
興毅「親父は自分で悪いと反省しているし、だからこういう結果になったと思う」
――父が会見に出ないことに、息子として疑問に思わないのか
興毅「(試合を)楽しみにしてたファンもいたと思うし、すべてのファンのみんなにあんな試合で申し訳ないと思う」
――「自分は謝らないけど、2人の息子をお願いします」という態度についてはどう思うか
金平会長「ご指摘はまさにその通りだと思う。私の方にはきちんとした謝罪があった。もしかしたら、こういう場に出るということが、この会見の妨げになるかもしれない、ということも考えたかもしれない。もう出てこないという人間に、改めて『出てきなさい。謝りなさい』という話ではないと思う。今日は厳しい質問が出ることは予想していた。興毅も言葉足らずだと思うが、そこについては見守ってやっていただきたい」
――今日の会見に史郎氏が出ずに、興毅さんが出ることになったというのは、家族内でどういう話があったのか
興毅「親父はああいう性格で不器用な面あるし、(話が)ややこしくなるかもしれないから、長男として俺が行くと。長男として、亀田家の代表として、ここに来ました」
――亀田家のああいうパフォーマンスはどうして生まれたのか
興毅「行きすぎたところはあったと思います。パフォーマンスというのは、試合に向けての作戦とか(という面があった)」
――どういう点が行きすぎていたと思うか
興毅「まあ、全体的に。ビッグマウスとかいろいろするけど」
――「いじめっ子じゃ」という発言は社会問題と密接なつながりがあるが、どう思うか?
興毅「行きすぎたところがあった。反省を続けたい」
――パフォーマンスは自然な形で出てきたのか。それとも史郎さんか、テレビ局の演出か?
興毅「テレビ局は関係ないです。自分らの意見でこうやればおもしろい、盛りあがるかなとおれらの中で考えてきた」
――今、父についてどう思うか?
興毅「今ここにいるのもおやじのおかげ。感謝してます。世界一のおやじだと思っています」
(唇をかむ興毅、しばらくの沈黙)
「おれらのおやじには変わりない」
――お父さんのどういういところが好きか?
興毅「そんなのないけど、おれらの親やから血のつながった家族やし」
――この先、ボクシングについてはどうするか?
興毅「大丈夫です。気持ちを入れ替えてがんばっていきたい」
――亀田家のスタイルを変えたくないと言っていたが、どう受け入れるのか。
興毅「違うトレーナーから別のアドバイスがある。亀田スタイルを変えるというより…」
――ヒールのキャラは封印するの?
興毅「そこまで決まってません」
――トレーナーが変わっても大丈夫なのか。
興毅「今まで小さいときから親父とやってきた。でも俺もハタチを超えてるし、親父ばっかり言ってられない。俺、自分の力で頑張る」
――大毅はどういう状態なのか。
興毅「大毅は会話も一言か二言ぐらいしかしゃべらん。でもボクシングは続けると思う。18歳で世界挑戦まできたからな。3人で続けたい。親父への恩返しにもなる」
――大毅の再起に向けた気力はあるのか。
興毅「自分で戦ったから全部分かっている。もう1回、立ち直ってくれる」
――対戦選手が弱いと批判を受けていたが?
興毅「まあ相手は世界ランカーもおったし、ランキングでも。弱い選手はおれへんと思います」
――きょうの会見を前に史郎さんは何と言っていたか
興毅「家出るときはしゃべってません」
――きょうは5分、遅刻してきた。何かあったのか?
興毅「まあ、家出たのは8時ぐらいやったから、いつも間に合ってた時間だった。いろいろとマスコミが追いかけてきたりするから」
――今後は自宅からジムに通うのか
興毅「大毅が元気になったら一緒に通いたい」
――いつからトレーニングを始めるのか。
興毅「なるべく早く通いたい」
――こういう点を改めたいというところはあるか。
興毅「会長と相談していろいろ考える。期待して待っててください」
――大毅選手の状態は?
