やっぱ、創造は、オリジナリティだよね。だから、人のモノマネなんて、ダメだよね? なーんてこと考えてる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、子供向け書籍『子どもにとって大切なこと』(幸福の科学出版)で、子供たちに対して、こう教えておられます。
「学ぶ」という言葉は、「学(まね)ぶ」とも読み、もともとは「まねる」という言葉と同じところから生まれたんだ。例えば、ヒナ鳥が親鳥のまねをして、空を飛ぼうとしたり、子ネコが親ネコのまねをして、ネズミを取ろうとしたりすることが、「まねる」ことであり、これが「学ぶ」ことの始まりなんだ。
つまり、子どもにとっては、大人のまねをすることが「学ぶ」ことの始まりなんだね。君にとって大人とは両親や学校の先生だね。子どもが小さいうちは親が教え、ある程度、大きくなったら、学校に預けて、勉強のせんもん家の先生にお願いするわけだ。
そこで、ようち園児や小学生は、先生の言う通りにまねをすることが学び始めになるんだ。分かるかな。
だから、「自分はこうしたい。」と勝手なことを始める子がいると、先生は注意したり、しかったりするんだ。
それは決して意地悪をしているんじゃないよ。「学ぶ」ということが、まず「まねる」ことに始まるということを教えているんだね。
だから、先生が読んだように読み、書いたように書き、説明した通りに理解するところから、学ぶことは始まるんだ。まずは、お手本通りにまねをすること、これが学習の基本なんだ。
お習字でもそうだね。お手本の字の大きさ、太さ、長さ、はね方を、まず、そっくりまねるところから練習が始まるんだね。(中略)
これは、大きくなってからも同じなんだ。
例えば、しようらい、君が学者や思想家になるとしよう。思想家というのは、深く物事を考えて意見を発表したりする人のことだね。自分がそういう世界でえらくなって有名になるまでには、自分の先生の教えや、自分より先に勉強して本を書いている人の考えを、まず、その通り、じっくり勉強するんだ。まねることから始めるんだね。
「自分は世界一の発明や発見をした。」と言って発表しても、もっと早く、他の人がそれを発明、発見していたら、はじをかいて笑われるし、「不勉強だね。」と言われてしまう。だから、他の人の勉強した成果を、まずしっかり理解して、それから自分なりの考えを発表しなくてはならないんだよ。
これが学問や思想の世界での決まりなんだ。
あの発明王エジソンが天才であることは、だれもがみとめるけれども、そのエジソンに対しても、「失敗の数があまりにも多すぎるのは問題だ。」と言う人もいるんだ。
小学校を早くにやめてしまったエジソンは、学問として勉強する習慣がなかったので、きちんとすじ道を立てて考えていくようなやり方ができなかった。そのため、分かりきった失敗を数百も数千もしたんだ。
エジソンには根性もある。アイデアもあるね。でも、たくさん失敗してしまったのは、「学ぶということは、他の人をまねることにある。」と知らなかったということだね。これは教訓だ。みんなも気をつけよう。
(188~192ページ)
「まねる」ことが「学ぶ」ことの始まりである──。
要するに、将来、オリジナリティのある創造をしていくためにも、誰もが最初は、他の人を真似る「学び」から始めなくてはならないってこと。
これは子供向けに説かれた教えなんですけど、私たち大人にとっても、改めて気がつくところが多い、大切な教えじゃないかと私は思っているのです。
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『子どもにとって大切なこと』
大川隆法著
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