私って、キャリアウーマンとして成功したいんだよね。どうやっていくのがいいのかなあ? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『北条政子の幸福論―嫉妬・愛・女性の帝王学―』(幸福の科学出版)で、日本史上もっとも有名な女性の一人である北条政子の霊の言葉(「霊言」)を、次のように紹介しておられます。
ですから、キャリアウーマン型の方には、気をつけないと、敵が二種類出てくるわけですよね。「男性がライバルになり、同時に女性もライバルになる」ということです。
二種類のライバルが出てきて、場合によっては、二種類のライバルから、足を引っ張られることもあるし、さらに、それに加えて、両親やきょうだい等、家族や親族から、いろいろと、“あるべき道”について意見を言われることが多いと思うんですね。
高学歴女性には、特に、「自分の自己実現と周りの人の考え方とが合わない」ということは、よくあるだろうと思うので、とても難しいのですが、その人が持っている才能や能力を全部隠すことは、やっぱり無理だと思うのです。
どうですかね。私の考えですと、やはり、隠すことは無理なんだけれども、女性のたしなみとして、絹のベール一枚でもいいから、少しだけ、心持ち、「尖った才能をオブラートに包む生き方」を心掛けるべきでしょう。(中略)
また、例えば、男性と同等の能力があるとしても、世の中は、どちらかというと、やはり男性社会ではありますので、できれば、男性を立てようとする傾向性といいますか、そういう言葉遣いや態度等を出していくことが、一つの処世の道になるんじゃないかと思います。
「自分のほうが、できるんだ、できるんだ」というようなことを、あまりにもPRしすぎる女性だと、敵の数のほうが増えてきて、この世的には、本来はやれるところまで仕事ができないで終わってしまうことが多いかと思います。
したがって、将棋で言うと、「駒落ち将棋」になってしまうけれども、「歩」を一枚落としたり、「槍(香車)」を落としたりしなくてはなりません。ハンディ戦にはなるのですが、駒を一つ抜いて戦うつもりでいかないと、女性としての成功は、なかなか成り立たないのです。
女性は、男性と同じだけの成果をあげようと思えば、本当に、男性よりも、一枚、実力が上でなければならず、そうでないと、同じだけの成果はあげられないものだと思います。
「同じぐらいの能力だから」ということで、同じだけの成果を要求しても、敵のほうが多すぎて、たぶん、それは実現できないでしょう。
そういう意味で、「一歩を引く心構え」が大事です。(中略)
それと同時に、もう一つ大事なことがあります。
「積極的に徳を積む」という意味においては、「才能のある人、能力のある人、よいところのある人に光を当ててあげ、そういう人たちを立ててあげる。持ち上げてあげる。みんなに知らせてあげる」というような努力も積んでいくことが、一種の徳を積む行為になり、自分のキャリアをつくっていく上で、間接的な援助者というか、賛同者を増やしていくことになるんじゃないかと思いますね。
(37~40ページ)
キャリアウーマン型の女性は、気をつけないと男性も女性もライバルになるので、たしなみとして、尖った才能を少しだけオブラートに包む生き方を心掛け、男性を立てる言葉遣いや態度等を出していくことが、一つの処世の道になる。
女性は、男性と同じだけの成果をあげようと思えば、男性よりも一枚、実力が上でないと、敵のほうが多すぎて、同じ成果はあげられないので、その意味で、一歩を引く心構えが大事である。
同時に、才能のある人、能力のある人、よいところのある人に光を当てる努力をしていくことが、一種の徳を積む行為になり、キャリアをつくっていく上での援助者や賛同者を増やしていくことになる――。
鎌倉幕府を開いた源頼朝の正室であり、頼朝なきあとには幕府の実権を握って、尼将軍とまで称された女性のアドバイスの言葉には、とても重みがあります。
よくよく味わってみると、まだ完全に男女平等とは言えない日本のビジネス社会の現実を背景にして、できる女性が才能だけで突っ走ってしまうことで生じる弊害は、よく分かる気がします。
また、徳を積む行為、つまり「与える愛」の実践でもあると思いますが、これがよい意味で必ず自分にも返ってくることになるというのは、仏法真理にかなった考え方だと思います。
本書は、鎌倉時代に興味がある歴史ファンにとってはもちろんのこと、デキる女性必読の霊言集ではないかと、改めて私は思っているのです。
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『北条政子の幸福論―嫉妬・愛・女性の帝王学―』
大川隆法著
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