興毅「飯食うとき一言、『おいしい』とか言っている。あのときよりは良くなっているよ」
――大毅に会見について何か話したか。
興毅「きょう、元気になって練習したい、次の試合もがんばりたいと。いつまでもああいう姿を見るのはつらい」
――大毅選手の落ち込む理由は?
興毅「ボクサーだから、負けたことが悔しいと思っている。まだ若いし、やってくれると思う」
――負けただけが理由なのか。
興毅「反則した自分に納得できないことがあったと思う。1人で考えていると思う」
――ボクシング以外のスポーツにチャレンジしたいとは言っていないのか。
興毅「何も言っていない」
――反則指示がセコンドからあったと認識していいのか。
興毅「はい」
――史郎トレーナーを離れるにあたって不安はあるか。
興毅「1からのスタートなので不安だらけ」
――父親との距離は取るのか。
興毅「距離を取る必要はない」
金平会長「史郎さんはライセンスもない。指導することは物理的に不可能です」
――過激なキャラは今までどおりなのか。
興毅「そこは…。新しいスタイルを俺は作っていきたい」
――ファンにはどう伝えるのか。
興毅「こういう姿を見せたくない。明るい姿を見せていきたい。これからは早く気持ちを切り替えて頑張っていきたい」
――試合後、あなたをしかる人はいたか。
興毅「いっぱいいました」
――どういう人が?
興毅「後援会の人とか」
――ボクシングで亀田ブームが起きたが今は逆風だ。どう思うか。
興毅「別に何もそういうことを考えていない。ブームがあったとも考えていない。引退するまでずっとボクシングをやっていくだけ」
――反則行為をしないと兄弟で誓えるか。
興毅「するつもりはない。反則は悪いことですから」
――そのネクタイは自分で用意したのか。この前の会見はノーネクタイだったが?
興毅「自分のものです。『ちゃんとその時によって』と会長に言われた」
――世界戦で反則を指示してボクシングを続けていいのか。一生懸命やっている選手にどう伝えるのか。
興毅「申し訳ない。処分の間、反省して世界戦を目指して頑張りたい」
――亀田家で反則しても勝つんだという気持ちがあったのか。
興毅「最後まであきらめないということ」
――メディアとの接し方は? 会見に入れないメディアもあったが。
金平会長「今後は毎回、大きな会見では入ってもらう。ご批判として受ける。入れるべきと思う」
興毅「そういうの、わかってなかった」
――25日の試合について、中止になった経緯は。
興毅「やはり、負けて、俺も試合に臨める気持ちじゃなかった」
――できない精神状況ということだったのか。
金平会長「今後は私がコンセンサスを作って管理などをやっていきたい。私の責任です」
――今後の試合はどう設定していくか。
金平会長「新しい協栄のスタッフのもとで慣らしていく。試合ができる状態になったら組んでいく。3カ月出場を辞退させたが、その間はここに通ってトレーニングをさせる。まだまだ厳しいが、終わったわけではない」
――一人暮らしはしないのか。
興毅「それはないね。まだ」
――協栄の練習はどう取り組むか。
興毅「とりあえずちゃんと練習して試合できる体を作ってやりたい」
――次の試合はいつ、どういう形でやるか。
金平会長「25日に予定されていた試合を12日にキャンセルしたので、12日から3カ月間、出場を辞退する。それ以降までにマッチメイクしていく」
――大毅選手については?
