子どもの運動神経を伸ばす3分間遊び

2014年10月04日 02時30分24秒 | 子育て
http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=2214
子どもの運動神経を伸ばす3分間遊び
おうちの中でもできる!パパと子どもの体遊び

 「忙しくて子どもと遊ぶ時間なんてない」と嘆くパパ。まじめすぎるんじゃないですか? 何も、海や山や遊園地までいって1日中いっしょに遊ぶ必要はないんです。公園に行く時間がなくたって、おうちの中で、しかも3分程度で、できる遊びはいっぱいあります。

 拙著『忙しいビジネスマンのための3分間育児』の中でも紹介している、「3分間でも楽しい!パパ遊びアイディア」を紹介しましょう。



子どもの遊びは自分を鍛えるトレーニング

 まず前提のお話。子どもの遊び相手になることはパパの重要な役割のひとつです。食事の世話やおむつ換えなど、大変なばかりで子どもにも嫌がられることが多い育児に比べると、遊び相手というのは「おいしいとこどり」と思われてしまうことも多いのですが、それでも大切な育児です。

 食事の世話などの「お世話系育児」は、必ず誰かがしなければ子どもは生きていけません。一方、遊び相手なんていなくても、子どもは生きていけるような気がしますよね。でも実は、誰かが遊び相手をしてあげなければ子どもは心身共に健やかには育ちません。遊び相手のような育児は、教育的な意味合いが強い「能力開発系育児」といえると思います。

 子どもは遊びを通して学びます。体力を鍛えたいときは鬼ごっこや相撲など体力を使う遊びに夢中になります。言葉に興味をもつとしりとりやかるたなど、言葉遊びに熱心になります。







 自発的な遊びは子どもの「自主練習」です。子どもは自らが、今、伸ばすべき能力の伸ばし方を、本能的に知っています。親があれこれやらせるよりも、できるだけ子どもの自発的な遊びに付き合ってあげるのが、子どもの能力を最大限に引き出す秘訣であろうと考えられます。

 子どもの遊びが一見移り気に見えるのも、そこに理由があります。自発的な遊びを「自主練習」と呼ぶのなら、めまぐるしく変わる遊びは「サーキットトレーニング」です。あらゆる能力をまんべんなく鍛えようとしているために、常にいろんな遊びをしているのです。

 というわけで、今回はいつでもどこでも3分でできる体遊びを6種類紹介します。



○ゴミ箱バスケット




 これは前回の記事でも紹介した新聞紙を使った即席遊びのバリエーションです。

 いらなくなったチラシ紙などをボール状に丸めて、ゴミ箱めがけて投げるという単純な遊び。ママにはいきなり怒られそうですけど、これだって立派な運動。自分と対象物との距離感を測る能力を鍛えることにつながります。

 ゴミ箱の位置を変えてみたり、投げ入れるものを変えてみたりして、微妙な感覚を調整する能力を伸ばしましょう。





○新聞紙チャンバラ


 これも新聞紙ネタ。新聞紙を筒状に丸めて剣にしてチャンバラです。

 誰でも必ずやる、単純な遊びですけれど、意外と忘れがち。子どもが「退屈だよ?」と言っていたり、テレビゲームにばかり夢中になっているときに、手元にある新聞紙をくるりとまとめてポン!とやれば、リビングがチャンバラ道場に早変わりするでしょう。

 これもまた、ママには怒られると思いますけれど。

 相手の動きに反応し動作を切り替えたり、道具を上手に操ったりする能力を鍛えることにつながります。









○目隠し迷路


 タオルなどで目隠しをして、家の中を探検することで、暗闇の中で自分と物の位置を把握するのに似た空間認識能力が鍛えられます。

 リビングをスタート地点として、お風呂場まで行ってみるなどのミッションを設定するとより楽しく遊べます。

 勝手知ったる我が家でも、ソファにつまずいたり、ドアにぶつかったりするでしょう。危険のないように、そのあたりはパパが上手にカバーしてあげてください。







○パパ登り


 木登りの要領で、パパのカラダを登る遊びです。

 パパは、スクワットをするときのような姿勢で、グイッと腰を入れて立ちます。子どもは、パパのももにしがみついたり、腕につかまったりしながら、肩車の位置までよじ登れれば成功です。

 筋力やバランス感覚が鍛えられます。



○風船バレーボール



 風船を膨らませて、パパと子どもで、交互に落とさないようにバレーボールします。自分と対象物との距離感を測る能力や反応能力が鍛えられます。

 子どもは風船が大好きですよね。100円ショップで手軽に買えますから、忙しいパパとしては風船くらい買っておき、いつでもちょっとした時間に膨らませて遊んであげられるようにしておくといいですよね。いろいろ使えます。




○ジェスチャーゲーム


 パパと子どもで、順番に、何かを演じ、それが何なのかを当てるゲームです。

 子どもが演じるときは、子どもの表現力の訓練になります。

 パパが演じるときは、子どもの語彙を増やす訓練になります。

 道具は何も必要ないけれど、アタマもカラダも使う優れた遊びです。


 ほら、おもちゃなんてなくても、いくらでも遊びが考えられるでしょう。今回は体育会系の遊びを紹介しました。次回は文化系の即席お遊びを紹介します。

おおた としまさ
育児・教育ジャーナリスト。「子どもが“パパ~!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。男性の育児・教育、子育て夫婦のパートナーシップ、無駄に叱らないしつけ方、中学受験をいい経験にする方法などについて、執筆・講演を行う。心理カウンセラーの資格、中学・高校の教員免許、小学校教員の経験もある。著書は『パパのトリセツ』、『忙しいビジネスマンのための3分間育児』、『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』、『中学受験という選択』など。著作一覧はこちら
【運営サイト】パパの悩み相談横丁

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