サッカーに思う人の命

　篠ノ井に向かう電車のおともに選んだのは、池波正太郎先生の「剣客商売」です。

　何度も読み直しているこの作品ですが、時代劇にもサッカーに通じることがあると感心しました。

　江戸時代というのは仇討ちという形で、親、兄弟が殺害された場合、県堺を超えて他国に移動ができます。

　先生がおっしゃるには

　「昔は道中手形を筆頭に、紛失してはいけないものがたくさんあったんだ」
　「だからテレビみたいに、女が自由に旅は出来ないものなんだよ」

　ということです。

　剣客というのは真剣の立ち合いで恨みを買うこともあり、その怨念がその後にずっとつきまとう、というわけです。

　サッカーでも痛い記憶はファンも選手も忘れません。

　レアルが０－５でバルサに粉砕される、しかも2度
　インテルが６７年のチャンピオンズ・カップでセルティックに敗れたこと
　
　など、語られることは多くあります。

　例えば６７年のセルティック。

　今でも彼らはファンから「リスボン・ライオンズ」と称えられ、クラブの歴史にその名を刻みますが、インテルの側からすればもし優勝していれば、欧州王座の回数は４回になります。

　宿敵ユヴェントスにスクデット獲得数ではかないません。

　しかし、欧州王者という観点でいえば、ダブルスコアになるわけです。

　しかしサッカーに限らずスポーツは、遺恨と囁かれながらもかたき討ちのように、人が死ぬわけでも、その後の人生におびえることもありません。

　サッカーは人が語り継ぐ要素が多々ありますが、その痛みを命と引き換えにしないことは、本当に考えねばなりません。

２０１７年２月の篠ノ井駅前商店街

　久方ぶりに篠ノ井駅前を歩いていると、いくつも発見がありました。

　レンタル・ビデオと書籍販売のファイブ・スターが更地となっており、道からパルセイロのスコアが掲げられているあの姿は、もう見られないのですね。

　また洋品店のマルデンさんは、ジュビロに移籍したＧＫ三浦の顔写真が店内に確認できましたが、移籍しても選手を尊重できることは良いように感じます。

　ちなみにマツキさんの店頭で確認できるジャンボ・ポスターは、さすがに２０１６シーズンのもので、２０１７シーズンのポスターは目下準備中という形になります。

　駅前の本屋「すぐじ」さんでノートを２冊買い求めたのですが、エル・ゴラッソは通常版とハンディ版、サッカーダイジェストはハンディ版のみがすでに売られていました。

　パルセイロのページを両方で確認しましたが

　「Ｊ２昇格は絶対条件」
　「南長野運動公園の名称がＵスタジアムに決まった今季こそ」

　という、まるでファンの声と錯覚するような、熱い文面で驚いたくらいです。

　それはペナルティも同様でしょうし

　「今年もホクトに感謝だな」
　「レディースと共に活躍を期待したいね」

　というファンの代弁でもあります。

　もし眼科医まで出向くことがなければ、千曲市サッカー場でレディースの練習風景を見たいと考えていましたが、篠ノ井駅前の風景を確認できるという恩恵に恵まれた次第です。

　ありがたいことに目に異常はなかったのですが、選手たちも開幕前のメディカル・チェックは緊張の連続だろうなあと感じましたね。

自主性を育てるには何が必要だろうか

　昨年行われた健康診断で、瞳孔の検査を受けるよう指摘があり、病院を予約しました。

　今日、これからが診察なのですが、当初は千曲の眼科まで車で出向こうを思っていたのです。

　すると母が

　「篠ノ井に評判の良い眼科医がいるよ」
　「あそこの病院、どこか先生たちが冷たい印象だと、通ったかたから耳にした」

　というので、篠ノ井まで出向くのですが。

　父は金（電車賃も含めて）がかかる、もし通うことになれば面倒だ、当初は千曲の病院を考えていたんだろ、どうしてそうしない、もっと自主性を持てよと詰ってきたのですが。

　僕はそれを聞きながら

　「いわれの無い批判というのはこのことではなかろうか」
　「こうして意味のない叱責があるからこそ、自主性が育たないのさ」