金平会長「1年間のサスペンドをちょうだいしている。試合の話はやりづらい。けじめがついたらいろいろと話していきたい」
――内藤選手にリベンジはあるのか。
興毅「おれはフライ級チャンピオンになりたい。チャンプになるためにはだれでもやりたい」 ――ゴキブリ呼ばわりしていましたよね。
興毅「深く反省しています」
――内藤選手はどんな選手だと思うか。
興毅「世界チャンピオンやからいい選手だと思います」
――対戦選手は外国人選手や日本人の世界ランカーを入れるのか。
金平会長「大事な対戦なので皆さん納得できる相手を選ぶ。本人とちゃんと話し合う。これまでの批判は感じている。改めていく」
――髪はだれがカットしたのか。
興毅「自分で」
――どのタイミングで切ったのか。
興毅「…」
――ワイドショーの亀田バッシングは終わるのか。
興毅「…」(長い沈黙)「そんなに意識していない」
――トレーナーと決別した史郎氏に一言。
興毅「親父に育ててもらったことは感謝している。これからもずっと3兄弟の親父。今までと変わらんと、仲良くやっていきたい」
――史郎さんの指導でこれは違うと思うことはあったか。
興毅「違うと思ったらそのときいうて、コミュニケーションとってやってきた。まちごうたことはない」
金平会長「よくコンセンサスを取りながらやっていきたい」
――パフォーマンスをコントロールできなかった理由は?
金平会長「ひとえに認識が甘かった。その一言に尽きる。結果的に容認していた。私のジムは選手をトレーナーに任せている。マッチメイク、その他もろもろ、トレーナーに任せている。検証しながらやっていく」
――弱い選手とばかり対戦するという批判もあるが。
金平会長「対戦者の経歴がずさんだったのは真摯(しんし)に謝りたいが、相手が不適当だったかとは必ずしもそういえない」
――トレーニングはいつから始まるのか。
興毅「1日も早く始めたい」
――試合のあと、家族以外の人と相談したか。
興毅「いろいろ、後援会の人とかとしたけどね」
――家族内で大阪に戻る話は出たか。
興毅「戻るつもりもない。移籍とかもない。協栄ジムでこれからもがんばっていく」
――和毅も協栄ジムに入るのか。
金平会長「史郎さんもいるので言及できない」
――大毅についての処分はどうとらえるか。ジムとしての処分はするか。
金平会長「まず1年間、試合に出られない。これ以上、処分を加算するとボクサー生命を絶たれる。私が厳重に注意して、会見をする」
――これからはどういうボクサーになりたいか。
興毅「最強のボクサーになりたい」
――これまでどういう点が問題だったのか。
興毅「発言、言葉の重み。勉強になった」
――次の試合は大変ですが、負けたらどうしますか。
興毅「次の試合は結果を残すだけや」
――最後にひとこと何か言いたいことはあるか。
興毅「会長、ジムのスタッフ、ほかにも迷惑をかけた人がおる。申し訳ございませんでした。次の試合は最高にしますから。あと内藤選手にもあんなことを言って申し訳ございませんでした」
http://www.zakzak.co.jp/spo/2007_10/s2007102613_all.html
金平会長「それでは処分を発表します。亀田史郎、セコンドライセンスを持ち雇用関係にある人間ですが、解雇を考えておりました。昨日午後10時に連絡があり、職を辞したいということだった」
(亀田興毅選手到着)
興毅「遅れて申し訳ございませんでした」
(頭を下げる)
興毅「ご迷惑をおかけしました」
(金平会長、興毅が2人で頭を下げる)
興毅「まず、内藤選手におわびしたい。ほんまにすみませんでした。自分も含め、大毅とおやじの言動など、ほんまに深く反省しています、自分たち亀田家のせいで、ボクシング業界全体のイメージが悪くなり、ボクシング関係者、ファンの方に申し訳ない。亀田家代表としておわびしたい」
金平会長「(亀田家の処分についての話を)続けますが、(史郎氏から)『ボクシング界から身を引きたい』という連絡があり、まだ書面は受け取っていないが、辞任という形で受理をしました。大毅にはこれから面会し、厳重注意したい。条件として、練習再開時には改めて謝罪会見を行い、再度謝罪をし、その後に練習を再開したい。興毅は、10月25日に行われるはずだった試合をキャンセルした件も含め、3カ月間の自主的な試合出場自粛。ただ、興毅に関してはすでに7月から試合はしていないので、練習再開は、協栄ジムでのみ認めることとしました。新井トレーナーは、厳重注意のうえ、日本プロボクシング協会会長あてに謝罪文を書くように伝えました」
――今日、史郎氏が出席していないのはなぜか
興毅「おやじが『(自分が)全部悪い』ということを言っていて、だからこういう結果になったと思う。『だからおまえらも、この機会にもっともっと強くなって頑張れ』と言われた」
――反則の指示はあったのか。そのことについて、史郎氏はなんと言っているのか
興毅「『言い訳はしない』といっていた。深く反省しています」
――ということは、指示はあったのか。そこを明らかにしないと、次の試合はないのではないか
興毅「はい」
金平会長「昨日、私の方に『すべてのことは言い訳をしない』と(史郎氏から連絡があった)。言い訳をしないのは、(反則を指示したことを)認めたことだと認識しています」
――「ひじでもいいから目に入れろ」といったのか
興毅「はい」
――それはどういう意味か
興毅「特別なそういう意味っていうのは…。あのときはおれらも世界戦だし、頭真っ白になってた部分があったと思う」
――今も、あれはガードという意味だと思っているか
興毅「あのときは、頭真っ白になっていたというのがある。正直、あの試合のことは覚えてもないし。だから、事実ああいう風に映像も残ってるし、だから、反省しています」
――興奮して言ってしまったということか
興毅「まあ、そうなるかも分からないです」
――結局、そう言ったことは認めるのか
興毅「はい」
――反則指示を認めるなら、なぜ史郎氏は会見で謝罪しないのか
金平会長「まず最初に、史郎氏から『この会見に出ない代わりに、ボクシング界から身を引く。興毅と大毅をよろしく頼む』と言われた。(会見に)出ないという人間を連れて出てくるということには至らない、と判断しました。辞職ならそれでいいと私は判断しました」
興毅「親父は自分で悪いと反省しているし、だからこういう結果になったと思う」
――父が会見に出ないことに、息子として疑問に思わないのか
興毅「(試合を)楽しみにしてたファンもいたと思うし、すべてのファンのみんなにあんな試合で申し訳ないと思う」
――「自分は謝らないけど、2人の息子をお願いします」という態度についてはどう思うか
金平会長「ご指摘はまさにその通りだと思う。私の方にはきちんとした謝罪があった。もしかしたら、こういう場に出るということが、この会見の妨げになるかもしれない、ということも考えたかもしれない。もう出てこないという人間に、改めて『出てきなさい。謝りなさい』という話ではないと思う。今日は厳しい質問が出ることは予想していた。興毅も言葉足らずだと思うが、そこについては見守ってやっていただきたい」
――今日の会見に史郎氏が出ずに、興毅さんが出ることになったというのは、家族内でどういう話があったのか
興毅「親父はああいう性格で不器用な面あるし、(話が)ややこしくなるかもしれないから、長男として俺が行くと。長男として、亀田家の代表として、ここに来ました」
――亀田家のああいうパフォーマンスはどうして生まれたのか
興毅「行きすぎたところはあったと思います。パフォーマンスというのは、試合に向けての作戦とか(という面があった)」
――どういう点が行きすぎていたと思うか
興毅「まあ、全体的に。ビッグマウスとかいろいろするけど」
――「いじめっ子じゃ」という発言は社会問題と密接なつながりがあるが、どう思うか?
興毅「行きすぎたところがあった。反省を続けたい」
――パフォーマンスは自然な形で出てきたのか。それとも史郎さんか、テレビ局の演出か?
興毅「テレビ局は関係ないです。自分らの意見でこうやればおもしろい、盛りあがるかなとおれらの中で考えてきた」
――今、父についてどう思うか?
興毅「今ここにいるのもおやじのおかげ。感謝してます。世界一のおやじだと思っています」
(唇をかむ興毅、しばらくの沈黙)
「おれらのおやじには変わりない」
――お父さんのどういういところが好きか?
興毅「そんなのないけど、おれらの親やから血のつながった家族やし」
――この先、ボクシングについてはどうするか?
興毅「大丈夫です。気持ちを入れ替えてがんばっていきたい」
――亀田家のスタイルを変えたくないと言っていたが、どう受け入れるのか。
興毅「違うトレーナーから別のアドバイスがある。亀田スタイルを変えるというより…」
――ヒールのキャラは封印するの?