　と考えたものです。

　確かに母の意見を参考にしたのは事実ですが、病院代も交通費も僕が代金を払いますし、実際予約の電話に出たくださった看護師の方は、本当に暖かいかたでしたよ。

　確かに評判ある、ないは存在するでしょうが、日本人はサッカーでも野球でも

　「教えすぎ、子供たちを批判すぎ」
　「親がしゃしゃりでて子供に負担を与え、コーチの存在を蔑ろにする」

　と指摘されます。

　単純明快に「やってみな、それでだめなら別の方法を考えてみろ」という方が、自主性は育ちやすいのではないでしょうか。

　サッカーでも練習のし過ぎで休養を取らないことに弊害はあるでしょう。

　ただ、眼に関して「本の読みすぎ」「パソコンのやりすぎ」に意見を求めるのは、短絡的だとも思います。

自国生産かそれ以外か、それが問題だ

　今、米国と日本で逆転現象が起きています。

　トランプ米国大統領の娘、イヴァンカが手掛けるファッション・ブランド「イヴァンカ・トランプ」の服が米国で敬遠され、日本での需要が高まっているというのです。

　彼女の服は中国製で、大統領が描く米国生産の需要拡大に貢献しているわけではないのですが、日本では問題にならないということで、問い合わせが増えていると言います。

　長野市内ですと東急にラルフローレンとコーチ、シューマートにはニューバランス、ナイキ、コンバースなどが並びます。

　パルセイロの試合でもこれらのスニーカーはよく見かけますし、ニューバランスは米国産、英国産、アジア産と製造工場を分けていますが、やはり米国生産はあこがれの的、という具合です。

　サッカー・スパイクではほかにアンダー・アーマーが米国生まれですが、今後はナイキも含めて米国生産を行うようになるのでしょうか？

　米国の方も

　「米国生産が増えることは望ましい」
　「米国の失業率が下がることを考える」

　という気持ちはあるでしょう。

　一方で、自分に不可欠な商品がほしい、手ごろな値段でということであれば、それは米国生産でなくとも買わねばなりません。

　つまり米国の方は

　「自分の選択肢が狭まる事は嫌だ」
　「もし米国産でも、他国の製品の品質が良いのであれば、そちらを購入したい」

　と考えているのでしょう。

　今サッカースパイクもジャージも、そのブランドの創業国で作られていることはまずないのですが、今後、米国の考え方に多くの注目が集まると感じます。

寒天は世界を救うは大袈裟か

　カカにベッカム、そしてロナウド。

　男性ならあのような美しい筋肉を纏いたい、と思う肉体を持つ彼らがアルマーニの広告塔として肌着姿をさらしたことはよく知られています。

　ただ面白いのはフランス女性は必ずしも筋肉美の男性を求めないようで

　「おなかが出ていた方が、抱かれているときに愛情を感じる」

　という意見もあるようです。

　ただ、お腹がでていることにはさすがに我慢ができないようで、それは男女問わない願望でもあります。

　日本でも同様で

　１・３食の食事の中で１食をプロテインに切りかえる
　２・米の飯を最後に食べて、最初は汁物から口にする
　３・間食をさけて適度な運動をする

　など、様々な意見があります。

　パルセイロが総合スポーツクラブとして「朝パル」を行うのは、理にかなった出来事だと感じています。

　僕も今年４１歳となり、医療費をできる限り支払わない生活をするには、病気の予防が必要です。

　僕は少し前から、おやつに寒天ゼリーやフルーツ・ゼリーを食べることがあります。

　長野県は寒天づくりが盛んで、県の中央に位置する茅野市が生産地として知られｍ「寒天パパ」のゼリーのもとを買ったことがあるかたも、案外多いと思います。

　寒天は面白いもので

　カロリーゼロで食物繊維が豊富
　味噌汁に入れても美味しい

　という特色を持ちます。

　僕は案外長野県産の食材、寒天や蕎麦など、肥沃な土壌でなくとも育つ、カロリーが少なく栄養満点の食材が、世界を救うのではないかと思う時があるくらいです。