興毅「そこまで決まってません」
――トレーナーが変わっても大丈夫なのか。
興毅「今まで小さいときから親父とやってきた。でも俺もハタチを超えてるし、親父ばっかり言ってられない。俺、自分の力で頑張る」
――大毅はどういう状態なのか。
興毅「大毅は会話も一言か二言ぐらいしかしゃべらん。でもボクシングは続けると思う。18歳で世界挑戦まできたからな。3人で続けたい。親父への恩返しにもなる」
――大毅の再起に向けた気力はあるのか。
興毅「自分で戦ったから全部分かっている。もう1回、立ち直ってくれる」
――対戦選手が弱いと批判を受けていたが?
興毅「まあ相手は世界ランカーもおったし、ランキングでも。弱い選手はおれへんと思います」
――きょうの会見を前に史郎さんは何と言っていたか
興毅「家出るときはしゃべってません」
――きょうは5分、遅刻してきた。何かあったのか?
興毅「まあ、家出たのは8時ぐらいやったから、いつも間に合ってた時間だった。いろいろとマスコミが追いかけてきたりするから」
――今後は自宅からジムに通うのか
興毅「大毅が元気になったら一緒に通いたい」
――いつからトレーニングを始めるのか。
興毅「なるべく早く通いたい」
――こういう点を改めたいというところはあるか。
興毅「会長と相談していろいろ考える。期待して待っててください」
――大毅選手の状態は?
興毅「飯食うとき一言、『おいしい』とか言っている。あのときよりは良くなっているよ」
――大毅に会見について何か話したか。
興毅「きょう、元気になって練習したい、次の試合もがんばりたいと。いつまでもああいう姿を見るのはつらい」
――大毅選手の落ち込む理由は?
興毅「ボクサーだから、負けたことが悔しいと思っている。まだ若いし、やってくれると思う」
――負けただけが理由なのか。
興毅「反則した自分に納得できないことがあったと思う。1人で考えていると思う」
――ボクシング以外のスポーツにチャレンジしたいとは言っていないのか。
興毅「何も言っていない」
――反則指示がセコンドからあったと認識していいのか。
興毅「はい」
――史郎トレーナーを離れるにあたって不安はあるか。
興毅「1からのスタートなので不安だらけ」
――父親との距離は取るのか。
興毅「距離を取る必要はない」
金平会長「史郎さんはライセンスもない。指導することは物理的に不可能です」
――過激なキャラは今までどおりなのか。
興毅「そこは…。新しいスタイルを俺は作っていきたい」
――ファンにはどう伝えるのか。
興毅「こういう姿を見せたくない。明るい姿を見せていきたい。これからは早く気持ちを切り替えて頑張っていきたい」
――試合後、あなたをしかる人はいたか。
興毅「いっぱいいました」
――どういう人が?
興毅「後援会の人とか」
――ボクシングで亀田ブームが起きたが今は逆風だ。どう思うか。
興毅「別に何もそういうことを考えていない。ブームがあったとも考えていない。引退するまでずっとボクシングをやっていくだけ」
――反則行為をしないと兄弟で誓えるか。
興毅「するつもりはない。反則は悪いことですから」
――そのネクタイは自分で用意したのか。この前の会見はノーネクタイだったが?
興毅「自分のものです。『ちゃんとその時によって』と会長に言われた」
――世界戦で反則を指示してボクシングを続けていいのか。一生懸命やっている選手にどう伝えるのか。
興毅「申し訳ない。処分の間、反省して世界戦を目指して頑張りたい」
――亀田家で反則しても勝つんだという気持ちがあったのか。
興毅「最後まであきらめないということ」
――メディアとの接し方は? 会見に入れないメディアもあったが。
金平会長「今後は毎回、大きな会見では入ってもらう。ご批判として受ける。入れるべきと思う」
興毅「そういうの、わかってなかった」
――25日の試合について、中止になった経緯は。
興毅「やはり、負けて、俺も試合に臨める気持ちじゃなかった」
――できない精神状況ということだったのか。
金平会長「今後は私がコンセンサスを作って管理などをやっていきたい。私の責任です」
――今後の試合はどう設定していくか。
金平会長「新しい協栄のスタッフのもとで慣らしていく。試合ができる状態になったら組んでいく。3カ月出場を辞退させたが、その間はここに通ってトレーニングをさせる。まだまだ厳しいが、終わったわけではない」
――一人暮らしはしないのか。
興毅「それはないね。まだ」
――協栄の練習はどう取り組むか。
興毅「とりあえずちゃんと練習して試合できる体を作ってやりたい」
――次の試合はいつ、どういう形でやるか。
金平会長「25日に予定されていた試合を12日にキャンセルしたので、12日から3カ月間、出場を辞退する。それ以降までにマッチメイクしていく」
――大毅選手については?
金平会長「1年間のサスペンドをちょうだいしている。試合の話はやりづらい。けじめがついたらいろいろと話していきたい」
――内藤選手にリベンジはあるのか。
興毅「おれはフライ級チャンピオンになりたい。チャンプになるためにはだれでもやりたい」 ――ゴキブリ呼ばわりしていましたよね。
興毅「深く反省しています」
――内藤選手はどんな選手だと思うか。
興毅「世界チャンピオンやからいい選手だと思います」
――対戦選手は外国人選手や日本人の世界ランカーを入れるのか。
金平会長「大事な対戦なので皆さん納得できる相手を選ぶ。本人とちゃんと話し合う。これまでの批判は感じている。改めていく」
――髪はだれがカットしたのか。
興毅「自分で」
――どのタイミングで切ったのか。
興毅「…」
――ワイドショーの亀田バッシングは終わるのか。
興毅「…」(長い沈黙)「そんなに意識していない」
――トレーナーと決別した史郎氏に一言。
興毅「親父に育ててもらったことは感謝している。これからもずっと3兄弟の親父。今までと変わらんと、仲良くやっていきたい」
――史郎さんの指導でこれは違うと思うことはあったか。
興毅「違うと思ったらそのときいうて、コミュニケーションとってやってきた。まちごうたことはない」
金平会長「よくコンセンサスを取りながらやっていきたい」
――パフォーマンスをコントロールできなかった理由は?
金平会長「ひとえに認識が甘かった。その一言に尽きる。結果的に容認していた。私のジムは選手をトレーナーに任せている。マッチメイク、その他もろもろ、トレーナーに任せている。検証しながらやっていく」
――弱い選手とばかり対戦するという批判もあるが。
金平会長「対戦者の経歴がずさんだったのは真摯(しんし)に謝りたいが、相手が不適当だったかとは必ずしもそういえない」
――トレーニングはいつから始まるのか。
興毅「1日も早く始めたい」
――試合のあと、家族以外の人と相談したか。
興毅「いろいろ、後援会の人とかとしたけどね」
――家族内で大阪に戻る話は出たか。
興毅「戻るつもりもない。移籍とかもない。協栄ジムでこれからもがんばっていく」
――和毅も協栄ジムに入るのか。
金平会長「史郎さんもいるので言及できない」
――大毅についての処分はどうとらえるか。ジムとしての処分はするか。
金平会長「まず1年間、試合に出られない。これ以上、処分を加算するとボクサー生命を絶たれる。私が厳重に注意して、会見をする」
――これからはどういうボクサーになりたいか。
興毅「最強のボクサーになりたい」
――これまでどういう点が問題だったのか。
興毅「発言、言葉の重み。勉強になった」
――次の試合は大変ですが、負けたらどうしますか。
興毅「次の試合は結果を残すだけや」
――最後にひとこと何か言いたいことはあるか。
興毅「会長、ジムのスタッフ、ほかにも迷惑をかけた人がおる。申し訳ございませんでした。次の試合は最高にしますから。あと内藤選手にもあんなことを言って申し訳ございませんでした」
http://www.zakzak.co.jp/spo/2007_10/s2007102613_all.html
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